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ユニフォームがもらえて、試合観戦もタダ、その他デジタル体験満載!


定時になってオフィスを出て
スマホで予約していた車に乗って、

空調された社内では
おしぼりとビールとおつまみが。

「プレミア、リバプール戦!」

「オツカレサマデス、ダイスケサン。
プレミア、リバプールセン、デスネ、ドウゾ」

音声認識機能によって

窓一面に表示される画面には
今朝開催された試合が。

試合を観終わることには
家に到着します。

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■もしくは、

静かな空間で
本を読んでもいい。

ネガティブでしかなかった
「通勤」のイメージが180度変わります。

そしてこのクルマ。

実は月額5万円のサブスク
利用できるサービスだと聞いたら

どう思われますか?


駐車場代、ガソリン代、保険代、
もろもろで年間10万円ぐらい?

5百万円のローン返済と合わせた
クルマを所有することでかかる金額と、

所有せずに月額課金で利用
することでかかる金額と

天秤にかけて、
どちらを選ぶか?


■現代自動車のアイオニック、

ポルシェのパスポート、
フォードのキャンバス、

ボルボ、キャデラック、、、

月額3万から20万円で、
数種類から車を選べて、

保険、税金、メンテ込み。

まるでタイヤがついたスマートフォン
気軽に料金プランを選ぶ感覚です。

「ライドシェアリング」

という移動概念は、
クルマとシステムをつなげて

物理的な製品ではなく、
指先で操作可能なメディア体験

を売ることを実現しています。


自動運転が実用化するのは
そう遠くない未来。

交通と移動のソリューションは

ユーザーシップを優先させて
排他的ではなく両立しながら

僕たちの目の前で
間もなく登場することになるでしょう。


■顧客が何をほしがっていて、

どんな方法で
入手したがっているか。

メーカーの
独りよがりでつくられた製品を

時間とコストをかけて
顧客に売りつけるのではなく、

必要な情報やサービスが、
適切なデバイスで、状況に応じて、
必要なタイミングで提供される。

ひとりひとりの顧客にカスタマイズした
継続的な関係を構築する

という
顧客ファーストのコンセプト。

サブスクリプションエコノミーが今、
さまざまな分野で展開されています。


■たくさん

モノをつくって販売するだけでは
予測しづらかった売上も、

サブスクによって可視化され、

さらなるサービス向上へ向けた
投資もしやすい


顧客ファースト
のサブスクリプションモデルでは、

未完成の楽曲をリリースする
という前代未聞の販売を実現しました。

歌詞を書き換えたり、音を足したり、
楽曲の編集プロセスを公開し、

ユーザーエクスペリエンスを提供。

顧客は、CDやダウンロードファイル
を買うのではない、

という発想をベースに、

曲をつくるメンバーの一員
として参加させるスタイル

まさに顧客ファーストを具現化した
これからのサービスのあり方です。


■モノゴトの価値は、

投入された労働量で決まる
労働価値説と、

効用の大きさで決まる
効用価値説がありますが、

いずれも1対1の
等価交換の構図。

交換の関係を所与として、
ビジネスとはそういうものだと

僕は今まで
なんの疑いも持たなかったのですが、

能力とニーズをヒモ付ける社会的コストが
劇的に下がった今

この1対1の関係性は
あっさりと崩壊しそうな気がしてきました。


■能力や感性

に希少性
を感じさせてくれれば、

「この人にずっと音楽を作ってもらいたい」

というファンが1000人集まる。

ファンから月に1000円ずつもらって
生きていくミュージシャン。

ファンとともに

とても健全で
充実感や自己効力感を感じることができる。

サブスクモデルは

商習慣や常識を
大きく覆す可能性を秘めています。


■サッカー

を販売するという
従来の常識は、

コロナ禍において
その脆弱性をあらわにしました。

試合ができなければ
チケットが販売できずに

キャッシュフローが底をつく。

とあるクラブでは数か月後に
キャッシュが枯渇して倒産する

そんな噂がメディアをつうじて
僕たちの恐怖をあおりました。


選手を獲得し、監督を招聘し
キャンプをしてチームをつくる。

シーズン前に
年間チケットやファンクラブを

シーズンが始まったら
試合ごとにチケットやグッズを。

その前提、つまり
スタジアムにどれぐらいのお客さんが集まるか

を予測し、営業して
広告も販売されています。

誰もが疑わなかった
「試合が開催される」こと。

その「当りまえ」に従った

シーズン前に年間予算の大半が
確定するというスポーツビジネスの常識
は、

試合そのものが実施できない

という未曽有の危機によって
音を立てて崩れ落ちました。

売るモノがない

そんな予期せぬ状況下で
多くのサッカークラブは変革を余儀なくされました。


■投げ銭や

クラウドファンディングなど
緊急避難先として

デジタルサービスが
現状に最適化された形で

多くのクラブを
財務的に支えてくれている。

そして、

それはあくまでも
一時的な解決策であり

問題の本質をえぐりだした
抜本的な解決策ではない、

ということは
誰もが理解していること。


■あるがままの

ファンを正しく理解し
直接的な関係をつくるために

なにをすればいいのか?

ファンに継続的な「価値」
を提供し、定期収益を増やすには?

一方的な取引ではなく
ファンとクラブとの間に

循環的でダイナミックな
関係性を結ぶ。


サッカークラブでは

毎年メンバーが入れ替わり
背番号やユニフォームも変わります。

まるでスマホの機種が
定期的に新製品の登場によって

計画的に陳腐化
されるように。

ところが現代において
コロナなどの予期せぬ事態もあって

顧客のニーズは

標準化ではなく、
カスタマイズされた

画一的で汎用的なサービスではなく
絶えざる改善に向いている。

サッカークラブは
どのように変化すべきなのか。

これからも日々
考え続けていきたい。


今日も最後まで読んでくれて
ありがとうございます!

それではまた明日。
おつかれっした!




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