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無理はしないように

うちの店に来た事がある人は分かると思うんですが、非常に狭いのです。

3.7坪、約12平米、約6畳。

お客さんのスペースは、この数字の半分も無いでしょう。

(既視感)

昨日、そんな小さな店に、4人で来て4人が全員入りまして。

窮屈そうだなー。

2人づつじゃ駄目なのかなー。

そんな事を思いながら眺めていると、その中の1人と目があって。

他の3人はグッズを見たり、キョロキョロしたり、お喋りしたり。

とりあえずメニューを見てほしいな。先にドリンクを決めてくれないかな。

と、思っていた僕の心中を察してか、その人は、少し申し訳なさそうな顔をしていて。

なるほど、この人が連れてきたんだな。

この人は前に来た事があって、今回は友達を連れてきてくれて。

多分、インスタかnoteを読んでくれていて、僕の偏固っぷりを知っている。

ただ、友達にはテイクアウトのカフェとしてしか紹介してなかった。

だから、一人だけ振る舞いが違い、少し焦ってもいて。

「先にドリンク決めようよ」とか、「エスプレッソはどうする?」とか。

頑張ってくれている。

それを微笑ましく眺め、いいお客さんに恵まれたもんだと思い。

いや、本来は僕がやらなきゃいけないのは分かってるんです。

でも、店の人に何かを言われるだけで、気分が悪くなる人もいるからさ。

先にドリンクを注文してほしいのは店側の都合ですし。

残念な体験は、この子にも申し訳ない。

だから、黙って見守る。

でも、察してくれて、行動してくれて。

それが嬉しかったのです。

これからは無理して友達を連れてこなくてもいいですからね。

なかにはいるんです。

お店の売上に貢献したいが為に、友達を連れてきてくれる人が。

もちろん助かるし、その気持ちも嬉しい。

でも、僕はあなたがずっと来てくれたほうが嬉しいし、友達に気を配って過ごすよりも、自分の時間を楽しんでほしいと思っているのです。

だから、無理はしないように。

また、お待ちしてます。


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