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ON GREEN DOLPHIN STREET    Bill Evans

最近の若者達は、一杯目から「◯◯サワー」などを注文するようですが、居酒屋の騒々しさは、生ビールなどの飲み物のお値段に反比例しているようです。値段が安ければ安いほどうれしい反面、学生さんの含有率が高くなり、5~6人の集団ともなればそれはもう大変な騒ぎぶり。おじさんたちの会話が成立しづらいほどの騒々しさになることもめずらしくありません。
そんな店内の喧騒から逃れて、生理的欲求を満たすためトイレに駆け込むとJAZZが流れているではありませんか!いろんな意味でホッとする至福の瞬間です。しかも、音の主である天井スピーカーの音質はなかなかクリア。そこではじめて、BGMにJAZZを採用している店だと気がつくわけです。
この天井に埋め込まれたスピーカーも確実に進化していますね。むかしは、おんぼろラジオで聞くAM放送のような音質のひどいものばかりでしたが、今どきのスピーカーには一流ブランドのロゴが付いたものがあったりなんかして音質もかなり向上しています。私は、天井から音が降ってくる感じ、嫌いじゃありません。
先日、仙台駅前の居酒屋のトイレでビル・エバンスのピアノを聴きました。
You and the Night and the Music だったと思います。少々酔っていたので、確信はもてませんがそのはず。この名曲を、畏れ多くも居酒屋のトイレで聴くという栄誉を、その夜の私は授かったのでありました。
そんなわけで、その曲が収録されているアルバムのご紹介です。
On Green Dolphin Street
ピアノ・トリオを語る場合、この1枚は絶対に欠くことができません。Bassのポール・チェンバース、Drumsのフィリー・ジョー・ジョーンズは、帝王マイルス・デイビスのグループから拝借したメンバーなのですが、スイング感が抜群!
1曲だけBassスコット・ラファロ、Drumsポール・モチアンという彼のレギュラー・メンバーでの演奏も収録されています。これはニューヨークのビレッジ・バンガードでのライブ。私もかつてその名門ジャズ・クラブに行ったことがあります。ちょっと、それを言ってみたかっただけです…すみません。

本日の結論として、ビル・エバンズのピアノは、トイレで聴いても知的で清潔な印象があり、とても素晴らしい! 残念ながら、STUDIO 080のトイレに天井スピーカーは付いておりませんが、トイレで聴く必要はない。静かな環境で、落ち着いて…

それと、最初の一杯はビール!これも素晴らしい!

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