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海外出張と持病持ちの海外旅行保険

乳がん告知を受けてから4年。
コロナ渦からの円安で、未だ海外旅行はしていない。

それがついに渡航の機会が訪れる見込み。
希望していた海外出張に無事アサインされた。よしっ!と思い、上層部の承認がおりた10分後には航空券の手配をした。

最後に行った海外も出張だった。コロナ渦の1年ほど前。まだ健康だと思っていた頃。
私の職場では出張時の海外旅行保険は、会社のクレジットカード付帯のものを使うことになっている。当時は健康上の懸念もなかったし、内容は特に気にしていなかったけれど今は違う。

一般的に海外旅行保険は、渡航後に発症したもののみが対象となる。持病(既往症)の悪化については対象外 = 100%自腹。
ネットで調べていると、持病があるとそもそも加入できないこともあるよう。
職場のものはクレジットカード付帯のため、新たに加入する必要はないが、既往症についてはやはり対象外。

現在、ホルモン治療中で日々副作用がある。ただ薬の副作用については日常生活の中で可能な工夫をするしかなく、特効薬などはない。
だから海外に行ったとて、治療が必要になることは考えにくい。
定期的に通院して検査もしている状況で、急に乳がん手術が必要になる可能性もまずないだろう。

気になるのは、手術の後遺症。蜂窩織炎とリンパ浮腫。
蜂窩織炎は怪我などをきっかけに健康な人でもなり得るけれど、乳がん手術をしてリンパ節を取っているとリスクが上がる。
私はセンチネルリンパ節生検のみだったため、それほど頻度は高くないと思われるが、採血や注射、血圧測定などは健側(手術していない方)からと言われている。

これについては以前、主治医に相談したことがある。
これまで旅行中にそういった事態になった話は、聞いたことがないとのことだった。

本当にリスクが高かったらそもそも行くのすら躊躇するわけで、私としても過剰に恐れているわけではないけれど、万が一のリスク管理として可能であれば持病の悪化にも使える保険に入って行きたい。

海外旅行保険

ということで、前々から調べていた。
そこで見つけたのが、AIG損保と東京海上日動の海外旅行保険。

持病・既往症による治療費も補償されますか?
はい。『疾病に関する応急治療・救援費用補償特約』により補償が可能です。
この特約は、保険期間31日までの契約にセットされており、旅行開始前に発病し医師の治療を受けたことがある病気(妊娠・出産、または流産に起因する病気および歯科疾病は含みません。)が旅行先で悪化したことにより応急治療を受けられた場合や、3日以上続けて入院し日本から家族が現地に赴く場合の費用も含め300万円を上限として、治療・救援費用を補償いたします。

ただし、継続的な治療(インシュリン注射・透析など)や投薬については補償対象外となりますので、ご留意ください。

AIG損保

旅行開始前に発病して医師の治療を受けたことがある病気であっても、海外旅行中にその症状の急激な悪化(*)により医師の治療を受けられた場合は、海外旅行保険に「疾病に関する応急治療・救援費用担保特約」をセットいただくことで補償されます。

(*)海外旅行中に生じることについて保険の対象となる方が予め予測できず、かつ、社会通念上払うべき注意をもってしても避けられない症状の変化をいいます。

東京海上日動

東京海上日動も31日以内のプランにのみ特約がつけられ、上限は300万(デジタルパンフレット)。

どちらも同じような内容と思われるが、AIGの方がネットから申し込めて便利そうだったため、電話して例外はないのかなど確認した。
31日以内のプランではそもそも告知事項がないとのことで、病名の例外はないそう。ネットからの申し込みでOKとのこと。
まだ実際に申し込んではいないけれど、もう少し日程が近づいたら手続きしてみる予定。
電話では出張だと言い忘れ、多分旅行だと思われたが、パンフレットを見るに観光でも出張でも31日以内であれば同様(デジタルパンフレット)。

※記載内容は現時点で私が調べた限りのもの。

英文の診断書

もし現地で体調を崩して病院へ行くことになったら、たとえ持病とは関係なくても説明は必要になるだろう。日本でも初診時の問診票に書く。
英語で説明するのは難しいため、主治医のいる病院で英文の診断書を作成してもらって持参しようと思う。
各種書類の申請は受付窓口で事務的に申請するため、内容のリクエストができるのかが不明。

病名や投薬、治療内容もさることながら、できれば温存手術をした際にチタンクリップを埋め込んでいることも記載してもらいたい。
まずは主治医の病院で申請するときに確認してみて、決まった内容しか無理であったらかかりつけ医に相談してみる予定。

チタンクリップの話は飛行機のセキュリティチェックを意識して。
一応ひっかからないと聞いているし、ネットで調べてもそのように書かれている。
ただ国内線には2度乗っており、一回ひっかかった。
自分の胸にチタンクリップが入っていることを知ったのは後になってから。このときは知らなかった。
だから説明もしていないけれど、最終的には通れたわけだから違う理由だった可能性が高いとは思う(たいして気にしなかったからよく覚えていない)。

海外の方がセキュリティチェックが厳しいかもしれないし、英文説明があった方が安心だ。


前より色々と考慮したり準備をしなければいけないことが増えた。
なかなか「トランク一つだけで浪漫飛行♪ by 米米CLUB」とはいかないけれど、できる準備をしたら「あとはまぁ大丈夫でしょ!」という気持ちで行きたい。


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