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助けを求める「小さい自分」の叫びを、いまの自分が汲んだとき

親から子どもへのハラスメントはかなり深刻な問題で、子どもの人格、いや魂とも言うべき本人の核を破壊してしまいます。性的なハラスメントであればなおさらです。私は個人的には、若年層の「ひきこもり」、そして若年層による暴力事件のかなりの割合においては、「ハラッサー親」の影響が少なくないとみています。

そうしたハラッサー親が、夫婦などのカップルとして成立していた場合、どちらか片方のみがハラッサーであり続ける、ということはまずあり得ません。私がお世話になった家族カウンセラーの方々は口々に、「存在不安の度合いが同じくらいの男女が必ずカップルとして成立して、セットで行動する」と指摘しています。存在不安とは、「私はこのままでいてはいけない」という自己に対する不安定な思いのことで、大概の場合、両親による愛情が足りない、あるいは両親が支配欲にまみれていた場合に、子どもの存在不安感は増大します。

私は幼少期、母親からかなりゆがんだハラスメントを仕掛けられており、そこには性的なニュアンスのハラスメントが含まれていました(過去記事の「子どもの拒否を受け入れず、身体を執拗になで回すのは性的虐待です:母親による男児への性的虐待の実態」「母親に「ペット」と呼ばれ続けた人生は、どうなるか?」をご覧ください)。

そのため母親は間違いなく重症度の高いハラッサーなのですが、上記の「カップル理論」から考えれば、父親もこの母親と同じくらい存在不安にまみれた人物であったはずです。

私が「父親がどういう人物だったのか」というテーマで掘り下げるようになったのは、ここ1~2年と最近のことです。母親に対する問題認識はさらに遡る4年間の間でかなり進んだのですが、対する父親のほうは母親に比べてわかりにくいものがありました。

しかし、いろいろな協力者の力を得て掘り下げると、これまた父親もクセのある、付き合いづらい人物であったことが判明してきました。

■父親は「本質の自分に自信がなく、それゆえ弱い者を嫌みで押さえつける優等生」だった

詳細は省きますが、父親の人物像は、「学校の成績はいいが、本質の自分にはまったく自信がなく、嫌みな性質で、他人を陥れるのが得意な男子中学生」という雰囲気でしょうか。

こういう人物は、立場の弱い人間を見ると、自分の自己満足を得るために利用します。具体的には、自分よりもいろいろな側面で「上」にいかないように、また、生き生きとした生命あふれる行動をしないように、対象となっている立場の弱い人間に対して、様々な嫌みを繰り出します。

なぜ、彼ら(父親を含む)がそのようなネガティブな行動を他者に仕掛けるか。その理由は、存在不安の強さゆえです。他者の生き生きと生命力にあふれた行動を見ると、「自分はそうできていない」という嫉妬心と不安心をあおられ、耐えられなくなります。加えて、その生き生きとしている他者が、自分がコントロールしやすい、弱い立場の人間であれば、なおさら攻撃心を刺激されます。そこで、自身の優れた知能(IQだけでEQは低い)を生かして、言葉と論理で、さも自身のそれが正当な主張であるかのように偽装して、徹底的に他者を押さえつけます。

過去の記憶を遡りながら描写していくと、まさに父親はこんな典型的な子どもそのものでした。子どもの頃の自分が、このような“男子中学生”ににらまれながら生きてきたのかと思うと、かなりぞっとします。

また、父親は、異常性の高い母親を見て「家庭から逃げていた」のだそうです(これは後年、父親に母親からの性的ハラスメントの実態を報告したときに得た言質です)。確かに、私の母親は異常性が高いハラッサーであるため、逃げたくなる気持ちはわからないでもありません。しかし、子どもを無視し、さらには実の妻を世話しない、というのであれば、夫としても、父親としても、いや大人の男として失格でしょう。

そうした「嫌みな男子中学生」だった父親は、精神的問題を抱えていた妻に対して、しかるべく治療やカウンセリングを与えることもなく、離婚を突きつけることもなく、妻の“世話”を子どもに任せていたわけです。これはさらにたちが悪い状況と言えます。数々の家族カウンセラーの方々が異口同音に指摘するように、私の父親は母親と同じくらいに存在不安が強く、何らかの形で共依存の関係として「利用し合っていた」ことは間違いないでしょう。

昔、何千というケースを見てきたという著名なカウンセラーの人に、私と父親との関係性を見てもらったことがあります。その人はこのように断言していました。

「このような人物(父親)と一緒にいると、ほぼ間違いなく、自分の価値観、つまり『何を大切にして生きると自分は幸せなのか』という自己基準が破壊されるはずだ」

当時はピンとこなかったのですが、今ならそうであろうと納得できます。

■子どもはひどい親にも期待をかけて行動する

ハラッサーカップルである父親と母親がお互いをどういう形で利用していたのか、その詳細はまだ定かではありません。ただ、少なくとも、私が瞑想を含めた自己探求を進めた結果から言えるのは、「小さい頃の私は、そのような機能不全の父親に対しても、大きな期待を寄せて、母親による数々のハラスメントから救ってほしいという希望を持ち続ける」というけなげな精神を持っていた、ということでした。

私の過去の人生においては、父親の雰囲気を思わせるハラッサーが、頻繁に登場していました。しかもいずれも、驚くほどに同じような特徴を持っていました。以前、ある著名な心理カウンセラーに、私の職場などでのハラスメント体験をいくつか打ち明けたところ、「私だったそんな人物たちの下では3週間と耐えられない」と断言されてしまいました。

私がそうしたハラッサーの下でも徹底的に耐えていた理由は、おそらく「父親の影」をそれらハラッサー男性たちに見いだしていたからでしょう。「父親の下になり、耐え続け、言いつけを守って、存在不安を刺激しないように微妙に下にいるポジションを保って頑張っていれば、いつか、異常性の高いハラスメント母親の問題を解決してくれて、母親が私に対するハラスメントをしなくなるよう、力を振り絞ってくれるであろう」、と。

ところが実態は、なんと父親も、母親と同じくらいにただの「ハラッサー親」だったわけですから、まったく救われません。

瞑想中、私は小さい子どもの気持ちを保ちながら過去の記憶をたどっていったのですが、以上のような心理的構造が判明した結果、とにかく私は失望しました。非常に悲しくて、悔しくて、これまでの人生で大変なる損をした、という絶望的な気持ちを味わいました。ただその一方で、案外あっさりした気分も持ち合わせました。おそらく、それより以前に母親のハラスメントの実態に突き当たったときに、父親のハラッサー度合いについても、ある程度は心のどこかで気がついていたためであろうと思います。

■「タイムスリップ」して必ず救える

しかし、何よりも、「私の小さい子どもの気持ち」は、ある一つの真実に突き当たって、とても満足しているようにも思っています。

その真実とは、「大人になった私が、『小さい頃の私』を直視し、共感し、そして救い出した」という内的事実です。

母親はハラッサーで、誰にも話せず、誰も助けてくれない。父親に助けを求めたが、嫌みを言うだけでまったく助けにも来てくれない。しかし、とうとう、真実を知る大人がやってきた――。それは、大人になった私でした。

いわゆる「毒親」の問題はとても根深く、一朝一夕に物事が解決するわけではありません。しかしながら、少しでも「子どもの頃の自分を救おう」と決意して内省を進めていけば、1年後、2年後、10年後と長いスパンにおいて、大きな内的革命が起きることは間違いありません。

こうした作業を例えるならば、意識上の世界において、過去の自分が生きていた時点までタイムスリップして戻り、その自分を救うようなイメージです。

この作業は必ず、人生の質を変えます。私自身、長年追求してきた結果として、それを保証します。

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