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【提言】月1のクラスやめて、月2のミニお便りにしたら、子ども・保護者・保育者が笑顔になった。

このnoteは、保育士として現場で頑張っている皆さん、保育園の管理職や指導者の皆さん、そして保育士養成校の学生たちに向けて書いています。保育園での情報共有の方法を見直し、もっと楽しく、もっと親しみやすい「おたより」の在り方について提案したいと思います。


月1回のクラスだより、もうやめませんか?

保育園では、クラスだよりが保護者との重要なコミュニケーション手段として使われています。しかし、月1回のクラスだよりは情報量が多く、読まれにくいことが多いと感じています。また、執筆する保育士にとっても負担が大きいです。そこで、月1回のクラスだよりを見直し、もっと親しみやすく、手軽に情報を伝える方法を考えたいと思います。

新提案!ミニお便り

私が提案したいのは、A5サイズほどのお便りです。この形式であれば、情報をこまめに伝えることができ、保護者にとっても読みやすくなります。また、実は保育士にとっても負担が軽減され、日々の業務の中で無理なく続けることができます。

名付けて「ミニ通信」!簡単に始められる新しいお便り

この新しいお便りは、「通信」や「ミニおたより」といった名称が適しているかもしれません。名前は何であれ、目的は保護者にリアルタイムで子どもたちの様子を伝えることです。

お便りはリアルタイムが命!

このお便りは、紙で配布する方法もあれば、園内の掲示板に掲示する方法もあります。最近では、デジタルツールを使って保護者にメールやアプリで情報を配信することも一般的になっています。どの方法でも構いませんが、重要なのは、なるべくリアルタイムで情報を伝えることです。例えば、その日の子どもたちの姿や行事に向かっていく様子をタイムリーに伝えることが大切です。

今日の子どもたち!その日の出来事をリアルに伝える

お便りには、子どもたちの日常の姿や行事に向かっていく様子を盛り込みます。例えば、園庭で元気に遊ぶ姿や、工作を楽しむ様子、行事に向けて練習している姿など、保護者が見たいと思う瞬間を捉えます。

写真一枚+一言!シンプルで心温まるお便り

お便りの形式としては、写真一枚と一言のコメント、もしくは簡単な文章を添えるとよいでしょう。写真があることで、保護者は視覚的に子どもたちの様子を感じ取ることができ、コメントや文章でその背景やエピソードを理解することができます。

これまでのクラスだよりでは、3、4個の記事が必要で、文章を書いて、配置を考えて、イラストも入れて、、、と完成までの作業が多いのではないでしょうか。ミニ通信は記事が1つです。写真も一つです。考えた文章を写真の下に配置するか、横に配置するかぐらいで、レイアウトについてもそこまで考える必要がありません。

ドキュメンテーションの魅力を活かしたお便り

この方法は、いわゆる「ドキュメンテーション」としても機能します。ドキュメンテーションとは、子どもたちの学びや成長の過程を記録し、保護者や他の教育者と共有する方法です。お便りを通じて、日々の保育の中でどのような学びや成長があったのかを具体的に伝えることができます。

こちらはドキュメンテーションに関するおすすめ書籍です。



感動エピソードを綴ろう!心に響くお便りの書き方

お便りに添える文章は、エピソード記述のように具体的な出来事を詳細に描写すると効果的です。例えば、ある日のお絵かきの時間に、子どもが一生懸命に絵を描いている姿や、その時の会話などを記述します。

「今日はお絵かきの時間に、Aちゃんがとても集中していました。『この絵はママに見せるんだ!』と言って、笑顔で一生懸命に色を塗っていました。その姿はとても微笑ましく、成長を感じる瞬間でした。」

このように具体的なエピソードを盛り込むことで、保護者に子どもたちの成長や日常の様子をリアルに伝えることができます。

こちらはエピソード記述に関するおすすめ書籍です。

エピソードが書けないという悩みの客観的な解説や、エピソードが立ち上がる具体的な場面などについても記載があり、参考になります。


【重要】偉い先生方へ

直しはほどほどにお願いします

保育士が書くお便りは、そのままの言葉で伝えることが重要です。保育士自身の言葉で綴られた文章は、保護者にとっても温かみを感じさせるものです。そのため、偉い先生方には、内容のコンプライアンスチェックだけをお願いし、誤字脱字も極力直さないでいただきたいです。どうしても修正が必要な場合は、お便りを出した後に「次から意識してみてください」と指導していただければ、保育士のやる気を損なうことなく改善につなげることができます。

ノルマも無くしましょう

こう言われてどのように感じますでしょうか。「クラスによって差が出てします」「ノルマがないと出さない部屋が出てくる」等、心配は尽きないと思います。しかし、現状を劇的に変えないと、今の保育業界のマイナスの雰囲気はなくならないと思います。何も言うなということはないと思いますが、いったん流れに任せてみませんか。

クラスだよりだけに限らず、このような改善策は追加費用0円でできます。

まとめ

今回提案した2週に1回のA5サイズのお便りは、保育士と保護者の間でリアルタイムな情報共有を実現し、子どもたちの日々の成長をより身近に感じてもらうための一つの方法です。このような取り組みが、保育現場の負担を軽減し、保護者との信頼関係をさらに深めることにつながることを願っています。

保育士としてのやりがいや喜びを保護者と共有しつつ、より良い保育環境を作り上げていくために、皆さんもぜひこの方法を試してみてください。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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