見出し画像

スマホ脳2

アンデシュ・ハンセンのスマホ脳を読んでみました。新書ですが大変得るところが多かったので自学のネタとして使ってみました。

人類の進化とスマホ

人類というのは、クロマニヨン人を考えるとアフリカから出てきたのは15万年前ぐらいです。移動に伴って肌の色なんかが変っていったのでしょうが、数世代で変わるものではありません。人間がスマホに適応できるようになるにはとてつもなく長年月が必要ということです。ですから、ヒトがマホに適応するのではなくスマホをヒトに適応させなければならないわけですね。

同じことは機械やコンピュターの進化にも言えることです。はっきり言ってそれらの進化速度にヒトはついていけません。だから最近のデジタル化についていけないと言って悲観することはないわけです。ヒトはアナログな生き物ですから。アナログな生活の方が合っているわけです。それを無理してデジタル化するから精神的に壊れてくる気がします。

創造しなくなった人々

ヒトの特徴の一つとして創造性というのがあります。脳の発達など生物学的な要素と社会的な要素が複雑に作用して数十万年をかけて徐々に高められてきたようです。芸術などは創造性のかたまりのようなもの。人はこれまで絵、音楽、文学いろいろなものを創ってきました。

最近といっても2007年に発表されたiPhoneの登場以来、私たちの時間の使い方が大きく変わってしまいました。スマホに毎日数時間関わることになり、その間の時間が無くなってしまいました。ではその時間で以前は何をやっていたのか考えてみると、テレビを見たり、人と会ったり、話したり、読書や趣味の時間だったように思います。

その中で最も重要なことは創造することを失ったことではないでしょうか。なぜなら、創造性こそがヒトが他の動物と異なる特徴だからです。このまま私たちが創造する機会を失うとどんな未来があるのでしょう。私はスマホを持ったサルになってしまうのではないかと危惧しています。2021.10.18


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?