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大人になっても知らないことばかりさ。でもそれってとても楽しいよ。

蝉の抜け殻を見つける。

ハルゼミの声が響き渡る季節になりました。

新緑の淡い緑と蝉の声に引き込まれる様にムスメと山にハルゼミを探しに出かけました。

蝉の抜け殻なんて、公園に行った時にたまたま見つけて大騒ぎするもんだと思って育ったわたしが、初めて自分で抜け殻を探して見つけました。

知識のないわたしが、どうやって探したかってね。

去年、蝉の羽化に出会ったの。
彼らが土の中から這い上がって、殻を脱ぐまでを見せてもらったの。

きっとハルゼミも同じ。
どんなとこからでてきて幹のどこを選んで羽化という作業をするのだろうって、あの時の彼らを思い出しながら想像して探してみたら抜け殻が見つかったの。

1つ見つけたら見えてくる、見えてくる、たくさんのハルゼミの抜け殻たち。

去年であった羽化。

その知識から彼らの生き様を想像したことで見つけられたんですね。

そんな自分の発想力が嬉しくて、もっと集めるー!って狩猟本能丸出しのムスメと飽きるまで探し続けて30匹以上。

この経験を通してわたしはもう、どこにいっても蝉の抜け殻を見つけられる様になりました☺️

この発想力は勉強の仕方だけではなく、生きる力としていかせれていくものだと、しみじみと感じています。

未熟な自分。

虐待家庭で育ったわたしはそれがコンプレックスでした。

母になってからはそんな自分がもどかしくてムスコに申し訳なくて。

でもね、五年前に人生の先輩が言ってくれた言葉がわたしの胸に、いつも胸にあります。

「未熟であるって楽しいことよ。新しいことをこれからたくさん知っていけるってことだから。」

と。
その言葉が今になってわたしの中で輝きを放ってくれています。

未熟である自分を受け入れて見たら、それでいいじゃないって思える様になったんです。

子どもたちと一緒に楽しめるわたしはラッキーじゃんって今は思ってます。
未熟な自分を悲しむんじゃなくて新しい事を知れることにワクワクするわたしが今はいます。

今のわたしは、「蝉の抜け殻を見つけられる」という、そんな些細な事で嬉しくなれる。

学校での勉強も自分がこれからしたい人生の学びもぜーんぶ。

無理して詰め込まなくてイイ。

と今のわたしは思います。


勉強をしていると頭がパンクしそうになることがあるけれど、それでも覚えなくちゃいけないって思って必死にやってきた過去のわたし。

勉強は面白くなかったし、今でもあの頃は辛かったなーって思います。

自分のキャパオーバーな分は覚えなくていいよ、って言って欲しかった。

だってね、今思い出してみてもキャパオーバーな部分はまったくもって覚えてないから、そこまでして覚える必要なかったよね、笑。

必死になって一度に多くのことを知ろうとしなくてもきっと大丈夫。それぞれのペースで身体に刻んで無理ならばその後に学んだっていい。必要な時が来たら学ぶ力、根性も自然についてくるから。


どうしてもできないならやらなくていい。

わたしがやらなくてもそれが得意な誰かがやってくれるから世の中は回っていくんだよね。

それより自分の「好き」を味わう方に時間をかけたらいいと思う。未熟な部分もいつかかわってゆくから、楽しんだらいい。

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自然の中での遊びも大して知らない。でも自然を観察するのが好きだから子どもたちと山に入る。春先の川は水量が増して凛としています。

素直に未熟な自分もさらけ出す。

一応お母ちゃんになったわたしは、子どもたちにいろいろ聞かれます。
でもわからないことは素直に「ごめん、母ちゃんわからんわ。。」って素直に答えます。
わからんもんはわからんもん。。笑。
わたしのスイッチが入ると一緒に調べるし、「ごめん、どうしても興味持てない。」っていうと子どもたちが調べて教えてくれたりします。それもまた面白くて!

それに子どもが、「おれ、母ちゃんより知ってるぜ!」っていうのもいいなって思うんです。子どもが素直な気持ちを親に表現するためには、大人と子供が対等になれるところも大切だと思うんです。

子どもたちは、ヒトって得意不得意があっても生きていけるんだな、って思ったり、頼りない母ちゃんのこんなとこも面白いなって思ったりする。

わたしは、おお、興味がこんなに深まったのか、すげーなーって子どもたちに自然と敬意を持てる様になることで子どもの気持ちを丁寧に聞く謙虚さを持つことができる。

未熟なっていいじゃない☺️、それぞれが特技を褒めあえるんだから。

まだまだもりもり出てくる未熟なわたし。

もういい年になりつつあるけど、必要なことは今ゆっくりと学んでる。それにね、それがわたしだからのんびり生きていこうと思う。

知らないことがたくさんあってよかったなーって思います。
これからもワクワクすることがたくさん待ってるってことだから!

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春先の雪解け水の勢いで、中洲に鹿の死骸が流れ着いていました。初めて見たこんな景色にいきをのみました。子どもたちと「すげーね」としか口をついて出てこなかったけど、お互いに静かにその場に立ち止まりました。言葉にならないことがここには沢山あります。


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