見出し画像

【商社就活23卒】7大総合商社 徹底研究!!!

ぜったいに【総合商社】の【内定】を獲得したい学生、必見です!!!

【対象者】
・ぜったいに【総合商社】【内定】を獲得したい23卒の学生
・総合商社「各社」の特徴が分からず、志望理由がつくれず困っている学生

【ゴール】

「7大総合商社(三菱商事、伊藤忠商事、三井物産、住友商事、丸紅、豊田通商、双日)」の特徴を6つの観点から理解し、志望動機につなげる。

【アジェンダ】
1.「歴史・企業理念」から「企業文化」を学ぶ
2.「数字」から「経営状況」を学ぶ
3.「経営戦略」から「注力分野」を学ぶ
4.「人材戦略」から「求める人材」を学ぶ
5.「組織」から「危機感」を学ぶ
6.「マテリアリティ」から「課題意識」を学ぶ


------------------------------------------


総合商社はわかりづらい・・・

「総合商社」は、「新卒」において過去からとても人気の高い業界です。
コロナ禍の23年卒就活においても高い人気を維持しています。

しかし、「総合商社」には、「グローバル」「大きなプロジェクト」といったイメージはあるものの、具体的にどのような機能があって、どのようなビジネスをしていて、どのように収益を上げているか? 非常にわかりづらい業界です。
取扱商品・サービスは多岐にわたり、さまざまなステークホルダー(利害関係者)と共に、グローバルにビジネスを展開しているため、つかみどころのない業態であると言えます。

ましてや「7大商社」の特徴は? と聞かれても、「財閥系」「非財閥系」か、「資源に強い」「非資源に強い」か、ぐらいはわかったとしても、それぞれの会社の特徴はつかみにくいものです。

でも、面接では「なぜうちを志望しているの?」と聞かれます。どうしたらよいか途方に暮れている人も多いと思います。


本来は・・・

「7大商社」
の特徴を理解するための機会やコンテンツには、以下のようなものがあります。

【機会】
・会社説明会、OBOG訪問、インターンシップ など

【コンテンツ】
・   会社HP、採用HP
・「統合報告書」(「統合レポート」や「アニュアルレポート」とも言う)
・「中期経営戦略」または「中期経営計画」

【機会】についての説明は省略します。
【コンテンツ】については、「採用HP」はよく見ると思いますが、「会社HP」にも有益な情報がたくさん掲載されています。そちらもご覧ください。
また、「統合報告書」「中期経営戦略/計画」は投資家向けの資料ですが、経営方針、決算、人材戦略、マテリアリティ、セグメント情報など、重要な情報が盛り沢山です。こちらもぜひお読みください。最近は動画での配信も増えています。

ただ、これらの情報は、

❶ 企業ごとに発信されているので、企業間の比較をおこなうのが容易ではない。
❷ 網羅的に発信されているので、どの情報が自分たちにとって重要なのか、分かりにくい。

重要であるにも関わらず、学生のみなさんには、ややハードルが高いかもしれません。


そこで・・・

「7大総合商社」についてわかりやすく解説することにしました!!!
今回、「7大総合商社」を比較するにあたり、以下6つの観点から分析しました。

1.「歴史・企業理念」から「企業文化」を学ぶ
2.「数字」から「経営状況」を学ぶ
3.「経営戦略」から「注力分野」を学ぶ
4.「人材戦略」から「求める人材」を学ぶ
5.「組織」から「危機感」を学ぶ
6.「マテリアリティ」から「課題意識」を学ぶ

7社は同じ「総合商社」業界ということもあり、共通している事項はたくさんありますが、深く掘り下げていくと、各社の特徴が浮かび上がってきます。

この記事に書かれていることがすべてではないということは認識してもらいたいですが、この6つの観点の分析は、かなりの部分を網羅していると思います。
これらを頭に入れ、OBOG訪問や企業セミナーに参加すれば、商社業界全体のみならず各社について理解が一層深まり、志望理由を考える参考となると確信しています。
また、「統合報告書」や「中期経営戦略」などを熟読してみると、理解はさらに深まっていくと思います。

それではさっそくですが、一つ目の『「歴史・企業理念」から「企業文化」を学ぶ』から説明していきます。


1.「歴史・企業理念」から「企業文化」を学ぶ


「歴史」や「企業理念」をあなどることなかれ!!!

企業選びをする際に、会社の「雰囲気」や、そこで働く「人」を重視している学生は多いと思います。
どのような雰囲気の中で、どのような人たちと一緒に働くかはとても重要な要素ですね。

では、会社の「雰囲気」や、そこで働く「人」は、どのように生まれるのでしょうか?

それらは、さまざまな要因が複雑にからみ合い生まれるものですが、その軸となるのが、「歴史」「企業理念」であると考えます。

一般的に企業の寿命は「30年」と言われています。変化のスピードが早い現代ではもっと短いかもしれません。
世の中には、「100年企業」という言葉があり、それらは「老舗企業」と呼ばれていますが、商社の歴史は総じて長いと言えます。

各社の「創業年」を見てみましょう。

創業年

歴史が一番古い伊藤忠商事と丸紅は、2022年に創業164年を迎えます。
双日は、日商岩井とニチメンが合併し、2004年に誕生しましたが、もとをたどれば、日商岩井の前身の日商が1874年、岩井産業が1862年、ニチメンの前身の日綿実業が1892年の創業ですので、長い歴史を持つ会社であると言えます。

商社業界においても淘汰された会社は数多くありますが、この7大商社は長らく存続し続けています。それはなぜでしょうか? 理由は3つあると考えます。

❶ 創業者や初期の頃の社長の「理念」を代々受け継ぎ、それを「企業理念」として大切にしてきたから。

❷ 時代の変化を先取りし、「自己変革」を続けてきたから。過去に何度も「存在意義」を問われてきたが、そのたびに「自己変革」によって、存在意義を自ら証明してきた。

❸ 自分たちの利益ばかりを追い求めることなく、「顧客」や「社会」にとっても利益になることをしてきたから
現在、「持続可能な社会の実現」が重視されていますが、100年以上も前からこのことを企業理念として掲げています。

つまり、「企業理念」を大切にしてきたからこそ、長い間、企業として存続・発展することが可能となり、そのことが「企業文化(会社の雰囲気や、そこで働く人)」を醸成していったと言えます。

現在は、多様性の時代と言われていますが、「企業理念」という土台が、会社の雰囲気や、そこで働く人を生み出し、その土台の上に、多様性が広がっているということだと思います。

それでは、各社の歴史と企業理念について細かく解説していきます。
なお、歴史については、企業文化に影響を与えていると思われる部分を中心に記載しました。各社の歴史は各社のHPに掲載していますので、一度読んでみてください。

ここから先は

50,222字 / 23画像

¥ 1,980

期間限定 PayPay支払いすると抽選でお得に!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?