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そうだ奈良と京都行こう!気になったところを巡り、いろんな人と話す旅をしてきた(3日目①建仁寺で座禅とお茶)

3日目の朝。窓の外にはお寺など京都らしい町並みと、気持ち良い晴れ空が広がっています。これは絶好のお出かけ日和!

参加するか保留していた、建仁寺・両足院さんの「朝の座禅体験」に行けるかオンラインでチェックします。当日朝ですがまだ大丈夫だったのでWebで申し込みをしました。最初の目的地決定です。

座禅体験は朝8時半スタート。私はシンプルな座禅体験を選択。ほかにも「坐禅と茶礼と庭園散策」といったコースもあるので、気になる方はぜひチェックしてみてください。




ホテルからお散歩気分で歩いて10分、建仁寺さん到着。敷地内にいくつも建物があり、どれが両足院の建物が分からず迷っていると、同じく迷っている様子の外国人女性を発見。彼女も座禅体験の参加希望者さんでした。

サンフランシスコから来たアメリカ人女性。思慮深くて優しい女性でした

お寺スタッフらしき女性に場所を訪ね歩き出すものの、目印の看板が見当たらないまま敷地の端まで来てしまいました。ここで新たな迷い人増員。大きな楽器ケースを持った女性が加わります。

もう一人は日本人の若い女性。座禅のあとマンドリンの練習にいくそう。素敵!

3人で楽しく談笑しながら、来た道を戻って両足院の入り口を探します。少し奥まったところに看板を発見。無事、受付時間内にたどり着けました。


受付を済ませ建物内部へ。庭園に囲まれた広い部屋には、ずらりと座布団が並びます。参加者は50人くらい。はじめに注意事項の説明があります。外国の参加者もいるため、簡単な英語の説明もあります。

縁側&庭園好きには、たまらない空間

そこから徐々に「座禅とは?」という深い話に入るのですが、お坊さん自身の経験も交え、上手にお話しされます。時々参加者に話が振られるので油断できません。参加者さんの考えが聞けるのも面白かったです。

話を聞き、実際に座禅も組む感じ。所要時間は約1時間半くらいで、最後に自由時間もありました。椅子もあるので、足が痛い人は自由に使ってOKでした。これで少し座禅のハードルが下がりますね。

最後の自由時間は、みなさん庭を眺めたり座禅を組んだりしていました。私は最初にご一緒した外国人女性と小声でおしゃべり。

座禅直前まで英語の雑談&通訳状態だったので、お坊さんや参加者の質問などは英語のフォローがなく少し気になっていました。やはり彼女もその部分が気になったようです。彼女の質問は2つ。

「お坊さんの質問に参加者たちは何と答えたのか」

「座禅は普段の生活に取り入れて応用できるのか。するとしたら、どうすればいいのか」

ありのままを見て観察する

この質問に私が正確に答えられてるか不安に思いつつも、分かる範囲で答えました。彼女も納得してたようで嬉しそう。私もひと安心。

私たちもしくは他人が日ごろ気にしていること、そして座禅にその解消法があるのか知りたいのは海外の方も一緒です。これこそ参加した最大の理由ですよね。

お互い気になっていたことが解消されたところで、座禅体験コース終了。連絡先を教えてくれたので、またどこかで会えたらいいな思いつつ、ここで別れ。とても有意義な時間でした。


次に、ちょうどすぐ隣の棟で開かれている「KYOTO GRAPHIE 2024」に足を運びます。座禅終わりの時間と写真展開場時間の10時、終わりと始まりの時間がタイミングよく一致したのでそのまま移動です。

ここではは柏田テツヲさんの「空(くう)をたぐる」が展示されていて、京都からフランス・ランス地方の世界を垣間見ます。

離れにある写真。展示の仕方が面白い
庭から建物を眺める

KYOTO GRAPHIEは何年か前に訪れたことがあり、今回が2回目。京都市内に会場が点在しているため、全ての会場を巡るのは難しいですが、近くに会場があれば行ってみることにしています。

こちらは作品のひとつ
上から作品を見る。会場ではランスの音が流れていました

来る前はここが会場と知らなかったのですが、思いがけない幸運でした。


次は建仁寺の敷地内、塔頭西来院へ。

こちらは期間限定でブルーボトルコーヒーのコーヒートラックが出店中。庭を眺めてお茶ができる絶好の機会です。

ブルーボトルのコーヒートラック

4月とはいえゴールデンウイーク期間の晴れ日。日中はなかなかの気温なので、冷えた抹茶ラテを注文。カップをもって室内に入ります。

部屋の中はちょうどいい温度。ずっと座っていられる

庭を見ながら、お茶を飲んでぼーっとします。さっき体験した座禅が功を奏したか、ずっと座っていられる感覚に。実際かなり長い時間そうしていたように思います。

明るい日差しと整った庭。見ていて気分が良いです
みなさんまったり

庭だけでなく、奉納されたお花や絵画もみどころ。

奉納された絵は龍。今年は辰年ですもんね。ありがたい絵を鑑賞します。

奉納された天井画の龍

すっかり浄化された気持ちで動けずにいましたが、重い腰を上げこの場所を後にします。

名残惜しい



塔頭西来院を出て看板を見ると、本坊「風神雷神図屏風」「双竜図」が鑑賞できるとの案内。せっかくなのでおじゃまするとします。なかなか建仁寺から出ていかない私。

風神雷神図(レプリカ)
石庭もいいなあ…

こちらのお庭も素晴らしいです。

天井に描かれている双龍図

本堂の双竜図。たぶんお邪魔するのは2回目。龍の絵を見たら記憶がよみがえりました。いつ来たかは思い出せない…記憶やばいわ。

沈没する人、続出のお庭

建物を移動すると、ここでも庭を見て時間を過ごす人が大勢いました。海や山といった大自然も素晴らしいですが、木々や石といった自然と人の手の入った空間の調和を見ると、感情がリセットされ平穏な気持ちになれます。

思えば子供のころ、祖父の作った庭を探索するのが好きで、縁側からその庭を飽きずに眺めていました。建築や部屋の装飾も好きですが、やはり庭を含めたこの内(屋内)と外(屋外)の境界を結ぶ空間が特に好きです。

両足院、西来院に続き、どっぷり沈没しそうになりましたが、幸か不幸か先客が多く座る場所がなかったため、この場所を後にすることに。

この日は建仁寺だけで終わるのではないかと思いましたよ。時計を見ると時刻はランチタイム後半戦の時間に差し掛かっています。先に腹時計が知らせてくれました。場所を変え、ランチの場所を探します。(続く)





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