見出し画像

大人になる君への短い手紙

お父さんの時代とは違うさ

長男(18)の大ボケにツッコミを入れると時々返ってくる「お父さんの時代とは違うさ!」と言う言葉。”時々”と入れたのは基本子供と話をすることと言えば学校のこと友達とのこと趣味のことテーマはほぼ他愛のない事が多いのだがこの返しの言葉がある時はおそらく本人にとっては代えがたい信念のもとに行動していることに対してのアンサーなのかと感じていた。つまりこちらからみると大ボケに感じていることも本人は大マジメ!つまりマジボケである(笑)

仕方がない

つい先日妻(息子にとっては母親)と長男が大きな口喧嘩をした。
もうそばで聞いているとうるさいだけのノイズなのだが一つのテーマ(ってのがあるかどうかわからないが)を違う視点から意見を言い合ってまったくもっての平行線のトークバトル。結局は息子が言い負かされてしまい言ってる言葉もハチャメチャになり終了。そこで一つ気になったのは息子が言うキーワードの一つに「仕方ないさ」「どうせ」とか諦めのワードが多かったこと。それに対して本人は諦めの言葉を否定「仕方がない、だからこうしよう」とどうもポジティブな言葉として使っているらしい。ああこれもお父さんの時代とは違うわけね。なら良し!

息子の将来

その口喧嘩の中で出てきたテーマの一つに息子の将来の話もあった。

息子は今年で18歳の高校3年生。このコロナ自粛のため一度も登校はしていない。ステイホーム。最初は人との接触も少ないだろうとマンゴー農園のバイトなどに行ってはいたがそれもなくなり延々と家にいる。何をしているかと言うと週に一度個人宅の塾に行く程度でその他の時間は寝ているかスマホをいじっている。元来友達とつるむのが好きな息子なので友達と会えない辛さはあるみたい。

親「コロナで自宅待機大変やな。このまま学校がなかったら卒業も危ういんとちゃう?まぁ学校側も色々と考えてるやろうからそれはないとして卒業したらどうするん?」

息子「台湾の大学に行く」(これはbefore コロナの頃から言っている)

親「台湾の大学行くってあんたなーんも勉強してへんやん」「スマホばっかりいじってこないだ買うって言って買った高っかい電子辞書も使ってないやん!」「来年の4月には卒業やねんで!その頃もまだコロナで行かれへんかったらどうするん?そもそも大学行って勉強する気あるん?」

息子「台湾の大学は入学はできる。卒業が難しいだけで。そもそも俺卒業は目指してないからそこで自分のしたい事だけ身につけれたらいいから」「勉強してるさ!スマホばっかりってこれでも勉強できるさ!」「それはその時考えたらいいさ」

親「その時考えたらええって4月になったら家出ていける準備は出来てるん?もうすぐやで」

と、これは口喧嘩のほんの一部を抜粋したものだけどなんだけどこうやって見ると息子の言っていることも少しはまともにみえる(笑)

この一連の会話の中で気になったことはおそらく息子はコロナがなくなって今まで通りの世界が戻ってくると思っている事。そして今正に息子の言う「お父さんの時とは違う時代」がやってきている事に気がついていない事。どうツッコミを入れてもbeforeコロナと変わりない返事が返ってくる。まぁそれはそれでブレてないと見るべきか?

息子よ大志を抱け

息子よあなたの言うほんとに「お父さんの時代」とは違う時代がやってきています。今まで通りに高校に行って勉強して大学に行って卒業して就職してなんて言ういわゆるレールが崩れようとしています。実はこれはbeforeコロナのずっと前から言われていることでそんなものは既になかったのです。このコロナの時代がはっきりとさせてくれました。これからは何をするにもあなたは自由です。すべてをイチから作り上げ自分のやりたいことへの実現に向かって邁進してください。

まとめ

今年はパンデミックイヤー一年目。最初は物事の変化のスピードについて行けず(未だ追いついていないが…)不安が膨れ上がった。その不安とは家族の事とりわけ子どもたちの将来のこと。極端な話で言うともし私がいなくなったら家族はどうなるのだろうか?この先仕事もなくなり収入源を絶たれたら?その不安はまったくもって今でもあるが時代が変わっていく事を理解するようになってくると今度は新しい未来への期待も膨らんできた。コロナウイルスは全人類人種や地位、国関係なく罹患へのリスクを背負わせる代わりに人類に平等化をもたらしたのかもしれないと考えるとワクワクした未来も見えてくる。リモートワークやベーシックインカム、地球環境の正常化。

そして自由を手に入れろ。未来は君の手の中だ。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?