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がんの治り方

「がんの中医学養生」講座で配られた資料には「がんの治り方」という項目があった。私は癌は治らない不治の病、死の病と思っていたので、癌が治ると聞いただけでとても励まされた。


先生は、血液は3ヶ月で一巡するので、養生を始めるとまず血液から効き始めるので、養生は3ヶ月は続けることが大切だという。すると食欲が出て、顔色、手の色が良くなり、効果が見えてくるという。先生が写真を見せてくれたが、癌の状態が悪いと、指先が黒くなり、手相の筋が黒っぽくなっている。


そして、癌は、転移した癌から消えて行き、しこりが外側から柔らかくなって、小さく変化する。それは、癌が正常細胞に置き換わるイメージだそうだ。また、養生を始めて3ヶ月経って、癌の大きさが変わらなくても心配する必要はなく、それは癌が大きくなる力と、免疫の癌を抑える力が、平衡状態になっているので、順調なサインとのことだった。


実際、先生のお父様は、9センチ大の肝臓がんで、手術しなければ余命5ヶ月と言われていたが、養生の結果、約2年半で癌は綺麗に自然退縮し、その後6年も元気で過ごされたという。また先生ご自身も子宮頚がんを発症したが、睡眠などの生活習慣を見直し、養生の結果、半年後の検診では異状なしだったそうだ。国のガイドラインでは、癌の余命は短く、薬も効くとは言わないことが指導されているらしい。


先生は、手術についても、手術をするメリットとデメリット、手術をしないメリットとデメリットについて、良く考え、納得の上で決断してほしいと話された。これは、手術ありきの医師とは大違いだ。人によっては、手術をしてスッキリして不安を解消したいと思うだろう。しかし、先生によると体の中の組織は空気に振れると二次的癌になりやすくなるそうだ。また、手術によって、胃など内蔵の部位によっては体調不良になることも考えられる。手術をしなければ、QOL (Quality of Life)の低下はなく、体力も保てる。しかし、癌が大きくなる不安は残るだろう。


また、先生は癌にならなければ知ることはない、抗がん剤や放射線についても詳しく説明してくれた。


抗がん剤は、癌が分裂している時にだけ効くということを私はここで初めて知った。癌の分裂の周期は、癌の部位によっても違うので、癌の部位によっては1ヶ月や3ヶ月など分裂がゆっくりなものもあるという。骨髄や白血病は分裂の周期が多いので、抗がん剤の投与のタイミングと合いやすいらしい。しかし、分裂のゆっくりな臓器の癌に抗がん剤を当ててもタイミングが合わなければ効果はなく、むしろ骨髄、消化管の粘膜などの正常細胞に多大な打撃を与えてしまうという。また、抗がん剤やホルモン剤は、「蓄積毒」と言われ、回を重ねるごとに様々な副作用が出やすく、癌細胞に対しては効き目が弱まる耐性が出てくるという。このため、二次的な炎症や発ガンを産んでしまう危険性がある。さらに恐ろしいのは、この癌が分裂するタイミングは医師でも分からないというのだ。こんなロシアンルーレットのような不確実な治療が、癌の医療現場では普通に行われているのだ。どおりで癌の手術をし、抗がん剤治療をし癌と戦っていた人が、痩せ干そった末に亡くなっていくのも理解できる。


放射線については、放射線は「熱毒」で、熱により、活性酸素が増えて、慢性の炎症を起こし易くなるという。先生は、副作用や体力が落ちている場合は、治したい一心で抗がん剤や放射線治療を頑張りすぎることは止め、それらの治療を一旦休止し、養生に切り替えることも提案されていた。このような提案は、まず普通の医師はしないだろう。抗がん剤は、初回~3回目までは良く効くらしい。しかし、ある抗がん剤が効かなくなれば、別の抗がん剤と、最後は手の施しようがないということになる。


私は改めて、手術をしない決断をしたこと、薬膳学校とこの講座に導かれたことに神に感謝した。そして、先生は、具体的ながんの養生について説明し初めた。

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