劇的カイゼン、試行錯誤の大切さ
日中の眠気。特に昼食後がひどくて、長年の悩みでした。前職(京都パープルサンガ)で自ら追い込み、睡眠時間を削って(自ら設定した)ノルマと格闘していたときは頭痛や倦怠感、ノドの痛みなどの異変が常にありました。
これはイカンと、営業成績が軌道に乗って安定したタイミングでちゃんと睡眠をとるように。8時間とか、ときに10時間とか、とにかく早寝をこころがけ、起床時間は一定に保つよう努めました。ところがなぜか、一向に眠気がとれず、睡魔との戦いは続きます。
転職を機に、本を大量に読む習慣とともに、睡眠関連の書籍にも触れました。そして「短眠」がいいときけば素直にとりいれたりもして、「寝すぎるから眠いんだ」という言説(いま思うと勘違い)を信じて。3時間睡眠と、昼寝(パワーナップ)を実践してみました。結果は推して知るべし。
そしてついに、というべきかようやく睡魔から解放されたのは「お酒」から距離を置いてからでした。つまり断酒をすることで睡眠の質が各段に向上し、7時間睡眠ですっきり。昼間に眠くなることはほぼなくなりました。仕事で夜遅くなったりして体内時計がずれてしまっても、起床時間を一定に、数日で戻せるようにもなりました。
睡眠時間は人によってまちまち。2時間でOKの人もいれば、10時間寝ても足りない人もいる。キングコング西野さんは、超短眠で知られていますが圧巻の結果を残していますのでホントに「人それぞれ」なんでしょう。ですが一般的には、睡眠不足が糖尿病、脳卒中、心筋梗塞、がんやうつ病に。免疫系の問題から感染症にかかりやすいことも分かっています。
体内時計はだいたい24時間10分。毎日10分ずつ遅れていくので、放っておくとどんどん就寝時間が遅くなります。防止策は食事や運動。特定の栄養素やその摂取時間、運動によるカロリー消費や呼吸、感覚、圧力など多様な生体刺激が肝臓、消化管、肺、骨にある抹消時計の時刻調節に寄与するらしい。
なんとなく自覚があって、まずお酒による弊害。サラリーマンは勤務時間が一定なので、起床時間はずらせません。ですが飲み会で夜遅くなったり、そもそも毎晩ビールで、なんとなく寝つきがよく感じますが、実は最初だけ。興奮状態が続いて一向にノンレム睡眠に入らず、ずっと眠りの浅いレム睡眠では日中眠くなって当然です。レム睡眠が体内時計の調節を遅らせ、ずっと眠い状態が続いていたという理屈だと思います。
いずれにしても何にしても、なにごとも「試行錯誤」のプロセスが必要だということ。質をあげる、成果を出す。そのためにはあれこれやってみては改善して、の繰り返しが欠かせません。ときに間違った道(私の例でいうと「短眠」)を選ぶこともありますが、あきらめなければ間違いに気づき、修正されます。
睡眠に関しては「これで安心」ということはもちろんなくて、寝具(マットやマクラ)にこだわったり、照明を変えてみたり、まだまだできることはありそうなので、進化の途中。ですが「いまはうまくいかなくても、うまくいく方法を探し続けて行動すれば必ず光が見える」という教訓は実体験として大事にしたい。
仕事や人生しかり。それなりに気分よく生きられるのは、なんども失敗をくり返して、ようやく今があるという実感をちゃんと把握しているからでしょう。今日は「睡眠」に特化した内容ですが、こうやって「言語化」して、出来事や感想を垂れ流すことなくちゃんとせき止める習慣も重要です。
体験は「抽象化」して、横展開できれば「ほかのコトガラ」にも応用できます。最近ランニングにハマってますし、サッカーも再開しようと計画中。そのときいかに「試行錯誤」の効用を思い出し、記録や技術がアップさせることができるかは、このような言語化活動(note執筆)なしにあり得ないと思っています。
もちろん仕事や人生ももっともっとより良いものにするために。自戒を込めて、備忘として。
久保大輔
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