死ぬほどマジメな私が学校をサボって旅行に行ってきた話②
前回のノートはこちらから。
学校、バイト、家。
当時私は学校が16時頃に終わった後、17時から週4で大型スーパーの清掃のアルバイトをやっていました。仕事は主にトイレ点検とゴミの回収・分別。
働いている方のほとんどが高齢という都合上か、勤務時間5時間の内、休憩が2時間くらいある。さらに22時以降は時給がちょっと上がる。
汚いので人気はないようですが、それがあまり気にならない私にとっては素晴らしいバイトでした。あと若いというだけで可愛がっていただきました。
バイトがある日は
・朝9時から学校
・16時頃に走って電車に乗り
・おやつを食べつつバイトに行き、23時に終了
・帰り着くのが大体23時半
・そこからご飯を食べて寝るのが1時すぎくらい
・翌朝は8時ごろに起きて学校へ
といったサイクル。
次の日は眠くてたまりませんでしたが、これくらいしないと生活できませんでした。
しかしこんな生活をしていると、立ってるだけでやっとな日も出てきます。
ちょうどこの頃は清掃のバイトを始めたばかり。
前の小料理屋のバイトがあまりに環境が悪かったので、このバイトはちょっときついくらいではやめられないぞ！ときつくてもセルフ鼓舞していました。
【脱線】
小料理屋のバイトはまかない付きという点が魅力で始めたのですが、実態はこんな感じ。
店長も職人気質で怖い！！週6で来いと言われたのと心がボロボロになったのとで割とすぐ辞めました。
話を戻します。
さらに就職への悩みや不安も重なり、私はかなり疲弊していました。
よし、サボろう。
もともと両親とは「専門学校に行くなら自分のお金で行く」という約束をしていたので、学費は奨学金で賄い、生活費は携帯代以外自分で稼いでいました。
が、全然お金が足りず叔母にお借りしました（本当にありがとうございます。少しずつにはなりますがこれからちゃんと返します）。
バイトは絶対やらなきゃ生きていけないと分かって覚悟して上京してきたし、環境が良くなったにも関わらず疲れ切って折れそうになっている自分はたるんでいる、と思いました。もっときつい時もあったじゃん、夢に近づいているのになんで頑張ろうと思えないんだ？と腹立たしくもありました。
そんな時思い浮かんだのが美大受験対策で予備校に通うため、1ヶ月ほど滞在した名古屋。
たった1ヶ月ですが、その時まで1ヶ月も親元を離れた経験がなかったためホームシックに陥りました。
予備校も結構辛かったけれど、頑張らなきゃ、と思ってスピッツとセカオワとアジカンと星野源を聴きまくってなんとか乗り切った、あの名古屋の景色をその時鮮明に思い出していました。
よし、名古屋に行こう。行って初心を思い出そう。
1泊2日ならバイトがない日に行けるし（学校よりバイト先の人に迷惑をかけたくなかった）、初心を思い出したら頑張れるかもしれない、それに息抜きだって必要、とサボりの正当性を無理矢理見いだして、名古屋に行くことを決めました。
サボることへの罪悪感
そう決めて交通手段を調べ始めても、私の中には罪悪感がありました。そう、私は死ぬほどマジメなのです。
「みんなに応援してもらって東京の学校に行かせてもらっているのに、サボるなんて。奨学金だって借りてる。学費を貸してくれた叔母にも申し訳ないし、入学金を頑張って稼いだ19歳の自分にも申し訳ない。遊ぶために来てんじゃないんだ」と。
それにサボる人が嫌いなのに自分までやってしまったら自己嫌悪に陥らないか、とも。
でも、なんだかんだ言っていてもサボることへの憧れが多少あったのかもしれません。
マジメな上にビビりなので、先生や親に怒られたくなかったということもありました。
色々考えている間にも状況は変わらず、悶々としていたので、ビビりながら旅に出ることを決意しました。
旅行計画を立てる
この旅の大前提にあるのはお金がないということです。
お金がなくても旅行ができる術を探しました。
まずはどうやって愛知まで行くか。
時間はかかるけど安いのでバスに乗って行くことにしました。
長崎まで帰省するときにたまに夜行バスを利用するのですが、その検索をしていたとき、『名古屋まで安ッ！』と思ったのを覚えていたからです。
次はどこに行くか、です。
旅の目的は一番辛かった時期を思い出して初心に返ること。
ということで、通っていた予備校の近くまで行きたいな、とぼんやりと予定に組み込んでみました。
それから、一応旅っぽく観光もしたい。
名古屋城には行ったことがあったので、今回は犬山城に行くことにしました。
ちなみに私は城下町というものが好きです。
あとは大須商店街。
雰囲気が好きでもう一度行きたいと思っていたので、行くことに決めました。
次回、いよいよ出発します。
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