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開業するまで① 再投稿とあとがき

本日から、会社を辞めて独立するまでの事を書こうと思います。

というのも、個人的な事ではございますが、先日31歳になりました。

(これは過去に書いた文章の再投稿です)

(僕は1月生まれで、現在は35歳)

過去を振り返るきっかけとしてはちょうどよく、記憶が薄れる前にと思い、これから何回かに分けて書いていこうと思います。

2015年9月11日、勤めていたコーヒーチェーンを辞めました。

2007年からアルバイトとして働き、色々な事が起こって社員になり、約8年の間に様々な経験をさせていただきました。

コーヒーの基礎や、マネジメント、お客様との接し方など、今の僕を形成しているのは、ほとんどこの時の経験です。

ただ、もうそんなに学ぶ事がないと思ったのと、色々と嫌気がさすことが多くなってきて、辞めようかとぼんやり考えていた時に電話がかかってきました。

その相手が、現在の相方である甲斐マイクで、一緒に独立しようという事でした。

それが確か2015年の7月か8月。

店長研修も終わり、店長として働く店舗も決まりかけていた時です。

会社に辞める事を告げた時の、上司達との面談は忘れられません。

近くのガストで3時間。

全員がドリンクバーだけを頼み、誰も1杯もおかわりしないという経験は、今後する事はないと思います。

色々とありましたが、9月に退職し、大阪から東京に戻り、物件探し。

エリアだけは決まっていて、今のお店がある神山町か、代々木上原。

僕も甲斐も近くに住んでいて、このエリアの雰囲気が気に入っていたのです。

ところが物件がなくて。

どこの不動産会社に行っても「ない、出る予定もない」との事。

二人共仕事を辞めていたので焦りました。

そんな絶望の中、一件だけ店舗物件が見つかります。

でも、不動産会社の担当の人は、全くノリ気じゃありませんでした。

なぜならその物件は3.7坪しかなく、水道も通っていない物件だったからです。

見せた所で、どうせ決まらないと思っていたのでしょう。

それでも見せてもらったのが、今の店舗で。

これから学べる事は、物件は縁という事。

あと、独立を考えている人は、仕事を辞める前に物件は決めておいた方がいいという事です。

続きはまた明日。

〜あとがき〜

会社を辞めてなかったら。

たまに考えはしますが、独立した事に後悔は無く。

ただ、全く別の人生を歩んでいたのは間違いないと思います。

まさか休み無く働くと思わなかったし、まさか経営がここまで安定しないとも思いませんでした。

お金の安定と、心の安定は、比例するのです。

とはいえ、この不安定さを補うほどの楽しさもあり。

作った物を喜んでくれる人だったり、会いに来てくれる人だったりと。

雇われで働いていた時には感じる事が出来なかった幸福感が、ここにはあるのです。

ただ、物件。

というか、エリア。

まさか奥渋なんて名前が付き、ここまでコーヒー屋が増えるなんて思わなかったな。

読めなかった事とはいえ、誤算でしたね。

徐々につまらない街になってきてる気がするし。

物件は縁ですが、エリアも縁。

長く付き合えるかは、付き合ってみないと分からないのです。


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