見出し画像

なぜ「書くことがない」のか?情報に触れるほどに書けなくなるという矛盾


ビジョン、発信頻度、発信の質、集客
のそれぞれが有機的に結びついて初めて、

オンラインサロンの登録者数が
逓増していきます。

たくさんのサロンメンバーが共存する
コミュニティでは、

意見の相違や齟齬、
軋轢や葛藤など、

さまざまな課題と向き合うことになり、

人が増えれば増えるほど、
課題も増えていくという

第二フェーズが
次に待ち構えていますが、

ここにたどり着くまでが相当難しい。

日本でも数名をのぞいて
ほとんどのサロンオーナーが、

登録者獲得に失敗、
もしくは苦労しています。

そしてそれは、

「情報」への接し方、姿勢、心構え
の問題でもあると考えています。

情報の本質を知れば、
日常的な意識が変わって、

アウトプットの質、広がり、
深みが増して、

受け手が感じる価値を
高めることができるかもしれません。


■「違和感」を回避しない

仕事を通して、人との交流を通して、
そして書籍を通して

情報は獲得されていきます。

情報には、
すでに知っていることもあれば、
知らなかったこともたくさんあって、

特に、
初めて聞いた、見た、触れた情報は

自分が過去に学んだ知識に対して
刺激を与えることになります。

「分からない」「おかしい」「こうじゃないのか」

という反発の感情が起こるのは
そのため。

そしてだからこそ、
そんなマイナスの感情を大切に、

自分の常識と、
外部の情報との間に起こる衝突
にこそ、

あたらしい発想に出会うチャンス
が潜んでいるものです。

違和感は
心地よいものではありませんが、

すぐに排除しようとせず、

気持ち悪いからこそ、
その奥底に宝物が眠っていると信じて

深掘りしていくべきでしょう。


■常識に備わる「多様性」

「常識」とされている事柄も、
実は「非常識」だった時期があったりするもの。

ニュートンの万有引力や
コペルニクスの地動説のような常識は、

半世紀以上の時を経て
ようやく認められるという、

たゆまぬ議論と反証が重ねられて、
揺れ動きながらゆっくりと醸成
されました。

多くの人々の「」が
かかわっているという「常識」は、

多様性が備わっている
ということでもあり、

そんな視点を持つことは、

今は「非常識」とされているものへ敬意
を持つことにもなります。

自分は何も知らないという
謙虚さ
をもって、

非常識や違和感を
拙速に否定せず

公明正大に向き合う姿勢が、
情報を幅広く取得するコツ。

ひとりよがりにならず、
まずは傾聴することが

情報収集の基本です。


■知らない自分を浮き彫りにする

謙虚な心で、
あらゆるジャンルの書籍に触れていると、

自分の知識(すでに分かっていること)
の横に、

分かっていないことが
果てしなく広がっていることに気づく。

「自分は本当に何も知らないんだな」

という事実は、

良質な情報に触れれば触れるほど
明らかになります。

自分という存在が
世界と相対比されて、

知らない世界がいかに巨大であり、
あふれんばかりの尊さに満ち溢れているか

が実感できます。

自分ひとりでは持つことができない、
複数の視線、視点、角度が備われば、

共感や信頼につながるアウトプット
ができるようにもなります。


■あてもなく情報の海に飛び込む「愚」

「書くことがない」

という声は頻繁に耳にします。

昨日は

「ビジョンや熱量が足りない」

として問題提起をしてみましたが、
さはさりながら、という声なき声も聞こえてきます。

人はみな、
一日24時間が平等に分配されていて、

まじめに仕事や勉強を
行っているにもかかわらず、

かたや書くことが膨大にあって、
一日に複数のアウトプットができる人もいれば、

「書くことがない」と頭を抱えて、
アウトプットに一日を費やしてしまうという

二極化が存在することも事実。

人は24時間、
なにかしらの情報に触れているはずで、

脳内にインプットされた情報が
引き出せるか、引き出せないか、

その巧拙がアウトプットの差に表れている。

「情報収集」という言葉がありますが、

「いつか使える」といって
やみくもに情報を取得しにいっていないか。

あてもなく、意味もなく、
SNSを開いて
、いろんな人の発信に触れ、

いつ使えるかも分からない
情報の「在庫」を積み増していないか

現代の情報爆発社会において、

シャワーを浴びるかのように
無為に情報に触れるのは危険。

コンパスなしに大海原を航海すれば
遭難する確率が高まります。

「明確な目的」をもった上で
情報収集に取り組むべきです。


■意図的な「寄り道」をする

情報の在庫を
これ以上増やさないために、

「行動」を優先
してみてはどうだろうか。

PDCAは、

「計画して行動して、検証して調整する」

という順序。

しかしながらDCAP
つまり

行動して、検証して、調整して計画する」

であれば、
余計な情報を取得せず、

ジャストインタイム生産よろしく、
必要な情報を効率よく取得できる。

浮いた時間を活用し、
このプロセスを言語化、アウトプットできれば、

臨場感ある、鮮度の高い結果として
受け手に価値を提供できそうです。

また、
少し矛盾するかもしれませんが、

寄り道」することも大切。

古代の歴史より生物は、
様々な「突然変異」を起こし、

たまたま有利な形質を持った個体が
「淘汰されずに」残り、

現代に受け継がれてきました。

つまり、突然変異という
エラー」が発生することにより、

システムのパフォーマンスが向上
するということであり、

情報取得においても、

意図的なエラーを組み込み、
進化を駆動させる
ことができると思っています。

計画的な情報収集だけで十分、
という傲慢さ
を抑え、

ポジティブな偶発を生み出す仕組みとして、
「寄り道」をつくること。

まったく意味のない、
無関係にみえる情報が、

実は数年後に、
思わぬところで役に立った、

実は地続きだった
という可能性はゼロではありません。


■まとめ

アウトプットの質と量、
両方を担保することが、

オンラインサロンの登録者獲得に
貢献することは間違いありません。

それ以外にやることは多々あれど、

情報の正体を知り、
うまく付き合えるよう

自らの姿勢を整えることができれば、
少なくとも

「書くことがない」

という苦しみから解放される
と思っています。


謙虚に、自身を過大評価せず、
「自分とは異なる考え」に興味関心を示すこと。

行動を前提としたインプットを心がけつつ、
それだけで事足りるといった甘えを排除するために、

あえて(現時点では)
ムダに思える情報収集を活用して、

広がりや深みある知識を
獲得、蓄積していく。

そんな前提でアウトプットを量産し、
たくさんの価値を世に生み出してほしいと

期待せずにはおれません。


■吉本興業(サッカー)オンラインサロン


※本稿は以下文献を参考にしました。
知の体力(永田和宏)




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?