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顔の見えない誰かの「いいね」を貰うなら、自分が好きな人に「いいね」を伝えたい

今日はこのニュースから。

BEAMSさんが定期的に出版されているスタッフ本の新作発売のニュースです。

2014年に第一弾、『BEAMS AT HOME』を発売し、眺めながら友人と話してた記憶が懐かしい。

あいつは今、何をしてるんだろうか。

この本が革新的だったのは、スタッフにフォーカスしてる所だと思ってます。

しかも、いち販売員さんも掲載されてる所。

というのは、雑誌やメディアに出てくる人ってある程度の肩書があるじゃないですか。

シニア〜、チーフ〜、統括〜。

偉い人なんだろうなーと思うと、少し遠くなるというか。

おしゃれな家とか、高価な家具を見ても、「そりゃ貰ってますもんね」となぜか卑屈になってしまい。

(僕だけかな?)

だから、販売員という肩書の人だと嬉しかったんです。

僕とあまり年齢や給与水準は変わらないはずなのに、こんな部屋に出来るのかと。

これを買った時は震えただろうなとか、勝手に想像してみたり。

でね、この本には部屋を紹介してる人の所属先も掲載されてるんです。

だから会いに行ける。

人による差別化は、きっと服屋さんほど考えないといけないと思っていて。

それの一環としてこの本があるのかと思います。

ネット通販が当たり前になり、ここでしか買えないという体験を提供しづらい中、じゃあ何をもってお店に来てもらうかと考えると、人しかないでしょと。

まあ服屋さんは昔からこの文化があったか。

カリスマ店員という言葉もあったし。

でも、それを上手くデザインしてる所はBEAMSさん以外あまり思い浮かばなくて。

このスタッフ本のシリーズなんて累計37万部も売れてるし。

でね、この人でしか差別化出来ないって流れは確実に飲食店にも来ると思っていて。

昔から何度も書いてるけど、これから徐々に加速していくと思ってます。

物価高、可処分所得の減少、人口減。

こんな事を書くと、「またまたかしこぶって」と思う人もいるかもしれないけど、社会的背景は確実に行動に影響します。

どこでお金を使うかを吟味せざるをえない状況になった時、何を基準に行動するのか。

今はまだSNSが強いとは思う。

少ないお小遣いで「いいね」を買ってるとも言える。

でも、その虚しさに気づき始めてる人もいて、顔の見えない誰かの「いいね」を貰うなら、自分が好きな人に「いいね」を伝えたい状況に移行していくんじゃないかと。

推し活がもっと一般化する感じかな。

そんな時代になる事を予見し、2014年に発売したBEAMSさんはやはり凄いし、2015年にオープンしたうちも、その考えでぶれずにやれてるのは凄いんじゃないかと。

(急に自慢)

まだそんな時代になってないけど。

でも、確実に来るはず。

というか、来てくれ。

じゃないと続けられない。

切実。


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