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AIが商品薦める時代になる!宝のデータを活用し、業界横断的な形式知を作る 【FDUA 岡田拓郎代表理事】

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2022年4月の設立後、金融機関の会員数が260社超と拡大している『金融データ活用推進協会(FDUA)』。岡田拓郎 代表理事に、金融界におけるAI活用の最新動向や今後の展開等を聞きました。

岡田代表は、金融機関が持つ企業と個人の膨大なデータは「とてつもない宝のデータばかり」と指摘します。生成AIが普及すると、金融商品提供においても「AIが薦めるならと信じて受け入れ、自然と購入する時代になる」と話します。(金融ジャーナル編集部。2024年6月号掲載分を一部再編集、数字、肩書き等は掲載時点)



生成AIの関心が急速に高まる。2024年中に金融機関から具体的な成功事例・ユースケースが生まれる可能性が高い。

——FDUAを設立した経緯を教えて下さい。

FDUAを設立したのは2022年4月だが、活動としては2020年1月に立ち上げた前身の「金融事業×人工知能コミュニティ」から始まっている。

当時私は三菱UFJ信託銀行に在籍してAI(人工知能)の業務活用に取り組んでいたが、その頃は“AI幻滅期”と言われるくらい、AIへの期待値が下がっていた。ちょうど、ディープラーニング(機械学習)と呼ばれる技術の流行、ブームが去った頃だ。

ただ、実務レベルでは可能性を大いに感じており、業界全体で基盤が必要だと考え、金融機関20社くらいと勉強会を始めたのがきっかけになった。

——金融機関による関心は高まっているのでしょうか。

FDUAは社団法人として活動を始めて2年超だが、

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