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また短歌会に参加しました

2023年5月6日土曜日。土砂降り。また短歌会に参加させていただいた。

前回の短歌会に参加した記事はこちら。

前回私が参加したのが第1回、そして今回参加したのが第3回で、今回は夕方と夜の2部制になっていた。私は夕方の部に参加した。
参加者のメンツは見知った方が多く、皆の作品のクオリティが上がってきている気がした。
「これは負けていられないなぁ!」とはあまりならないのが私のいいところでもあり悪いところ。みんなすごいよ。マイペースにいきます。

また短歌をいくつか作ったのでここで紹介させていただきます。

提出した歌


鮮烈に緑が萌えていることを誰も知らない4月の都会

4月末に東京・神奈川に旅行に行った。
電車の中で乗客を見ていると皆一様にスマホの画面を見つめている。
春だよ。田舎ではどこでも見ているだけで疲れるほど鮮烈で圧倒的に緑が迫ってきていること、知っていますか? まぁ、私は知ってるけど。

自分でもなかなか好きな歌である。
『「知」らない「4」月』と「し」が繰り返されてリズムがいいですねーと言われ、本当だ!とそのとき気づいた。
「都会」の解釈が人によってかなり異なるので、具体的な地名にしてもいいのでは?とのご指摘を受けたので考えてみた。

「誰も知らない4月、東京」
「誰も知らない4月の新宿」(さらに「し」を続けてみた)
どうだろうか。


テラリウム開けて底の土嗅ぐときふるさと思うと妹は言う

東京に住む妹が作ったという蓋つき瓶のテラリウム。
霧吹きで水をやるときに土の匂いがすると「そういえば最近土の匂い嗅いでないな」と故郷長崎を思い出すという。

「テラリウム」がいいですね、と言われて嬉しかった。
ただ、短歌の基本ルール五七五七七で考えると「土」が「つ」と「ち」で別れてしまい、なんだかへんな感じになっている。
「開け底の土嗅ぐときに」に変えたらよいのでは?とのことだった。なるほど!
基本、大事だ。


他に考えた短歌


走り出す後ろ姿がはっきりと見えた気がした二月の十日

もふもふもふ あの日空へと走っていった君を手の皮も覚えている

2月に亡くなった祖母宅の犬の短歌を作った。最期は立つこともできなかったが散歩好きで隙あらば顔を舐めようとする、疑うことを知らない熱い性格のわんこだった。思い入れが強いぶん出来に納得がいかず。

東横線隣に座った女の子 リュックの紐で遊び始める

「私の」リュックの紐で遊び始めたのだが、それをどう入れようか悩んだが途中で作るのに飽きた。でもなんかくるりっぽくて好き。

サイゼリヤユザワヤ○○○バーミヤン 地元ない店巡る旅

ここまで来たら「ヤ」を入れたい!と思うとどうしても○○○の部分が思いつかなかった。この旅は実際にやった。サイゼリヤのイタリアンジェラート美味しいからおすすめ。

この今も誰かが眠るその上を飛び越えてゆけ鉄の塊

飛行機で作った短歌。機内のアナウンスで「現在時速700キロメートルで飛行中です」と言っていたので「時速700キロ」を入れようと短歌を作り始めたら、その要素は途中でなくなった。

短歌会の感想

こんな言い回し思いつかないよ〜!という素晴らしい表現にたくさん出会うことができた。
秀歌鑑賞で拝読した鈴木晴香さんの短歌も講師の笹川さんの解説を聞くことで自分でただ読むよりも勉強になってとても良かった。

今回はタイミングがいいのか悪いのか旅先で作った短歌が主になった。
短歌会でも笹川さんがおっしゃっていたが、短歌にするネタって日常にこそある気がする。もちろん旅先で作るのも楽しいのだけど。

この感覚は昔トイカメラにハマっていた時の感覚に似ている。
そのトイカメラはフィルム式でフィルムの現像・プリントには結構料金がかかる。
そのためよーく考えてからシャッターを切ることになる。
ただ、カメラを持っていることで「日常に潜む素敵なものを探すぞ!」というアンテナがピンと立つ。感覚が研ぎ澄まされ、普段通りの日常がきらきら輝いて見える。どこへ出かけるのも楽しい。出かけなくても楽しい。

日常風景の細かい部分を切り取るという点では短歌も同じだと思う。

前回は短歌を作るのが初めてで、今回はやっと少ーし慣れてきたか?という感じだったので、次回また参加する時までに短歌の基本を叩き込んでもっと腕を上げたいなぁと思った!

あとは新しい方に会いたい!固定のメンツももちろん面白いけれど!
長崎市周辺にお住まいの方で短歌に少しでも興味がある方、どうですか!!!!

読んでくださっただけで嬉しいのに……!?まさかサポートまで……!?