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ファンを鼓舞して熱狂させる「共創」


未来のあるべき姿を定義し、
言語化して継続的に世に訴えかけていると、

時間の経過とともに
ファンが集まり、

ファンがお互いに語り合う場所として、
オンラインサロンが機能する。

ビジョン」がなければそもそも、

誰も自分のこと(クラブのこと)に
興味を持ってくれないどころか、

見つけてもくれない
(存在しないのと同じ)

昨日は、

「私塾」をメタファーとして
オンラインサロンを表現してみました。

旗印(タグ)なしに、
私塾(サロン)を開いても人は集まりません。

そしてオンラインサロンは、

サブスクで不労所得!
といった安直なものではなく、

緻密でロジカルな、
タネも仕かけもありまくりの

グランドデザインの「一部」

とりもなおさず、
その起点は「ビジョン」にあり、

ファンとの向き合い方を規定する
このコンパスは、

現場における

短期視点をコントロールする大局観となり、
本質を見極めることにもつながります。


■速く失敗して、速く修正する

ビジョンという
超長期思考からブレイクダウンされた、

無数の「今やること」

ビジネスのグランドデザインは、
ビジョンに紐づく戦術の一貫性によって形成されます。

ビジョン(長期視点)
戦術(短期視点)が相補的に影響し合い、

いずれかが不十分であれば、
全体整合性が担保されません。

そして結果にも結び付くことも
当然ありえません。

事業とは、
超長期と超短期の組み合わせ

大きなビジョンを追い続けながら、

日々の仕事におけるPDCAを
超高速で回転させることが肝要です。


顧客データ分析、イベント企画、
ポスターのデザイン、営業トークが、

それぞれ単体で

バラバラに考えられ、実行されて、
PDCAを回すのは賢いやり方ではありません。

ビジョンという「意思決定基準」

によってそれぞれの戦術が思考され、
実施されること。

そのつながりを確保したうえで、

速く失敗して
速く修正すること
を繰り返し行います。

軌道修正ができるのであれば、
どんどん行動して失敗すべき。

データを眺めたり、
過去の経験を持ち出してきて、

一向に動かない、
もしくは動きが遅くなる方がよほど危険

時間的コストは甚大となり、
気付いたら手遅れという事態に陥りかねません。


■対話によってニーズがあぶりだされる

超短期の戦術レベルにおいては、
「顧客への心構え」というものがあり、

これは、
ビジョンがどんなものであっても

普遍的に通用する真理です。

お客さまにとっての価値を
お客さまとの対話によって定義する

どんなビジネスであれ、
成果を得ようとするならば、

この真理から目を背けることなく
真剣に考え抜き粛々と実践するしかありません。

サッカービジネスも
例外ではなく、

アンケートや購買データは
あくまでも参考程度に、

より高次の、お客様自身も意識できなかった
(顕在化する前の)ニーズ
をくみ取るセンスは、

無数の、お客さまと交わす対話
を繰り返すことによってのみ培われていきます。

SNSのハッシュタグで
お客さまの言葉を検索するのは

あくまでもきっかけであって、

心の底からにじみ出るようなインサイトは、
ファンと向き合って話をするしか感じ取ることはできません。


対話を通して気づかされるのは、

「ファンは常に不満を抱いている」

という厳然たる事実。

クラブの都合に合わせるのではなく、
ファンの状況を考慮した利便性を確保するためにも、

おろそかにはできない対話。

対話は常にフラットに、
尊重し合って、認め合いながら、

クラブはビジョンを訴え、
ファンは自分自身のこと(感情)を訴えます


■定期的にリアルな接触を

オンラインサロンは、
その名の通りオンライン上でのやりとり。

クラブとファン、
そしてファン同士の、

対等な関係性のなかで行われる対話は、
定期的に「リアルな場」に移って

つながりやふれあい、
おもいやりを感じながら共有したい。

ファンはクラブとつながりたい、
親しくなりたい、分かり合いたい

という願望を持っているもの。

そしてクラブは、

理解者をたくさん集め、
ファンに必要とされたいという思いが強い。

ファンとエンゲージメントを築いて、
ファンとともに「共創」していくには、

対面でのコミュニケーションが必須。

そして、直接会って話すことで
より鮮明に見えてくるのが、

ファンの「自己実現欲求

ファンはクラブを通して
自分の成長や、夢を実現したい

という強い欲求があります。

そんなファンのインサイトに対して
クラブは、

ファンは仲間であるという姿勢を示し、
自己実現を後押しする存在であることを

繰り返し訴えなければなりません。

それが「ファンを鼓舞する」こと
につながるんだと思います。


オンラインサロンはあくまでも、
効率的にファンを集客するプラットフォーム。

ファンのインサイトを探り、
潜在ニーズをくみ上げ、

共創のステージ

に進むためには、
リアルな対話が欠かせません。

ファンを鼓舞して、
ファンを熱狂させ、

ビジョンの実現に向けて

ともに考え、ともに動き、
その「プロセスを体験する」ビジネスモデルは

今後、サッカー界に定着し
多くのファンを熱狂の渦に巻き込んでいくはずです。


※本稿は以下文献を参考にしました。
アマゾンが描く2022年の世界 すべての業界を震撼させる「ベゾスの大戦略」 (田中道昭)



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