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私の英国物語 West End Lane NW6 (7) The Aliens Registration Office

1998年5月11日、法律の改正により、日本国籍者は英国に6ヵ月以上滞在する場合に必須の外国人登録証、通称 「グリーン・ブック」の所持が免除される事になったが、それ以前は、レジスター・オフィスか最寄りの警察署で外国人登録をしなければならなかった。 

The Aliens Registration Office (ARO) があるのは Lamb's Conduit Street 。
ルート・マップ「London A-Z」で場所をチェックする。
Lamb's Conduit Street へは、まず、地下鉄 Jubilee Line の West Hampstead から一つ目の Finchley Road で Metropolitan Line に乗り換え、King's Cross で降りる。
それから、Gray's Inn Road を南へ20分ほど歩き、Theobald's Road に出たら右に曲がる。 そして、5分ほど歩くと右側に Metropolitan Police の建物が見え、その横にオフィスはあった。
他にも色々なルートはあるだろうが、まだ街にもバス路線にも慣れないうちは、大通りを辿るにかぎる。

重い扉を開けて中に入ると、受付に年配の女性がいた。 用件を言うと階段を上がって壁側のベンチに座って順番を待つように言われた。 カウンターには、ずらりと係官が座って黙々と登録業務をこなしている。ベンチに座って待っている人たちは、“Next!” という声に従って、次々と手を挙げている係官のところへ行く。
ちらちらと周りを見ながら、色んな人がいるものだなあ、などと考えているうちに自分の番がきた。
登録申請用紙に記入し、パスポートと写真2枚に手数料£20を添えて提出する。係官は、掌より少し小さいサイズの緑色のブックレットに写真の1枚をホッチキスで止め、スタンプを押して必要事項を記入し、変更事項があったら届け出るように、と言って私に手渡した。

この後、AROには住所の変更や学校の変更、ビザの延長などで何度か通うことになる。
地下鉄 Central Line の Holborn からだと、歩いて10分もかからないことを知ったのは、もっと後のことだった。

※その後、英国在住外国人登録証の規定は数度の改定があり、現在は "eVisa"  になっている。

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