谷根千のことを知りながら、物語も楽しめる一石二鳥な小説
小川糸さんの『蝶々喃々』。
少し前に、小川糸さんのエッセイで、
「谷根千を舞台にした小説」と
言及されていたので、読んでみました。
不忍通りや言問通り、富士見坂など、
実際の地名はもちろんのこと、
実際にあるお店も登場し、
谷根千のことを知ることができ、
かつ、
主人公と、その家族、恋人、
友人たちが織りなす
複雑で葛藤の多い人間関係を
描いたストーリを楽しめる1冊です。
ただ、
主人公の恋模様と季節の移ろいが
1ヶ月ごとに丁寧に書かれているのですが、
最後のオチは、