『タイパ』を求めるなら生きていない方が良い
「『タイパ』を求めるなら生きていない方が良い」
「体験を求めてるのに情報を与えられている」
今日は、落合陽一さんと東浩紀さんの対談から。
是非リンク先に飛んでください。
僕がファスト映画が嫌いだったり、UberEatsが嫌いだったりの理由がこれだったのかとなりました。
言葉は過激ですが、わざと強い言葉を選んでる様子もなくて。
この人達は本気で思ってるというのが伝わってきます。
これが文字ベースの発信では出来ない強みですね。
表情や声のトーンで本気度が伝わる。
なので、動画で見てほしくて。
僕が強く頷いたのが、冒頭に引用した言葉。
タイパなんて言葉を生み出した人は罪深く、それを加速させる人は嫌いで、持ち上げる人も友達にはなれない。
分かったふりをするのはかっこ悪いし、一昔前までは『知ったかぶり』なんて嫌われる人の典型だったんだけどな。
ファスト映画を見て、「見た気になってんじゃねー!」と、流行ってた時は憤ってました。
捕まって何より。
カフェをやってる身からすると、二番目に取り上げた言葉はしっくりきてて。
「体験を求めてるのに情報を与えられている」
これを理解出来る人が、きっとお店を長く続けられるのではないかと思います。
(自分は分かってる風)
(お前は何様なんだ)
飲食店は体験を与える場としての魅力がなければ生き残れないのではないか。
例えば、さっき挙げた大嫌いなUberEats。
お店までの道のりを楽しみ、店の雰囲気を楽しみ、スタッフと会話して、作ってる所を眺め、匂いに包まれ、様々な音を聞き、、、
五感を使って楽しむ所で、それらが商品以外の付加価値としてあったはず。
なのに、スマホから注文し、配達員が家に届ける。
この味気なさの極みが、便利だからという言葉で片付けられ。
それを上手く活用してる所を持ち上げ、ゴーストレストランが熱い!みたいな記事も散見され。
もう、うんざりだ。
最初の言葉に戻るけど、「『タイパ』を求めるなら生きていない方が良い」。
これは真理な気がします。
イーロン・マスクやティム・クックぐらい忙しいなら話は別なんだろうけど。
でも、忙しさの極みにいたスティーブ・ジョブズは禅を大切にしてたな。
それを、『忙しい』『時間がもったいない』と意味のわからない言葉を言い訳に、すかすかの情報を与えられて喜んでる事の滑稽さ。
どんな人生を歩んでんだよ。
まずい、今日は非常に口が悪い。
飲食店は時代をハックする事も大切だと思うけど、本来の強みを再確認するべきなんじゃないかと思います。
スマホで事前注文、店舗では受け取りのみ。ではなくて。
くだらない会話、並びたくない列。
それらが実は体験としては必要なんじゃないか、というか、求められてるんじゃないかと。
それを上手くデザイン出来る所が生き残れるんだろうなと。
これの行き着く先が、昔から言っている「人でしか差別化出来なくなる」で。
店に来ないと体験出来ない究極は、人でしかない。
いつか水を売るだけでも成功させられるような人になれればと。
これは完全に驕りだな。
『勤勉だけど調子に乗るなよ。常に反省しろ。』
御神籤に書いてあった言葉を思い出したのでした。
でも、これが理想かもしれない。
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