短歌会に参加しました
2022年12月10日土曜日。いつもお世話になっている本屋ウニとスカッシュさんで行われた短歌の会に参加させていただいた。
提出は3首でよかったのだが、よりよいものを選びたくなり、結果たくさんの短歌ができた。考えるのが楽しかった。
せっかく考えたのでここでご紹介させていただきます。
提出した3首
新しい音になってから鳴かないね 歳とっただけ? 五時のチャイム
短歌会では鳴かなくなった動物が犬か鳥かで皆さんの意見が分かれていて面白かった。
犬と短歌に書かなかったのは「チャイムで鳴くのは犬って分かるかな」と思っていたためだったが、今回「鳥もチャイムで鳴くんだ!」という発見があった。
私の書き方が悪かったと思うが、読む人によって捉え方が違うのもいいですね。
あとはチャイムの音も地区で鳴らすものか学校のなのか、はたまた家の時計なのかという話題になった。
やさしさも 余裕がないと 振る舞えない 今日はお休み 日曜の朝
この短歌は一文字空ける区切りがありすぎるとご指摘を受けた。確かにそうだ。
区切りに特に意味はなく、スマホのメモ帳に打ち込んでいるときに五七五七七の形になっているか分かりやすくしようとしていたのをそのまま提出してしまっただけである。なので修正するとしたら
やさしさも余裕がないと振る舞えない 今日はお休み日曜の朝
かなぁと思う。来年はもっと甕に水貯めていこうな、私。
凡才の 私はきっと長生きさ 君はいいよな 早死にしそうで
これは提出したが短歌会では取り上げられなかった一首である。
これも修正するとしたら
凡才の私はきっと長生きさ 君はいいよな早死にしそうで
だと思う。才能を羨む気持ちが生んだ歌である。
でも「早死に」の響きがあまりよくないと思う。もう少しマイルドな短歌に仕上げたかった。
他に考えた短歌
名も知らぬ知人の頼みが嬉しくて まかせておいてなんでもやるよ
SNSを通じて知った方から頼まれごとをしたのが嬉しくて作った。
「名も知らぬ知人」の矛盾が矛盾でなくなるSNS、面白くないですか?
猫歩く 猫寝転んで猫起きる また猫転んでみょーんと伸びて
猫、全然進まない。
向けられる黒くて薄い四角いやつ あれ嫌いなの音も鳴るから
これも猫の短歌。スマホを向けるとそっぽむく。ただ、これを読んだだけでは猫だと分からないのでボツになった。
本日は終了しましたもうだめだ 眠くて何も考えられない
寝るときに色々考えてしまう癖があるのだが、この時は眠すぎて何も考える余裕がなかった。ちなみにこの短歌たちも寝る前に考えていたものが大半。
やめなよとやめれるのならやめてんだ 深夜のスマホ八時の二度寝
健康的な生活リズムを身につけたい。
推しの名を数字に変えて打ち込むと開く私のスマートフォン
スマホへとポチポチ打ち込むパスワード 数字に変えた推しの名前
ここ2つは考えたけどピンとこなかったもの。
「推し」を短歌にしたかったのだが、短歌というより標語みたいになってしまった。もっとわくわくする短歌にしたかった。
ひらがなの「ひ」の中入って遊んでみたい ぐらぐら転んで楽しそうだ
文字の形が好きだ。「ん」とか「へ」とかも遊べそう。
書くことがなくなった人は書くことがなくなったって記事を書くっていう記事書きたい
noteあるあるを短歌にしようとしたが全然まとまらなかった。これはおそらく短歌ではないね。
続けても上手くならない怠ると見るに耐えない絵という趣味は
イラストあるある。正確には「『ただ』続けても」ですね。向上心を持ってしっかり反省と改善を繰り返していけばきっと……。
全体的に暗い気がするがこれも自分の良さとして捉えるとしよう。
短歌会の感想
元々短歌の本が好きでよく読んでいたのだが「自分で短歌を作る」という発想は全然なくて、今回作ってみて楽しかったけれど難しいものだと思った。
他の参加者さんの短歌もたくさん見ることができた。
共感したり、言葉のチョイスに感心したり、こんな歌私には生み出せない!と思ったり様々な感性に短歌を通して触れられたことが面白かった。
ただ、その場で配られ読んだものに感想をパッと出すのが苦手なので、ずっとドキドキしていた。
第二回の短歌会開催も決定したようで!参加希望者が多いようで次回参加できるかは分かりませんが、楽しみですね。
余談ですが、短歌会の日、暇を持て余して散歩しました。
ヘッダーの写真はその散歩のときに撮った宵の稲佐山。
▼今回の短歌会の先生、笹川諒さんの著作
▼短歌面白いなーと思った最初の1冊
▼話題になるのも納得の本だった、好き。スピッツにまつわる歌がちょこちょこあってうれしい
読んでくださっただけで嬉しいのに……!?まさかサポートまで……!?