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読書感想文

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ざっくりと本の内容を知りたい方や、雰囲気を知りたいあなたにお勧め。 ヘッダー画像を本のタイトルにしているので、気になる本を選んでご覧ください。
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#雨の日をたのしく

谷根千のことを知りながら、物語も楽しめる一石二鳥な小説

小川糸さんの『蝶々喃々』。 少し前に、小川糸さんのエッセイで、 「谷根千を舞台にした小説」と 言及されていたので、読んでみました。 不忍通りや言問通り、富士見坂など、 実際の地名はもちろんのこと、 実際にあるお店も登場し、 谷根千のことを知ることができ、 かつ、 主人公と、その家族、恋人、 友人たちが織りなす 複雑で葛藤の多い人間関係を 描いたストーリを楽しめる1冊です。 ただ、 主人公の恋模様と季節の移ろいが 1ヶ月ごとに丁寧に書かれているのですが、 最後のオチは、

この本を読んで、オーブン料理にハマった

オーブン料理といっても、 家にある普通のオーブンレンジの オーブン機能を使っただけなんですが・・・ しかも、 キッシュとか、ケーキとか、 グラタンとか・・・・・・ そんな面倒臭いものではありません。 先に断っておきますが、 ただ、野菜を焼くだけの料理です。 きっかけは、 伊藤まさこさんの書籍です。 タイトルの通り、 伊藤まさこさんは 夕方5時頃から台所に立ち、 料理を始めるのだそうです。 それも、 お酒をちびちび飲みながら。 最高ですよね。 夕方5時からちびちび

投資家みたいに生きるためのインプットとアウトプット

藤野英人さんのベストセラー、 『投資家みたいに生きろ』。 資本主義によって、 一部の人たちに作られた制度によって、 ただただ搾取されながら生きるのではなく 主体的に生きる具体的な方法を この本では知ることができました。 簡単に藤野さんやバフェットのような 投資家になることはできませんが、 考え方、行動を変えることで、 習慣が変わり、人生も変わります。 ぜひこの記事で、 藤野さんが実践されている 主体的に生きるためのインプットと アウトプットをのぞいていってください。

深くて美しい深海のような小説

私のアウトプット力では うまく言い表せないくらい、 綺麗で深みのある小説だった、 吉本ばななさんの 『キッチン』と『満月(キッチン2)』。 本当にどのように書けば良いのか わからないので、 感想をひたすら書いてみます。 祖母の死、突然の奇妙な同居、そしてまた親しい人の死 なぜ、人はこんなにも選べないのか。 虫ケラのように負けまくっても、 ごはんを作って食べて眠る。 愛する人はみんな死んでゆく。 それでも生きてゆかなくてはいけない。 吉本ばなな『キッチン』より引用 『キ

『本当に大切なもの』と向き合える小説

もし、あなたが今ご結婚されていたり、 大切な家族がいたり、 お子さんをご妊娠されている場合は、 今すぐ手に取って欲しい1冊です。 小説は、主人公まりあが 全てを失って島へ行くところから 始まりました。 島では、 大切な人がいなくなってしまったのに、 その子の子供がお腹にいることが発覚。 お腹の子供と一緒に、 主人公まりあ自信が十月十日をかけ、 成長していく物語です。 「よく、女性は出産をすることで 人生をゼロに戻してリセットできる とか言われるけど、そうじゃないの。

日本中の『お母さん』の声を代弁してくれた本

KDP(キンドルダイレクト出版)の本は、 あまり当たり本に出会えておらず、 今までnoteで紹介していませんでした。 が・・・・ 今回は、日本中のお母さんの心の声 を代弁してくれている1冊に感じたので ご紹介します。 日本中のお母さんの声、 こちらです。 それでは、 どうぞ共感してください。 勉強するなら、 「子育てから人生の勉強をしてくれ!」 と思う日々でした。 やりたい事があるって素敵だし、 親になったんだからと 自分のことをあきらめるのも 違うと思うけど、 家

6月の食事のポイントは減らすこと。食べ過ぎをやめてバテ知らず。

体バテを無くすためには、 良い睡眠、程よい運動、そして食事。 これらが大切です。 しかし、睡眠の質は自分で決められないし、 運動もやりたいけど出来ない日があります。 しかし、食事は毎日必ず摂りますよね? しかもどんな食事をとるか選択しますよね? 選択できるのであれば、 睡眠・運動・食事の中で 最もコントロールしやすいのは食事です。 食事をコントロールして、 体バテを無くしましょう。 ◇ ◇ ◇ そして、6月のポイント。 それは減らすこと。 中医学(漢方)では、

自己紹介がわりに・・・これまでに読んだ本全部載せます

noteを読んでくださり、 ありがとうございます! これをテーマに、 本のおもしろさが あなたに伝わることを夢見て 日々noteを書いています。 この記事では、 私がこれまで書いた書評 (というか読書感想文) をまとめています。 気になっている本があれば、 このショートカットキーで、 で気になる本のタイトルを 検索してみてください。 あなたの興味が広がるきっかけになれば とても嬉しいです。 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ \更新中:読んだ本/1.急に売れ始めるにはワ

そうそう、『がんばる』ってこれだ

小川糸さんの『たそがれビール』。 読み始めてすぐに出てきた文に 感銘を受けました。 無理をしない、というのは、 自然の、あるがままの心の欲求を 大切にするということ。 例えば、 作りたくない時に無理に料理をしない、 とか、そういうこと。 でも、怠惰でいいとか、わがままでいい、 ということとはちょっと違う。 無理をしないことも大事だけれど、 それと努力をしないことは、 同じではない。 どうしたって頑張らなくちゃいけない時は、 絶対にある。 地面にしっかり足をつけて、 ぐ

料理の美味しさと、毎日のありがたさを感じられる1冊

なんだかいとおしいほどだ。 この程度の、私。 (宮下奈都『太陽のパスタ、豆のスープ』より引用) 食べるのが大好きな私が、 作品名と綺麗な黄緑のブックカバーに 惹かれて買ってしまったこちらの1冊。 主人公の女性、あすわが、 人生最大の大波乱とも悲しい出来事から、 自分自身を『いとおしい』 と思えるようになるまでのストーリーです。 自分自身を『いとおしい』とは、 なかなか感じることができませんよね? 主人公のあすわも初めは、 いとおしくなんて思えるわけがない、 と思ってい

あなたが手に取った本が役に立たつかどうかなんて、誰にもわからない

一見、 現実社会では何の役にも立たないと思えても、 それが極めて役立つことがあるところが、 教養としての読書 のおもしろさです。   役に立つ、 役に立たないなんて当人ですらわからない。 それが読書の凄味です。 (齋藤 孝『大人のための読書の全技術 (中経の文庫)』より引用) リラックスや気分転換のために 手に取った本に あなたの心の支えになる言葉が載っていた そんな経験はありませんか? また、 ちょっと視野を広げるために読んだ いつも読まないジャンルの本に あなたの本