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新時代の幕開けを告げるChoir Boyの新作は2020年のThe Smiths。

あなたはChoir Boy(クワイア・ボーイ)と言うバンドをご存じだろうか?まだと言う方は名前だけでも覚えて帰って欲しい。

公式プロフィールによるとオハイオ州クリーブランドでやっていたパンクカバーバンドがキャリアのスタートだと言うAdam Kloppを中心に結成されたドラムレス、インディポップ/ドリームポップ・バンドChoir Boy。
ドラキュラのコスプレで哀愁たっぷりに歌う「Hellmouth」の頃から“これはヤバい”と思っていたが、やっと5月にデビューLPが出る。
「Blood Moon」や「Sunday Light」などはDepeche Modeとかニューウェーブな雰囲気もあり、そっちに行くのかと思いきや、まさに青天の霹靂。
モリッシーが憑依したかと思うほどThe Smithsな「Complainer」をリード曲で出して来た。

Adam Kloppがパンツ一丁(しかも赤)で首にチェーンをぶら下げた変態スタイルで歌っていても“最高”と言わざるを得ない唯一無二の個性は、Drab Majestyを擁する信頼のDais Records仕上げによるものだと思うが、予想の斜め上を行き過ぎていて、これには無条件降伏…。さすがとしか言いようが無い。曲がとにかく良過ぎるので変態の1人や2人どうと言うこともない。

続いて公開された「Toxic Eye」も2018年までの哀愁インディポップからは明らかに方向性が明確になったように感じる。MVもLPのカバーとなっている目に傷のメイクを施したものになっていて、Adam Klopp自身が編集した今作のテーマになっている曲のようだ。

Choir Boyの不思議な魅力を少しでも感じた人は是非5月8日にLPを買ってDais沼にどっぷりハマって頂きたい。
オマージュとは言え、この孤高のナルティシズムとアイロニカルな姿勢は本物。2020年のThe Smiths オブ・ザ・イヤーはChoir Boyで決まりだ。

余談だが、Soccer Mommyの「circle the drain」と言うVHS風のMVが目立つ。ドリームポップ方面では“early 90's”がキーワードになっているのかも知れない。Choir Boy、Soccer Mommy好きはドリームポップ系のまとめがあるのでついでにチェックして欲しい。

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普段は自身の音楽活動の近況を含め音楽を中心にインディペンデント・カルチャーについての記事を投稿しています。
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