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目指してるもの、提供したい事の違い

「日常的に通える所じゃないんですよ」

たまたまなのか、同じ日に複数の方からこんな事を言われて。

きっと僕が普段から『日常』という言葉を使ってるからだと思うんですが、まあ、よく分かってくれてるお客さんな訳です。

ありがとうございます。

きっかけは「あのカフェは行ったの?」という会話から始まった気がして。

そのカフェのコンセプトとか、やってる事、あと価格。

それらを踏まえて、日常的に行く場所ではないんですと。

なるほど。

カフェに行く理由はさまざまだとまざまざと見せつけられたのでした。

(目がチカチカする)

(にはにはにはにはにわとりが現象)

先日、大きなコーヒー見本市がやってました。

そんな日に、うちに来たお客さんに言われたんです。

「あれには行かれないんですか?」と。

ええ、行きません。

だって、お店があるから。

技術の向上、知識の蓄え、関係者との繋がりなどなど。

行けばそれっぽい事は出来ると思うんですが、僕の提供するものが変わるとは思えなくて。

最新のマシン、有名なコーヒー豆、新たな出会い。

が、あったとて、僕は今のカフェラテを愛しているのです。

さらに、そんなコーヒー見本市をやってるなんて、普通の人は知りません。

このnoteを読んでる人の9割は知らなかったでしょう。

僕ですら開催初日にお客さんに教えてもらったぐらいです。

だから、普通に来るでしょ。お客さん。

日常を提供したいのに、そんな理由で休めないと言いますか。

どっちが大切かと言われたら、即答でお客さんなのです。

トップオブザトップを目指してるコーヒー屋でもないですし。

これは謙遜とか、諦めではなく、求めてる事の違いで。

ミシュランよりも、町中華だったり。

ドームよりもゼップだったり。

あとは、皆さんの物差しで考えてください。

どちらが良いとかではないんです。

でも、大切な事が一つあって。

うちが8年目を迎えてるから言える事だとも思ってます。

ついてきてくれてる客さんがいるから。

もし、今日のような事を一年目で言ってたら痛いというか。

ただの妬みや嫉妬でしかなくて。

努力不足を正当化する為の言動は痛いのです。

僕は日常を大切にしていて。

お客さんの日常を支えたくて。

それを分かってくれる人が来てくれていて。

だから、競技会や見本市には興味がなく。

技術の向上や知識の蓄えはしなきゃいけないかもしれないけど、お客さんと話す為のネタ探しだったり、こうしてnoteを書いてるほうがよっぽどお客さんの為になると思ってます。

「あれには行かれないんですか?」

先程は書かなかったんですが、この言葉の裏には「有名なコーヒー屋さんは皆行ってるのに?」という、ニュアンスを感じました。

あまり気分が良いものではなかったんですが、ただただ権威や長い物に巻かれてしまうタイプなんでしょう。

来年も再来年もというか、お店が続く限り行きません。

営業があるので。

目指してるもの、提供したい事が違うのです。



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