悩みながらも【生きる】ためのブログ:【2】「漢字の面白さ」:「漢字の天才」と呼ばれた私
小学校1年生のときに、私は「漢字の天才」というありがたいあだ名をいただきました。それは私に「漢字の面白さ」を教えてくれたI先生の存在のおかげです。このことで私はあらかじめ勉強することに快感を覚えるようになりました。
76文字
76文字
これは私が小学校1年生のときに習った「漢字」の数です。
47年前のことですが明確に覚えています。
「ピカピカの1年生」という小学館のCMを思い出しました。
そのピカピカの1年生であった私は夏休みが終わるころには
小学1年生が習う漢字を全て覚え終わりました。
成り立ちから漢字を学ぶ
なぜ、こんなことができたのか。
今の子どもたちなら
「塾で学びました」「家庭教師の先生が教えてくれて、全て100回ずつ書きました」となるのかもしれません。
当時の私は「夏休みの宿題」としてこれを終えてしましました。
このきっかけをくれたのは「I先生」。
当時の担任の女性の先生です。
今でもお名前を漢字でフルネームを書くことができますし、
お顔も覚えています。
このI先生は、クイズ形式で漢字を教えてくれました。
このクイズとは「漢字の元となる形」から
どのように今の「漢字」となるのか
成り立ちから漢字を類推させるというものでした。
例えば
・
ー
は「上」の字になりますし
ー
・
は「下」の字になります。
これをみんなで当てるクイズをするのです。
「雨」という漢字は雲から「あまつぶ」が落ちるさま
「虫」という漢字は「へび(まむし)」
が時間の経過とともに変化してできます。
あなたも
「山」「川」がどんな形が元にあったのか想像できるでしょう。
そしてそれは多分間違っていません。
私はこの「クイズ」にどハマりしました。
まだ、小学1年生の1学期にこの勉強にのめり込みました。
このI先生は漢字の「プリント」を用意し
一つ一つについて成り立ちから説明してくれました。
このプリントの左下1/6のスペースに漢字の成り立ちが
図示してありました。
それを読むのが本当に楽しみでした。
そして夏休み直前です。
76文字のプリントを1冊にまとめた宿題をくれたのです。
私はそれを夏休みにずっと読み込みまして
あっという間に76文字を覚えることができました。
自然に覚えた「象形文字」「形声文字」・・・
さらに面白かったことが一つあります。
そのプリントの漢字の成り立ちを説明する欄の上に
<象形><形声><指示><会意>・・・
とメモが書いてあるのです。
慣れればなんでもないことですが
このメモはどのように漢字ができたのか
成り立ちを示すものでした。
「象形文字(しょうけいもじ)」ってご存知ですよね。
例えば、おひさまが「日」という漢字になるようなもの。
一方で
水の流れが「氵(さんずい)」になり、
これに別の成り立ちの漢字が加わりできるのが「形声文字」です。
これは「六書(りくしょ)」と呼ばれる
漢字の成り立ちを示す言葉。
この「六書」まで小学1年生で覚えてしまいました。
そして何より
漢字を成り立ちから勉強すると
「氵(さんずい)」
のように
「部首(ぶしゅ)」
にめっぽう強くなります。
当たり前です。
その漢字がどのような成り立ちでできているのか
結果どのような意味を持っているのか
根本から理解しているのですから。
小学生用の漢字辞典に書いてある
「部首」まで
1年生の段階で覚えてしまいました。
夏休みが明けて
二学期から漢字の学習が再開ますが
もう全ての漢字の授業は
復習ですよね。
漢字を習う時間は
楽しみ以外の何ものでもありませんでした。
そして、76文字全ての漢字の
「成り立ち」を説明でき
「六書」、「部首」も説明できる私は
「漢字の天才」
というありがたいあだ名をいただきました。
I先生を振り返る
私が「漢字の天才」になれたのは
ひとえにI先生のおかげです。
I先生のおかげで漢字に関しては
常に褒められ
それゆえに勉強が好きになるという
好循環を生み出していきました。
この先生との出会いがなければ
勉強好きになれたかどうかわかりません。
ちなみに
この経験から
私は予習・復習では
明らかに
「予習」
を重視することになります。
当時は「復習が大事」と常に聞いていましたが
私は体で「予習の大切さ」を感じていました。
追伸
おそらくですが
世の中には
漢字について同じ指導法をされている
先生方も多いと思います。
しかしなぜか効果を上げることができない
そんなケースのあるかと思います。
今思えば
なぜ他の同級生は
この漢字学習法にはまらなかったのかは
私にはわかりません。
なぜか
私一人が突出していましたから。
多くの子どもたちは
勉強することは
面白くないものとして
捉えていると思います。
ただ、指導法を工夫することで
勉強を面白くすることもできるのですね。
今さらですが
このブログを書くことで
先生という職業の
影響の大きさを感じることになりました。
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