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Google UX Design Specialization 全7コース修了と解説について
Google UX Design Specializationとは、CourseraでGoogleが提供するUXデザインに関するラーニング・プログラムです。全7コースすべてを完了すると以下のような修了証を獲得できます。コースで学んだことや進め方など共有したいと思います。
![](https://assets.st-note.com/img/1638476609421-T3QxpQJjgv.jpg?width=1200)
プログラムについて
概ね6週間で1コースを完了するようにプログラムされています。テーマに関するビデオ、リーディング、クイズを繰り返し理解度を深めます。クイズは設定された回答率をクリアするまでは完了できません。週次で課題(アクティビティまたは参加者同士の相互レビュー)を提出し、こちらも与件をクリアする必要があります。各コースの終わりには、コース修了のための課題があります。こちらも参加者同士の相互レビューをクリアする必要があります。
得られる成果物について:Case Study
Case Studyを3つ作成することができます。Case StudyとはUXデザインの仮定をまとめたプレゼンテーションです。課題の発見、ゴールの設定から、ユーザーニーズの特定、アイディエーション、モックアップなどをまとめた書類です。
Google UX Designで作るCase Studyは以下の要素で構成されます。一般的に使えるCase Studyの要素が入るので、使い勝手は良いと思います。
Overview
プロジェクトステートメント(概要、期間、問題、ゴールなど)
Synthesize
Affinity diagramを利用した分析をまとめます。
Empathize with users
共感マップ、ペルソナ、ユーザーが抱える課題を特定します。
Define user needs
Empathizeフェーズからユーザーの要望を切り出します。ユーザージャーニーを作成します。
Competitive audit
競合調査と分析を行います。
Ideation
アイデアスケッチ(Crazy8)、サイトマップを作成します。
Wireframe
ワイヤーフレームの作成、評価、デジタルワイヤーフレーム作成、プロトタイプの作成を行います。
UX Research Study
作成したプロトタイプを元にユーザーテストを行い、制作物の改善を行います。これを必要回繰り返します。このプロセスでプロタイプをLow-Fidelity(簡易)からHigh-Fidelity(詳細)へ進めます。
Mockups
最終版のモックアップのプレゼンテーションです。また初期バージョンと最新バージョンモックアップの比較をし、改善点を明確にします。
Conclusion
Case Studyの結論と、次のステップをまとめます。
留意点
プログラムはすべて英語で提供されています。多言語化はされているようですが、日本語翻訳はありません。ただし、音声は非常にクリアでマニュスクリプトもあるので致命的なことにはならないと思います。話す内容、読む内容は当然デザイン関連のことなので、少しだけ英語がわかる程度であれば問題ないと思います。一方で、課題はすべて英語で書く必要があるので、不慣れな方は、少しハードルが高いかもしれません。
7つのコースについて
Course 1 Foundations of User Experience (UX) Design, Course 2 Start the UX Design Process: Empathize, Define, and Ideate
基礎をこのコースで学ぶことができます。考え方や行動の仕方、専門用語について理解を高めることができます。特にCourse 1、2は定期的に繰り返し見ることで理解度が高まり、具体性も上がるように思います。ただし情報量が多いので、脳みそがパンクしない程度に進めるのが良いと思います。
特に、Course 2のEmpathize, Define, IdeateのプロセスはUXデザインではとても重要なプロセスです。
Course 3 Build Wireframes and LowFidelity Prototypes
基礎を理解、体得するとワイヤーフレーム、Lo-fiプロトタイプに取り組みます。Course 2で学んだのUX Design Processを元に、アイデアに具体性を与える方法を学びます。
Course4 Conduct UX Research and Test Early Concepts
具体化したアイデアをリサーチし評価するフェーズです。リサーチ手法、分析手法について細かく学びながら、実践します。特にCourse 4以降は、週次のアクティビティがコース修了課題に直接的に反映されるので、週次でしっかり作り込む事が必要になります。
Course 5 Create High-Fidelity Designs and Prototypes in Figma, Couse 6 Responsive Web Design in Adobe XD
Course 1-4までの復習をしつつ、プロジェクトを考え、Case Studyを作成します。それぞれにFigma、XDの使い方の解説が入りますが、簡易なものです。また両方を使いこなすことは必須ではありません。実際、私はFigmaのみで進めました。
Course 7 Design a User Experience for Social Good & Prepare for Jobs
Couser 5,6同様におさらいと3つめのプロジェクトのCase Studyを作成します。後半は、就職に関する知識とフリーランサーとして働く場合の知識について解説があります。最後にポートフォリオを提出、他の生徒のポートフォリオをレビューを行います。
結論
このコースでは、UXデザインに関する基本的な知識と行動が身につくように設計されています。特に、Course 5以降の3つのCase Studyの作成は学んだ事を実際に行動に移し具体化します。3つの異なるプロジェクトをすすめ、Hi-fiプロトタイプまで作り、Case Studyにまとめるのは中々大変な作業ですが、ひとつとつ確実にきちんと進めることで、自身のスキルとして定着することができます。
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