牛乳に拘る理由 再投稿とあとがき
この間、牛乳が美味しくなかったら、美味しいカフェラテは作れないと書きました。
これは過去の経験からきています。
僕が以前働いていたコーヒー屋では、2回牛乳が変わりました。
詳しい理由は分かりませんが、原価が下がったのは間違いないでしょう。
一番最初に使っていた牛乳は非常に美味しかったのですが、高価だったので。
そこから飲食店で一番使われているメーカーに切り替わりました。
牛乳が変わる度にカフェラテの味も変わり、前の方が美味しかったとはっきりと言えます。
作り手としては非常に残念でしたが、貴重な経験をさせてもらった事には感謝しています。
この経験があるからこそ、牛乳にはこだわらなければいけない。と、思えるようになったからです。
カフェで働いた事がある人は分かると思いますが、ドリンクに使う牛乳を変える事はほとんどありません。
恐らく一番最初にレシピを決める際、オーナーが決めた物を、今でも使い続けていると思います。
なので、牛乳が変わると味が大きく変わる。
そんな経験をしていない人が多いのではないかと推測します。
だからこそ、こだわろうと思ったし、伝えなければと思いました。
当店でアイスラテを頼んだ事がある人はお分かりかと思いますが、エスプレッソと牛乳を2層に分けて提供しています。
これは見栄えがいいからではありません。
一番の目的は、エスプレッソと混ざる前の牛乳を飲んでいただいて、牛乳の美味しさを知ってほしいからです。
なので提供する際は「混ぜる前に下の牛乳の部分だけも飲んでみてください」とお伝えしています。
こだわりの押しつけはあまり好きではないのですが、カフェラテを飲む時に誰も牛乳の美味しさを気にしないので、うるさいと思われても伝えています。
たまに言い忘れるので、これを読んだ人は何も言われなくても混ぜる前に下の牛乳の部分だけ飲んでみてください。
東京牛乳の美味しさに驚くと思うので。
〜あとがき〜
今ではあまり言う事が無くなりました。
「混ぜる前に下の牛乳の部分だけも飲んでみてください」
これを書いた時は、伝えたいと思ってたんです。
お店がSNSで消費されていくのがしんどくて、このままだと駄目になっていきそうで。
そんな事を感じたから、書き始めたし、伝えなきゃと思って。
ちゃんと作ってますよと。
写真を撮って商品を捨てる人がいる。
そんな時代だから、伝えないといけないと強く思っていたんでしょう。
今、あまり言わなくなったのは、熱が冷めてきたからか。
これは、高熱だったのが平熱に戻っただけで、ネガティブなやつではないです。
伝わった人には伝わり、そうではない人も沢山いて。
もう、好きにしてくれという心境で。
ただ、伝わった人がいたという事実は重く。
これがあったから、今でも伝える事を諦めてないんだと思います。
今は、何だろうか。
熱を上げてまで伝えたい事は。
それが無いから振り返っているのか。
高熱になったのは、肺炎になった6月が最後かもしれない。
あの高熱は未だに尾を引き、胸の痛みは治まらず。
いや、そんな話じゃないですよね。
何か見つかったら、どーっと書き出すと思うので、楽しみにしててください。
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