もっと青かったのに
昔話なんですが、キャリアをスタートした頃。
ホリエモンがまだ若くて、みんなが一斉にこれからWEBだと騒ぎ出しことでした。
私もWEBデザインを勉強していたのですが、CSSもまだ無い時代で、デザインも今に比べると非常に固いものでした。
振り向けば広告も雑誌も紙媒体がまだまだ華やか。いずれWEBにとって変わられる未来は予測できたのですが、私はグラフィックの道を選びました。
今思えばWEBも並行してやっている事務所を選べば良かったのですが、当時はあまり無かったんですね。その頃の憧れの作品がこちらです。
当時はSmapの全盛期。突如として東京中に現れたSmapのニューアルバムの広告。これは衝撃的でした。Smapは実験的なことを色々やっていて、アルバムのカバーに本人達が出ないとかはやっていたんですが、信号機の3色でFuturaという書体で10.14 Smapのみのシンプルなデザイン。これに僕の心を鷲掴みにされました。しかもこれが東京中に貼ってある。当然憧れました。
この作者の佐藤可士和さんはこれ以前も有名クリエイターでしたが、この作品を機にSMAPばりの知名度を持つスーパークリエイターになっていかれました。SMAPも可士和さんのアートワークで異次元のアーティストになっていくんです。
ただ、これは広告業界の頂点の話。ここに辿り着くのはほんのひと握りの人。僕は僕なりの仕事を追い求めるしかない。
続く
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?