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オノ・ヨーコ『Grapefruit』

オノ・ヨーコさんの『Grapefruit』という本を読みました。
この本は"『Grapefruit』からインスピレーションを受けてimagineを作った"とジョン・レノン自身が語っている本です。

本のジャンルは、小説でもエッセイでも詩集でもありません。

この本はアートです。

この本はページをめくるごとにオノ・ヨーコさんからの"指令"が書かれています。

例えば、

地下水の流れる音を聴きなさい。
世界中のすべての時計を二秒ずつ早めなさい。
誰にも気づかれないように。

このような"指令"を受けて、ありったけの想像力を膨らませてみることで、自分の思考の癖から離れて新たな気付きを得られる。

今回はその新たな気付きの1つについて書きたいと思います。

その気付きは以下の"指令"を通して得られました。

想像しなさい。
千の太陽が
いっぺんに空にあるところを。
一時間かがやかせなさい。
それから少しずつ太陽たちを
空に溶けこませなさい。
ツナ・サンドイッチをひとつ作り
食べなさい。

この文章を読んでその通りにイメージしてみる。
まずは千の太陽を浮かべるための空を頭の中で準備しないといけない。

早くもここであることに気付きました。

それは頭の中で思い浮かべる空は、いつだって実家の家の前にある空だということ。

年末年始で帰省したばかりだからなのか。

それとも、僕の中で一番好きな空が地元の空なのか。

もし後者ならば、今までいろんな場所で最高に綺麗な空を見てきたにも関わらず、結局地元の空が一番好きなんだなぁと少しほっこりする。

このように『Grapefruite』は、一つ一つの"指令"にガチで取り組むと、
普段得られないような考えや気付きを得ることができます。

他の人と一緒に読んで、お互いに想像したものや考えたことについて伝え合ってみるのも面白そうです。
自分にない感覚を得られたり、相手の心の奥底に居座っている核のようなものを垣間見れたりするかもしれない。

明日彼女と会うので、一緒に読んでみようかな。


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