昔から「ロックは死んだ」とか、「ブリット・ポップは死んだ」とかよく言いますでしょ?、いわゆる「○○は死んだ」構文。要は「賞味期限が切れた」って意味なんだけど、それ言ったらそもそも「商業音楽は死んだ」って感じですよね。先日、クドカンドラマの最終回にサザンオールスターズが出て主題歌歌ったらしいけど、そこまでやっても何も話題になってない。昔なら世の中誰でも知ってる大ヒット的な規模の仕掛けじゃないですか。でも、ダメ。昭和的なフォーマットが完全に機能しなくなったんだと思います。一方そ
今の音楽産業に於ける音楽リリースに関して思う事、それは、「その労力に見合う対価がもはや得られない」という事だ。非効率的な業務の廃止による業務効率化を考えたら、制作費をかけて音楽作りなどあり得ない。制作費一千万円かけてアルバムを作っていた時代がありましたが。もはやそんなのあり得ない。何故なら一万枚売るのもやっとだからだ。殆どの人はサブスクで聴く。10曲入りのアルバムをサブスクで聴いて入る対価は10円だ。1万人から10円の対価で10万円。これ、株式会社でやる仕事じゃないね。個人
配信を中心とした音楽ビジネスはCDの代替には成り得ない。まず参入する絶対量が比較にならないほど多いので、ゼロサムのケーキは限りなく薄く切り分けられる。全体の5%に売上が集中し、それ以外は討ち死にする。その5%の中に入ろうとして必死なデスレースが続けられるが、そのレースに勝つ方法は確立されていない。数打ちゃ当たる的に打席に立ち続けるだけ。ま、それも一つの手法ではあるが。ただ、ゴールに向かう道が確立されていない中、闇夜を懐中電灯も無く歩き回るかのようだ。ファストパスのような裏技
供給過剰なので、何やってもバズることはないし、バズっても翌日には忘れてる。そんな時代に一発当てる事は難しい。何年も何年も何一つ結果が残せないまま活動してくのは難しい。想定した自分のゴールにはなかなかたどり着けない。思っていた事とは違う状況が続く。これは心を病む。そんな人が溢れている。そのうち、貯蓄も尽きる。活動自体継続できない。そんな状況は誰しも嫌だよね。身の丈にあった活動をすればいいんだよ。今誰でも手軽に活動できるんだからさ。資金も工場も営業もいらないんだから、自由に身の
オマケをつけて複数買いさせる商法はもうやめませんか?1種類だったら1万枚もいかない商品をメンバーのアタマ数分の別バージョンを作って6万枚にするような商法はもうやめましょうよ。
趣味で音楽を作ってたりしたんだけど、なんか面倒くさくなってきました。2024年は何やろうかな?
ビートルズの新曲「ナウ・アンド・ゼン」聴いた人、どう思いましたか?良かったという人はここから先読まなくて大丈夫です。良くなかったと思った人、これから何故良くなかったのかを解説します。まずアレンジが平板過ぎました。平板というより、全体に8分音符のコード弾き中心のバッキングでノー・アレンジに近い。歌と歌の合間が開いている箇所が結構あるのに、そこにオプリガードのフレーズを入れないので単調なコード弾きがただ続いてるだけの部分がある。ストリングスも白玉中心で展開がない。間奏のスライドギ
ま、正直に言えば、誰とも会いたくはないんです。出来ることなら、ずーっと家にいたい。誰とも話したくない。
過去50年に渡って作り上げられた音楽産業の勝利の方程式が瓦解しましたね。過去50年間のノウハウはまるで役に立たない時代です。昔のノウハウを知っている人ほど、それが役に立たない事に無力感を味わうでしょう。でもそれが現実です。いま、音楽産業はかつてないほどの混乱期を迎えていると思います。かつての権威が無いのですからパワーゲームが成り立たないのです。カオスと言っていいでしょう。でも、だからこそ面白い時代になったとも言えます。戦後のドサクサに紛れて一儲けした人達のように。
あるアーティストが自分のホームページに「今後の活動の為に、継続的な支援を募ります。戴いた寄付金は、活動資金として有効活用させて頂いています。」と書いていた。寄付を募らなければ活動が継続できないのなら、それは事業として不適格だと思う。「私は自分のやりたいことをやる。でも、食っていけないのでお金を恵んで欲しい」というのは、タニマチビジネスに他ならない。最近は応援購入とかクラウドファンディングとか盛んですね。でもそれだけ食えない産業になってしまったという事です。
「前後を切断せよ、みだりに過去に執着するなかれ、いたずらに将来に望を属するなかれ、満身の力をこめて現在に働け」 これは夏目漱石の名言です。本当に名言だと思います。 「あなたの考えは、すべての出来事、存在をあるがままに前向きに肯定し、受け入れることです。それによって人間は、重苦しい意味の世界から解放され、軽やかになり、また時間は前後関係を絶ちはなたれて、その時その場が異様に明るく感じられます。この考えをあなたは見事にひとことで言い表してます。すなわち、「これでいいのだ」と
彼は出家したその日に謎の病に倒れ、三日後に亡くなってしまった。意識朦朧とする中で彼が言った最後の言葉は「これが本当の三日坊主」だったという。
米プログレッシブロック・バンド、カンサス(Kansas)のギタリストであるリチャード・ウィリアムスはRadio Artifactの新しいインタビューの中で現在のビジネスモデルでは「アルバムを作るお金はもうない」と語る。アルバムはクリエイティヴな意欲を掻き立て、ファンとのつながりを維持するための良い手段だと認めていますが、「アルバムを作るには本当にやりたいと思わなければならない。それをやっても何の見返りもないからね」とも付け加えています。 https://amass.jp/1
かつての権威は言った。「俺達が世の中を回している」と。だが時代は変わり、世の中を回すだけの力は無くなった。それでもまだ信じている「俺達だけが世の中を回す側にいる」と。その意識と世の中との乖離は凄まじく深い。
今の時代を簡単に要約すると、こんな感じじゃないでしょうか。 「俺たちゃ暇なんだからさー、なにかビックリするような面白い出し物を見せてくれよ。もちろんタダで見られるものに限るぜ。課金なんてとんでもないよ。とにかく今まで見た事もないような初めての概念でビックリさせてくれよ。頼んだぜ」
今回のジャニー喜多川性加害を糾弾した松尾潔スマイルカンパニークビ事件に関する山下達郎氏のコメントを聞いた。「音楽業界の片隅にいる私にジャニーズ事務所の内部事情など、まったく預かり知らぬことですし、まして性加害の事実について、私が知る術まったくありません」と発言したそうだが、そんな馬鹿な話はない。本気でそれを言ったとしたら、それはキチガイか嘘つきだ。山下達郎は常識人でキチガイではないと思うので、嘘つきという事になる。そりゃそうでしょう。ジャニー喜多川がホモセクハラの性癖を持つ