猫と犬の張り子つくってみた!
2021年の年末。
今年もスタンプとかプリンアラモードとかクッキーとかいろいろ作ったけど、やり残したことはないかなぁ、と考えていたら張り子を作っていないことに気がついた。
工作が好きで何年も前からチャレンジしていたけれど、よく調べもせずに始めてしまったり、途中で飽きてしまったりしてきた張り子。
「よっしゃー、張り子に決着をつけて2021年を悔いなく終わらせるぜ!」と思い、色々調べて作ってみました!!
今後張り子に挑戦したい方の参考になれば幸いです。
※作りやすいよう、そして飽きる前に作ってしまうことを念頭に置き、自己流にアレンジしております。「張り子はこんなんじゃない!」という方もいらっしゃるかもしれませんが、どうぞお手柔らかに……。
※乾燥時間を含めると、制作に7〜14日はかかると思います。制作者は放置時間も含めると1ヶ月くらいかかりました。
0.必要なもの紹介
まずは必要なものを紹介します。大体百均で手に入ります。
・油粘土
・粘土マット(粘土が台につかなきゃ牛乳パックでも板でも何でもいい)
・ラップ(型を包むため)
・半紙(百均のものでいい)
・水(コップ一杯分くらい?型の大きさによる)
・でんぷんのりor木工用ボンド
・深めの皿(ボンドと水を混ぜる)(紙皿だとすぐ捨てれるのでいいですよ)
・小さめの刷毛or大きめの筆(ボンドと水を混ぜる)(指でもいい)
・錐のようなもの(張り子に穴を開ける)
・竹串(張り子に触らずにジェッソや絵の具を塗るため)
・ティッシュの箱などの空き箱(竹串を刺した張り子を固定する)
・胡粉ジェッソ(これは百均にはない)(画材店に売ってるはず)
・紙やすり(#100あたりを1枚、#200あたりを1枚、#400〜600あたりを1枚、耐水ペーパーで#800〜1000あたりが数枚あるといい)(百均に紙やすりセットがあるのでそれがおすすめ!)
・マスク(やすった粉を吸わないよう)
・ウエス(いらない布)
・カッター
・ドライヤー(百均にはない)(気長に作りたいなら使わなくてもよい)
・絵の具(アクリルガッシュやポスターカラーがおすすめ)
1.まずは構想を練ろう
作りたいもののイメージを固めましよう。
張り子の性質上、入り組んだ形のものは作りづらいです。丸いフォルムのものをおすすめします。
私の張り子の構想はこんな感じです。
必要であれば手元に資料も用意しておきましょう。
2.粘土で型を作ろう
次に張り子の型を作ります。
私は油粘土を使いました。この後の工程で粘土にラップを巻くので、油粘土以外でも乾く前の紙粘土や石粉粘土などでも大丈夫だと思います。
3.型にラップを巻こう
ここがなかなか大変です。
型が余裕をもって覆える大きさにラップを切り、そのラップの中心に型の頂点を付けるイメージで型の上部分から巻いていきます。
ラップをできるだけぴったり粘土につけましょう。
巻いているとラップが余る部分が出来てきます。
下図のように折り込んでできるだけきれいに巻きましょう。
4.半紙をちぎって層を作ろう
次は半紙をちぎっていきます。
半紙を貼るためののりの準備をしましょう。
深めの皿に少量のぬるめのお湯を入れ、でんぷんのりまたはボンドを筆(または指)で溶かします。最初はお湯ものりも必要な量が分からず作りすぎてしまうかもしれないので、少量からスタートしましょう。
お湯に少しとろみがついているかなーくらいの粘度になればOKです。
ちなみにお湯を使うのは、のりやボンドが溶けやすいからです。根気よく混ぜれるなら水でもOK!
次は半紙をのりにさっとつけて型に貼っていきます。
のりに浸しすぎると半紙が破けてしまうのでご注意を!
半紙は底以外に貼っていきます。
最初に貼る場所はどこでもいいですが、広く半紙を貼れる面だとそのあとがやりやすいです。
私の張り子を例にあげると犬の背中や後頭部ですね。
1層目はラップで滑って貼りづらいと思います。がんばれ!
5.ひたすら貼ろう
張り子を回しながらひたすら貼っていきましょう。層にムラができないように貼るのがポイントです。
3層くらい貼ったらドライヤーを使って時間短縮してもいいです。
このひたすら貼る作業はなかなか堪えるので、数日に分けてやることをおすすめします。作者は、やりすぎて心がしんどくなりました。
そうしてできたものがこちら!
8〜10層は重ねていると思います(もっとかも)。
全体的に層が薄すぎる場合、のちの工程でドライヤーを使って乾かすと凹んでしまうかもしれません。厚めに作っておきましょう。
半紙を重ねたらドライヤーでも自然乾燥でもよいのでカラッカラに乾かしましょう。ドライヤーした後に数日置いておいてもよいと思います。
6.粘土を取ろう
しっかり乾かしたら次はラップごと型を取り出します。
きちんとできていたらラップは簡単に取れるはずです。
7.層が薄いところに半紙を貼ろう
粘土が全て取れたら張り子を光にかざして中を覗いてみましょう。
そうすると層が薄いところが分かります。
そこに半紙を追加で貼りましょう。
また、張り子の強度を確かめておきましょう。指で押しても凹まず、かるく叩いてコツコツと音がなる程度の硬さがあれば大丈夫だと思います。
薄いところがなさそうだったらここは飛ばしてOKです。
8.底を塞ごう
底を塞ぎます。半紙を太めにちぎりのりをつけ、端から端に渡します。
タテへヨコへと10層くらい重ねます。強度を確かめてもっと重ねたほうがよさそうだったら追加で貼ってください。
9.胡粉ジェッソを塗ろう
底まで完璧に乾いたら、底に竹串を刺すための穴を開けます。
ちなみにこの竹串は、張り子を直接触らずに胡粉ジェッソや絵の具を塗るために刺しています。
さぁ、いよいよ胡粉ジェッソの登場です。
私は詰め替え容器に入った胡粉ジェッソを買ったため、お皿に出して筆で塗る形を取りましたが、口が広い容器に入ったものを買った方は張り子をボチャンとつけてもOKです。そっちのほうがきれいに出来やすいそうです。
筆で塗る方は厚めにジェッソを置くように塗っていくとよいと思います。
塗ってはドライヤーで乾かす、を繰り返します。
この作業も時間がかかるので数日に分けてもいいかもしれません。
もったりとしたいいかんじの丸さがついたら完了です。完全に乾くまで待ちます。
10.紙やすりで磨こう
筆の跡や胡粉ジェッソが垂れたあとなど、型に関係のない凹凸がついていると思うので紙やすりで磨いていきます。
磨いたあとの粉を吸い込まないようにマスクをしましょう。紙やすりは数字が小さいほうから使います。
表面にできた凹凸をなくすこと目的ですが、この後の着彩でまた筆跡がついてしまうのでざっくりと磨くのでもいいと思います。
耐水ペーパーは水をつけると本領発揮します。粉が飛散するのも防いでくれます。ただ、慣れていないと耐水ペーパーの黒っぽい色がついてしまうので手元に濡れたウエス(いらない布でOK)を置いておき、汚れたら拭き取りましょう。
数時間磨いた結果がこちら!
あれ?思ったよりつるつるになってないな……、と思いましたよね?
これは耐水ペーパーを使う前の写真でした。
耐水ペーパーを使うと惚れ惚れするくらい一気につるつるになりますよ!
やすりを取り替えながら磨いていきます。
やすりがけもあらかた終わった!というタイミングで、どうしようもできなかった凸凹が出てきたのでピンポイントでジェッソをつけドライヤーで乾かして穴を埋め、そこだけ再び耐水ペーパーでやすります。
すると……。
つるっつる、いいや「とぅるっとぅるっ」で「すべっすべ」になりました!!!!!(ここまでしなくても大丈夫です)
11.色を着けよう
完成が近づいてまいりました。色を塗りましょう。
中川政七商店のめでた玩具張り子が以前からかわいいなと思っていたので少し参考にし、配色カードで計画を立てて淡めの色を塗りました。
12.完成!!!
たくさんの工程を経てやっと完成しました!
右の猫の顔がズレてしまったのはちょっと残念ポイントですが、これも手作りの良さだと思うことにします。
2021年の締めに張り子を完成させることができて、作っては失敗して諦めてを繰り返していた時代からちょっとだけ自分の成長を感じました。
完成することが一番大切ですからねー!!そして好きなことをやり続けることも大切!!2022年も自分がいいと思うものを作りたーいっ!!!!改めて感じた決意を胸に大水はまた新たな工作を始めるのであった……。
以上、3800字超えの記事をお読みくださり、誠にありがとうございました。
もしこの記事を見て張り子を作ったという猛者がいらっしゃいましたらぜひコメントください。泣いて喜びます。もちろん記事の感想もお待ちしております。
※クロッキー帳の画像にフリーWEB素材 Re:vre 様の画像をお借りいたしました。
読んでくださっただけで嬉しいのに……!?まさかサポートまで……!?