カフェの良さ、この仕事の楽しみ
『スポーツとジェンダーを考える』
News Picksの番組にこんなのがあって。
パリオリンピックの女子ボクシングで起きた事をきっかけに作られたと思うんですが、こんな話が出てきました。
「中学校のスポーツの大会だと男女が別になる。その時にトランスジェンダーの生徒の話が出た時、顧問が対応に悩んでいる」
結婚もしてなければ、子どももいない僕にとって、この動画を見なければ考える事が無かった話題で。
もし自分が顧問だったら、同級生だったら、対戦相手だったら。
そんな「もし」を考えつつ、自分の過去を振り返り。
あの時もきっといたんだけど、言えなかったんだろうな。とか、そんな事を考えていました。
答えが無い事で、かつ、誰と話していいかも分からない話。
そんなのが世の中にはごまんとあり、そんな時にこの仕事で良かったと思えるんです。
さっきの動画を見た後、あーだこーだと考えていたら、常連さんが来てくれて。
彼女は教職を目指しているから、この話をしてみて。
彼女が答えを持っているとか、彼女の考えが正解とか、そんなのを求めた訳ではなく。
僕は僕の思った事を、彼女は彼女の思った事を、あーだこーだと言い合い。
この話の最後は、「大変だけど頑張っていこうね」という、何も無かったような結論で。
でも、それで良くて。
というか、「これしかない!」と、言い切る人がいたとするなら、逆に距離を置きたいぐらいです。
他にも現役の教師が常連さんでいるので、話を聞いてみるかと思っていて。
なんと恵まれた職場なんでしょうか。
当事者だから知っている事や考える事があり、それを聞けるなんてね。
どうです?
皆さんの職場?
同じ仕事をしてる集まりで、お客さんは取引先となると、こんな考え込むし、答えもないし、相手の思想にも繋がるような事を話すなんて、出来なくない?
カフェっていいでしょ。
ネット上で話される事はあるし、お固い記事で識者の話は聞けるけど、現場レベルのリアルな話が聞けるのって、なかなか無いと思うんです。
あの時代のサッカーベストイレブンの議論とかね。
こんなのは中学でサッカーをやめた後、誰と話せばいいのか分からなかったんですが、まさか今になって出来るなんて。
人生は分からない。
どうです?
あなたの職場。
くだらない議論で白熱する事もないでしょ?
すみません、煽りすぎですね。
カフェの良さはお客さんの多様性なんです。
適当な人に疑問をぶつけ、斜め上の質問をぶつけられ、思ってもない着地をする事もあれば、着地しないまま別日に続く事もあり。
これがコミュニティと言えばそうかもしれないんだけど、同じ考えの人を集めた訳ではなく。
もっと自然な。
この指止まれで集めた訳ではないからこその、楽しみがあるんです。
いいでしょ、カフェ。
でも、やるなよ。
大変だから。
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