後発なのに
相手「このクラフトコーラ知ってる?」
僕「知ってますよ。好きではないですね」
先日、こんな話をして。
そもそもクラフトコーラの味があまり好みではなく、これは僕の舌がお子ちゃまだからなので、味云々は置いといて。
好きではないのは背景で。
そのブランドは、クラフトコーラが流行った後に出てきたんです。
後発も後発で。
それ自体は別にいいんだけど、後発なのにレシピを外注してる所にひっかかり。
あの有名シェフが監修みたいなやつ。
これが大手だったら気にならないんですが、そうではないから違和感を覚えて。
「あー、金か」と、思ってしまうのです。
流行ってるから作り、そこでいっちょ金儲け。
そんなのが透けて見えてしまうと、僕は好きになれなくて。
コーラとは言え、クラフトコーラは別物なので、ニッチな物だと思うんです。
そこに後発で入るなら、想いって必要じゃないのかなと。
「今まで出てきたクラフトコーラでは満足出来ない!もっと美味しいものを作るんだ!」
でもいいし
「クラフトコーラという名に胡座をかいて高すぎる!コーラという名前を使うならもっと手頃で手の取りやすい価格のものを作るべきだ!」
とか。
まあ何でもいいんだけど、ブランドを作る意味って必要だと思っていて。
でも、そのブランドからはそれが見つからなくて。
いや、あるのかもしれないけど、分からなくて。
だって、肝心要の商品を誰かにお願いするってさ、そこに愛はあるんかい?
おしゃれで、チルで、銭湯好きが買うような、それっぽいものを作ればいいか。
そんな浅さが透けて見えてしまったのです。
こんな色々を込めて「好きではない」と、お伝えしました。
ええ、迷惑でしょう。
もしかしたら営業だったかもしれませんし、まさかそんな所まで知られてるとも思ってなかったでしょうし。
TPP(環太平洋パートナーシップ協定)
ではなく
TTP(てっていてきにぱくる)
これが賢いやり方だというのは分かるし、ゼロイチを簡単に体験できる方法だとは思います。
でも、サービスならいいと思うけど、プロダクトだとちょっとなと思うのは、僕がこの仕事をしてるからなのか。
後発だからこそ、想いが問われるのではないか。
そこが無ければ、作る意味も、売る意味も、無いのではないか。
いや、ビジネスだと割り切ってるからいいのか。
TTPを地で行くような人に、こんな言葉は響かないんだろうな。
理解したうえでやってるんだから。
そもそも、僕に言ってきたのが間違いだったんだ。
頭の固い面倒な人に、今っぽいふわっとした物を紹介してはいけないんです。
クラフトコーラよりもコカ・コーラ。
こんな人間なんだから。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?