見出し画像

100名分のアンケート結果から見えてきた選ばれる飲食店になる6つのポイント

2020年4月14日にthe HELL Record & Sourは1周年を迎えます。この1年の振り返りはまた後日noteで展開しますが、今回は先日実施した顧客調査の結果を発表したいと思います。今回の調査は、the HELLに対する満足度調査だけでなく、お客様のご飯屋さんの選び方や、どういうポイントを重要視しているのかも合わせて聞いてみました。長いアンケートにも関わらず最後まで回答頂いた皆さま、本当にありがとうございました!

コロナウイルスによる自粛ムードの影響で、大分県内の飲食店も大きな打撃を受けています。the HELLに関しても、多分に漏れず歓送迎会期の予想売上を大きく下回っており、こんなにも影響があるのかとショックが隠せません。ただ、悲観的になっていても何も始まらない。いつ終わるのかわからない時期だからこそ、現状を受け止め、今の自分にできることを全力でやるのみ。今のthe HELLにできることとして、オリジナルグッズの販売を開始しました。(1周年記念グッズが可愛すぎるのでご協力頂けますとめちゃくちゃ嬉しいです。)

今回の調査結果で明らかにしたかったのは「正しい努力をしているのか」です。日々のお客様との会話から得られる情報を基に、色々な施策を打ってきましたが、本当にそれは正しかったのか。なんでも同じだと思いますが、飲食業も『良いところは伸ばし、ダメなところは改善する。』ひたすらそれの繰り返しです。「今のまま待ってても勝手にお客さんは来る。」なんて思っていられる時代は終わりました。

コロナの影響で営業がゆっくりしている今こそ、これまでのやり方を見直すいい機会だと思いますし、これから飲食店を始められる方にとって、少しでも参考になるような内容になれれば幸いです。
※101名に対する調査なので「こういう傾向にある」というくらいの判断材料としてご覧ください。

◎アンケートの前提
今回はメインターゲットを決めた調査ではないので、年代や性別、居住地などによって回答にバラツキがありますことをご了承ください。あくまでも、the HELL Record & Sourの顧客満足度調査に対する調査です。
●アンケート回答者情報
・回答総数:101名
・年 齢:19-24歳 50% 25-30歳 25% 30-40歳 10% その他 15% 
・性別比:男性60% 女性40%(アンケート内では「その他」も提示)
・居住地:大分県内 70% 大分県外 30%
・職 業:大学生 50% 会社員 30% その他 20%

年齢別の外食頻度について

画像1

最も多かった回答は「1週間に2回」で、年齢別の分布を見ても相関はありませんでした。それ以下の頻度においても、職業別の相関はなく、外食の頻度に関しては年齢や職業によって大きな違いは見られませんでした。

外食することが多い曜日(3つ選択)

画像2

言わずもがなですが、週末の金土日が高くなっています。火曜日と水曜日が高くなっているのは、回答者の半分を占めるAPUの学生の大半が水曜日がお休みだからですね。低かったのは月曜日と木曜日。つまり、新しくお店をオープンする際のお休みはこの2つの曜日のどちらかに設定すると良いかも。ちなみ、弊店のお休みは木曜日。オープンから2ヶ月間毎日オープンした時の売上が一番低い曜日が木曜日だったというデータを元に判断しました。
※全員が3つ選択していないので数字に誤差が生じています

お店の探し方について(3つ選択)

画像3

一番多かったのは「友達に聞く」という回答で、2番目が店舗のSNS(ハッシュタグによる検索も多そう)、そして3つ目は食べログでした。食べログなどの評価サイトの信憑性が下がっているのはよく聞く話。SNSを駆使してお店を探している人が多いことを考えると、まだSNSのアカウントを作っていないお店の方はすぐにでも開始すべきかと。圧倒的に多かった「友達に聞く」というのを参考に、お友達の紹介キャンペーンなどを行うと、一緒に来店する確率は上がるのではないかと思います。
※全員が3つ選択していないので数字に誤差が生じています

飲食店の選び方と、2軒目以降の選び方の比較(3つ選択)

画像4

画像5

ここでいう1軒目は料理がメインのお店で、2軒目はバーなどの飲み物がメインのお店という認識で問題ないかと。1軒目と2軒目の選び方の大きな違いは、味重視なのか雰囲気重視なのかということになりそうですね。雰囲気というのは、店の内装や音楽、そしてスタッフなども含まれてくるように感じます。意外だったのは、「メニューの豊富さ(値段の下)」の重要度がどちらもそこまで高くないということ。お客さんを飽きさせないようにと、いろんなメニューを開発するのは素晴らしい取り組みだとは思いますが、そのメニュー数はそこまで多くなくても良さそうですし、たくさんあっても選べないですよね。2軒目以降のお店であれば、新メニューや味の追求というよりも、いいお店の雰囲気作りに力を注いだ方が、うまくいく傾向にありそうです。
※全員が3つ選択していないので数字に誤差が生じています

バーの選び方と、誰といくのか

画像7

画像6

選び方に関しては2軒目の選び方と同じような結果で、味よりも、雰囲気ですね。(美味しくなくても良いという意味ではなく)そして、値段と同じくらいに重要なのがスタッフ。人間性が試される商売ということがヒシヒシと伝わってきます。ここが一番難易度高いですね。採用と育成共に課題です。

誰といくことが多いのかという問いに対しては、1番多かったのが「同い年の友達」、その次に「先輩」、そして「恋人」と「一人」がほぼ同率でした。「恋人」と回答した人が男性の方が圧倒的に多かったことから、女性が積極的にバーに行くということは少なそうでしたが、これは弊店に限ったことかもしれないので、そこは詳しく探る必要性がありそうですね。

外食にかけられる予算(1日 & 1ヶ月)

画像8

画像9

1日あたりで一番多かったのは「1000〜3000円」。この数字は1ヶ月あたりの予算とも比例していて、外食の頻度も2週間に1度という方が多かったです。職業に関してもほとんどが学生なので、そこには所得の差が影響しているようですね。1日あたりの予算が「5000〜10000円」という回答になると学生の割合は一気に減り、ほとんどが会社員または自営業の方でした。

お店の売上を高めていく上で、どのターゲットに対して訴求しているかによって値段設定は明確になりそうですね。全部安すぎてダメだし、全部高すぎてもダメで、自分が理想としているお店の状態をベースに、値段設定を考えていくのが一番良い気がしました。

今回のアンケート結果から

もしこれから新規でお店をオープンするとなった場合に、私だったらこうしますというのを記載して、終わりにしたいと思います。正直、どれも当たり前のことです。ただ、実際にできているのかというと、そうではない部分も思い当たるのではないでしょうか?最初からできている方が難しいのですが、少しずつ日々改善して、より良いお店作りができたらいいですね!

①SNSアカウントの開設(大人向け:Facebook 若者向け:Instagram)
②定休日は月曜日か木曜日にする
③常連客に対してお友達紹介キャンペーンの実施(全体の会計から割引)
④居心地の良い環境作り(照明の明るさ、家具、音楽など)
⑤スタッフの教育に力を入れる(対話や所作や知識の向上)
⑥メニューの数は一定にしつつ、定期的に入れ替える(作業もロスも減る)

the HELL Record & Sourに対するアンケート結果もあるのですが、だいぶ量が多くなってますので、また後日公開するか、気になる方は直接ご連絡ください。。。w 

最後に

アンケートの結果について、様々な角度から切ることによって出てくる解は異なってくると思います。今回は、簡易的な見方で判断したものですので、異論反論は受け付けます。共に議論できる方がいると、私自身もとても嬉しいです!最後まで読んで頂きありがとうございました!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?