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2019年によく聴いた音楽


今年も今年で豊作で、色んな所、色んな人から見聞きする音楽を漁りに漁った年だったな。

そんなんだから、毎年この時期になるとその年に何を聴いたかメモしてるはずなのに全然覚えてないっていう...

まぁそんなこんなで、今年聴いた音楽を覚えているモノだけ自分なりにまとめてみる。

年末年始の適当な時間に暇つぶしかなんかで見てくれたら幸い。

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Benny Sings / City Pop

これの中に収録されている「Nakameguro」って曲がスゴイ好きで、今年やたら中目黒に行く予定があって勝手に中目黒のテーマソングとして歩く時に流してた。ナカ〜メグロォ〜。

ちなみに、カバーアートのイラストはオオクボリュウ。カワイイ。

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Nikitch & Kuna Maze / Mush EP

サンプリングとシンセの比率が絶妙なバランスのネタ重ね職人。
オススメはbruk。Marvin Gayeのサンプリングとフルートが最高。展開の変化も秀逸。

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Alfa Mist / Structuralism

ご存じAlfa Mistのアルバム3作目。今回は前回のAntiphonに比べてもっとJazz寄りに。
でも、やっぱりビート寄りの曲の方が好きだから次は前作、前々作寄りでいって欲しい。まぁ普通に今作も最高だけどね。

カバーアートは前作同様Kaya Thomas-Dyke。今作のベースとしても参加。
今年来日した時のベースも彼女で、終始淡々とした感じなのにちゃんと存在感のあるプレイでむちゃくちゃカッコよかった...  ああ、なりたい。
 

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2nd Exit / Tangent

Alfa MistとLester Duvalによるユニット2nd ExitのEP。
前作"2nd Exit"同様、Alfa Mistの持つビートメイカーの顔が存分に拝める。
相変わらず、Alfa Mistの醸し出すダークなビートとLester Duvalの粘りのあるラップとの相性が抜群。
けど、4曲だけでちょっと物足りない。LP早く来てくれ。

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Emmavie / Honeymoon

ロンドンのプロデューサー兼シンガーEmmavieの1stアルバム。
Alfa MistとのユニットAlfa & EmmavieのEpochから知って、今か今かとずっと待ってたもんだからホントようやくって感じ。長かった...
しかも今年、DJ Jazzy Jeff主催のPlaylist Retreetっていう凄腕のアーティストやエンジニアをJeffのホームスタジオに集めてある期間一緒に生活し互いを高めようって感じの企画のメンバーに選ばれるという快挙。過去には、Robert Glasperや?uestlove、Just Blazeなどが参加。やったね、たえちゃん。

ちなみに、MixはEric Lau師匠が担当。同じロンドンで活動してるから日頃から交友があるみたい。

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Somepling / Mainscreen

フランスのビートメイカーSomeplingの3年ぶりの新作。
往年のNujabesのような様々なサンプリングを巧みに重ね合わせて新しいグルーヴを産み出すとんでもない才能の持ち主。
ここまで芸術性の高いビートメイクは他に類を見ないからもっと評価されても良いと思う。ってか、してくれ。

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Seba Kaapstad / Thina

南アフリカのNeo SoulクィンテッドSeba Kaapstadの2ndアルバム。これがデビューアルバムなのかな?
Neo Soulを基調にちょくちょく出るアフリカの色がとても良いアクセントになっててむちゃくちゃカッコいい。
UK JazzとかNeo Soul好きには絶対ハマる一枚。

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Nubiyan Twist / Jungle Run

ロンドンの大所帯ビッグバンドNubiyan Twistの2nd。
Afro BeatやAcid Jazzをベースに、メンバーがなんか好きなもんを入れちゃおうぜ的に出来上がったのがコレ。時にはBrasil、時にはHip Hopみたいな感じで1曲1曲が入れ替わり立ち替わりに色んなジャンルが出てくる。だが、それが良い。
Gt.兼プロデューサーのTom ExcellのギターとLuke Wynterのベースの転がし方がむちゃくちゃエロい。特に2曲目のJungle Runがヤバい。
UK JazzシーンやRaggae、Fela Cutiが好きな人には結構刺さるかも。

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Ezra Collective / You Can't Steal My Joy

UK Jazzシーンを牽引する5人組バンドEzra Collectiveのデビューアルバム。
Jazzを中心にAfro Beat、Latin、Neo Soul、Hip Hopなどの要素を取り入れた首を振るなら持ってこいの一枚。ドラムがバチクソカッコいい。
Jorja SmithやLoyle Carnerの参加で彼らの良ささらに引き立ってもう最高。

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Joe Armon-Jones / Turn To Clear View

UK Jazzシーンの最重要人物Joe Armon-Jonesの3rd。
Ezra Collectiveのピアニストとして参加する彼のソロプロジェクトで、EzraよりはJazzの要素が強いのが特徴。
とにかくオシャレで纏まりが良い。シンプルに突き詰めた先の強かさを感じる一枚。どこをどう探しても無い、非の打ち所。

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Ashley Henry / Beautiful Vinyl Hunter

南ロンドン出身のピアニスト兼コンポーザーAshley Henryの2nd。
UK Jazzシーンの注目株。もうむちゃくちゃにJazz、ど真ん中、どストレート。カッコよさの権化。Jazz好きなら必聴すべき一枚。

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Kiefer / Bridges & Kiefer / Superbloom

おなじみKieferの2連続EP。いつも最高、ずっと最高。
サンクラ時代から追いかけてきて、今年ようやくBillboard Tokyoで単独公演をやってのけてくれた。前はMndsgnのサポートメンバーとして来日してたけど、単独は初。あっという間。

ちなみにカバーアートは、Mason London。KieferのPVのアニメーションなんかも彼の作品。ピクセルアニメーションみたいでめっちゃ好き。

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Shibo / Things Are Good

カリフォルニアのビートメイカー兼ギタリストShiboの1st EP。
Kieferと同時期に知っただけあってようやくといった感じ。柔らかくて温かみのあるシンセが心地良いアンニュイ系ビート。
3曲目にはリードシンセとしてKieferが参加してくれてる。前はErik ShiboskiとしてKieferの作品にギターとして参加してたりする。プライベートでも仲が良いみたい。たまにインスタのストーリーに出てくる。

カバーアートはHugo Shiboski。おそらく兄弟。今作2曲目にサックスで参加してるし兄弟ともに多才。羨ましい...

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Tane / Movin' In

ブルックリンのビートメイカー兼ギタリストTaneの1stアルバム。
Chillhop Essentialsの常連で、Lo-Fiなビートにギターを乗せる"ギター版Kiefer"のような感じ。はい最高。
この人、ガチのLo-Fi職人でアナログ特有のLo-Fi感を出すためにTASCAMのカセットテープレコーダーに通して音を作るこだわりよう。

余談で、よくインスタのストーリーで豆煮て食べてる。なんか見ちゃう。

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Jordan Rakei / Origin

オーストラリアのシンガーソングライターJordan Rakeiの3rd。
前作の陰鬱な感じとは打って変わって、首を振れる一枚に。本人曰く前作のツアーで観客が楽しめていない事をキッカケに、今作はなるべく踊れるようにしたんだとか。自分的には、Jordan Rakeiとは別に、Dan KyeとしてDanceやHouse主体の活動をしていたのが今作に良い影響を与えたんじゃないかなと。知らないけど。

ちなみに、Alfa Mistとホームスタジオを共有してて、よくTom Mischとかと一緒に遊んでるんだとか。なにそのステキな空間、見てみたいわ。

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Kan Sano / Ghost Notes

Ovallが所属するOrigami Productionsの一員でもあるトラックメイカー兼ピアニスト、Kan Sanoの5作目。
これも前々から名前は聞いてたけど、マトモに聴いたのがこれが初めて。
えっ、なにこれめっちゃ好き。
今年に初来日したRob Araujoの対バンとして参加してて、その時のライブパフォーマンスと会場の雰囲気がすごい良くて一層好きになった。

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小袋成彬 / Piercing

宇多田ヒカルがプロデュースした事で話題になったシンガーソングライター小袋成彬の2枚目。
12月の中旬に出たばかりだけど、結構中毒性があって脳内ループしてる。
聴けば分かるだろうけど、もうFrank Oceanとかそれでこそ宇多田ヒカルとか、色んなアーティストの良さを噛み砕いて反芻して彼の一部になってるのが分かる。ホントすげえよ、小袋くん...
最後の曲のGaia、5lackとの相性がスゴい。相乗効果。

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Gang Starr / One Of The Best Yet

DJ Premierと今は亡きGuruの両名による、Hip Hop界の金字塔である伝説的ユニット、Gang Starrの16年ぶりの新作。
もうね、感動だよ。だってGuruが生きてるんだもん、その中で。しかもさ、
相変わらずプリモのトラックがキレッキレ。すごいよ、ホント。
参加してるアーティストもおなじみのビッグネームばかりで、確実にHip Hopヘッズを殺しにきてる配置。俺は死んだ。

ちなみにFamily and RoyaltyのPVではGuruの息子が出演してる。もうこんな大きいんだねぇ。なんかプリモがDJスキルを伝授してるんだってさ。

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Mr. Carmack / Viista

SoulectionでおなじみのプロデューサーMr. Carmackの新作。
Mr. Carmackっていつもエッジの立ったバリバリのBass Musicって感じでそれはそれで好きなんだけど、稀にメロウなビートだったりシリアスな曲を作ったりしてそれがめちゃくちゃカッコいいんだよね。
今作はそれの集大成、つまり最高って事。
最後のOkay!はホント最高。脳内ループしっぱなし。

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Flwr Chyld / Iridescent Luv

アトランタのプロデューサーFlwr Chyldの新作EP。
今年知ったアーティストで、Devin TracyやROMderfulなどSoulection界隈の良い雰囲気を醸し出す謎に包まれた好青年(?)。
5曲目のLuv 2 Uがステキ過ぎる。この浮遊感、たまんないよ。

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Porij / I Like That

マンチェスターの4人組バンドPorijのデビューシングル。
Dance、Houseの色が強く出たThe InternetやN.E.R.DのDNAを感じる次世代バンドって感じ。まだ2曲しか出てないから、LPとかEPでどういう展開になるのかが楽しみ。今後に期待。

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Harleighblu & Bluestaeb / She

パリのビート職人BluestaebとノッティンガムのR&BシンガーHarleighbluのタッグによるアルバム。
Bluestaebのビートだけでも十二分にオシャレなのに、Harleighbluの声が曲に溶け合ってさらに良くなってる。
J DillaとErykah Baduみたいな、"分かってる二人"みたいな感じ。

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Nix Northwest / Life’s a Bitch, I Just Need an Early Night

ロンドンのプロデューサー兼ラッパーNix Northwestの1stアルバム。
まず、トラックがカッコいい。センスの良いサンプリング、タイトなドラム、抑えるところをちゃんと抑えたベース、絶妙なアクセントのシンセやRhodes、これらどれもバランス良く配置されてる。曲の雰囲気も良い。
さらに、ラップのスキルは高いし、フローがまた良い。もう大好き。
2曲目のParadise Pendingが、今年イチで好きかも。
Loyle CarnerやIvan Ave好きには絶対ハマると思う。

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SOIL&"PIMP"SESSIONS / Outside

国産Jazz集団のSOIL&"PIMP"SESSIONSがテレビアニメ「BEM」のOSTとして出したアルバム。
聞かれなきゃとてもテレビアニメのOSTとは思えないほどの、本気のJazzな一枚。このアニメの世界観がやや暗めだから、いつものノリが良い感じとは逆に全体的に暗めなんだけど、それがかえってSOILの持つJazzの部分が色濃く出てて好き。

BEM、途中の諸事情で何週か再放送ばかりになっちゃってそこから断念しちゃったんだけど、音楽が良いアニメはハズレが少ないから機会があればまたアタマから見たいな...

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Flying Lotus / Flamagra

John Coltraneの甥でもあるプロデューサーFlying Lotusの5年ぶりの新作。
全体的にビート感の強い様々なタイプの曲をオムニバス的にまとめた感じ。
一通り聴き終わった後は一つの映画を見終わったような感覚に陥る不思議な一枚。気付いたらまた最初から聴きたくなる中毒性もあるしなんか面白い。
言わずと知れたドラゴンボール好きで所々でドラゴンボールネタのサンプリングがあるのもまた好感度が高い。

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Free Nationals / Free Nationals

Anderson Paak.のバックバンドとして有名なFree Nationalsの1stアルバム。
2年前ぐらいからLPが出るって噂があってそこからちょくちょくシングルを出しつつ現在に至るから、これもやっとかぁって感じ。
まぁ裏切らない。やっぱり最高。抜群の安定感。
客演も豪華だし、文句の付け所がない。聴いて間違いなし。

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Evisbeats / People

日本の変態的ビートメイカーEvisbeatsの新作。
SNSで募集したアーティストを客演に迎えた今作。まだ出て日が浅いけど、訳あってその中の一人が割と知った仲でそれキッカケで短期間ながらもよく聴いてた。ぜひ聴いてあげてくださいな。
それにしてもASAって人、良い声とフローだな。

そういえば、リリースと同時期にEvisbeatsが晴れてサブスク解禁になって、久しぶりにAMIDAを聴いてたんだけど、あれやっぱり相も変わらずHIPHOPだ。八百万、めっちゃ好き。

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ってな感じで、長くなったけど今年は大体こんな感じかな?
まだなんか忘れてる気がするけど...

来年も一杯、音楽浴びるぞ。やるぞ!!

ではでは。

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