突撃! 市長に直訴してみました!

 自分でもとんでもないコトをした自覚はあります! 命知らずだと思います! 一周まわってオレ、すげぇな! どんだけバカなんだ!?

 伊賀市の岡本栄市長さまに(←伏せ字にしないところもすげぇな! 本物のバカだ!)「伊賀弁のご指南をしてくださいませんか?」そうお願いしました。なぜよりによって市長さまにっっ!? 順を追ってご説明します。

 拙書の一巻に伊賀忍者と甲賀忍者が出てきます。そのご縁で伊賀市の小中学校と図書館へ献本させていただきました。寄贈式をしてくださるというありがたすぎるお申し出があったので、厚かましいわたしはノコノコと伊賀市役所へ行きました。その時に「伊賀の歴史を教えてください!」とお願いしたら、ご教示くださったのが岡本市長さま(!!)だったのです!! なんで行政のトップが出てきたっっ!?

 2時間にわたって伊賀の歴史についてレクチャーを受け、わたしは感謝しつつ市役所を出ました。後で知ったのですけれどその日は市議会の真っ最中だったらしい……。そんな大事な時に2時間も市長さまがお相手くださった……!! アレだな……その間、議会はストップしてたな……(激汗)。オレ、議会をストップさせたな(涙)。

 そして2巻も献本を申し出ました。本当はお金がなくて本が買えない子のために日本中の学校と図書館へ贈りたいのですけれど、それはできないのでせめて縁のある伊賀市と甲賀市(ほかに故郷の水巻町と鹿児島県の曽宇町(←わたしの筆名とおなじソウマチ))だけには贈らせていただきたい。するとありがたいことに伊賀市役所でまた寄贈式をしてくださることになった! でもすみません! 行けません! その頃のわたしは新しく始めたスポーツジムのバイトで心の余裕がなかったし、バイトで疲れてぎっくり腰の予兆がありました。重い本を抱えて伊賀市まで移動したら、ぎっくり腰になる自信しかない! いま腰をいわせたらバイトができなくなって収入がなくなり路頭に迷う! それはアカン! 思い悩んだわたしはせっかくのお申し出に、こうお返事しました。

ソウ:できるだけ急いで三巻を出すので、その時に寄贈式をお願いします。

いま思えば自分の厚かましさに気が遠くなります! そもそも二巻が売れなければ即打ち切りです! 三巻は出ない! そしたら寄贈式はできない! いったいどの口が言ってるんだ!? 何を根拠に三巻が出せると思ったんだ!?(←根拠はいまだに謎です)

すると市長さまの代理で伊賀市役所の秘書課から電話がありました。

秘書:市長がソウさんに感謝状を贈りたいと申しております。つきましてはご住所を教えていただきたいのですけれど?
ソウ:とんでもないことでございます! 勝手に献本したのに賞状なんていりません! 

以前に市役所で働いていたので、賞状作りが大変なことは知っている。こういう文面で賞状を書いて〇〇さんに贈ってよいかと各所へ稟議書がまわり(←これだけでもメンドクサイ!)、許可が出たら字の上手な方が賞状を書く。一枚書くのに膨大な時間と手間がかかります! さらにそれを郵送するお手間だってもったいない! いりません! ご遠慮します!!

秘書:しかし市長が是非にと申しております。どうぞご住所を教えてください。

何度もお断りしたのですけれど、押し切られてしまった。うぅ、すみません(涙)。勝手に本を押しつけたのに、お気を遣わせてしまった(涙)。

数日後に届いたのは賞状ではありませんでした。美しい和紙の封書でした。はて? 感謝状と言われたから賞状だと思っていたが、このお手紙はなんだろう??

届いたのはお役所的な賞状ではなく、岡本市長さまご本人からの個人的な感謝のお手紙でした!! 本の内容が面白かったこと、また次巻の出版を楽しみにしていることが温かいお言葉で書かれていた! お手紙を読んで一番に思ったのは…………、







お忙しいのに読んだんかいっっっっ!? なんでっっっっ!?

市長というお仕事は激務です。本当に分刻みのスケジュールです。その合間を縫って拙書をお読みくださるとは、夢にも思っていなかった!! そしてお役所仕事の賞状をもらうより、個人的なお手紙をいただけたのが嬉しかった! 光栄です!! ありがとうございます!!

手紙の結びにこう書いてありました。

「私でお役に立てることがありましたら、何なりとお申し付けください。」

もちろん大人の社交辞令です。この言葉を真に受けたらアカン。でも……。拙書で伊賀弁が出てくるのですけれど、わたしは九州人です。アレコレ調べて伊賀弁で書いてみましたけれど、どうにもウソくさい……。誰かネイティブの伊賀弁をお話なさる方…………。岡本市長さまって、学術的に伊賀弁をご研究なさっていたよなぁ……。どうせお願いするなら本物で一流の方にお願いしたいよなぁ……。でもフツー、市長さまにお願いはしないよなぁ……。

悩んでいたのですけれど、一人でクヨクヨしても始まらない! とりあえずお願いしてみよう! ダメ元でお願いして、アカンかったらあきらめよう! そして先ほど、お願いのメールを送信しました。こんなに厚かましいお願いをする輩なんて、他にいないと思います。でもどうせなら一流の知識を持つ方にお願いしたい!! 

また進展がありましたらご報告いたします。

どうぞ良い一日をお過ごしください~♪♪(^▽^)/


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