「THE TEAM」を読んでメモ

自分の組織改善に活かそうと思って読んだので気になったところをメモ。

THE TEAM

1. 目標について

意義目標から成果目標、行動目標とブレイクダウンしていくのは納得。
やはり、日々成果目標が話題にあがることが多過ぎる感もあるので、意義目標をしっかり設定する必要があるし、それが若いメンバーに尊重されるのも、今は意義目標であるというのも実感している。

2. 採用や配属について

デジタル系のデザイン会社なので、環境の変化が大きく、人材の連携が必要なサッカー型チームであることを意識できた。
また、若い世代に尊重されるのも多様な能力を持ったメンバーを集めた、ワンピースの麦わら海賊団的なチームでの仕事なのも納得。
採用も入り口のハードルを下げて、状況に応じて入れ替える出口にこだわるのは共感した。

3. コミュニケーションについて

サッカー型チームであることが意識できたので、ルールよりコミュニケーションを多くして現場判断で動いていく。
また、チームで仕事をするのであれば、個々の担当領域だけではなく、チーム全体の成果に責任を持つようにマネジメントしていくのが大事。
進捗をこまめに共有するのは、今週次の定例会などを開催しているが、効果が大きいように感じている。

また、チーム内のコミュニケーションには無駄があっていい。
メンバーの経験、感覚、志向、能力を把握して、メンバー全体がそれらを相互理解してコンテキストに沿って説明できるようなると、相手にちゃんと伝わり、チームがうまく転がっていく気がする。

会議でも無知、無能、邪魔、批判の不安を感じさせないように、心理安全性を生み出すようにコミュニケーションしたい。

4. モチベーションについて

チームに貢献しようとするモチベーションは、個人のモチベーションと区別して、エンゲージメントと呼ぶのは整理がついてよかった。
チームのエンゲージメント高めるための4P
・Philosophy(理念・方針)
・Profession(活動・成長)
・People(人材・風土)
・Privilege(待遇・特権)
このどれをメンバーが求めているのか、どの軸で組織を束ねるのか、どれに絞り込んでコミュニケーション、アサインメント、ゴールセッティングなどのコストをかけて、エンゲージメントに対する投資効率を上げていくというくだりは、本書の中で一番良いなと思ったところ。
特に若い世代は感情報酬で人が動くことが多いので、それも意識する。

また、当事者意識を高める3つのポイント、
人数は少なく、責任の所在を明確にし、意思決定に絡ませた参画感を意識する、そして一番大事だなと思ったのは、同調バイアスによって雰囲気を悪くしない。
自分が明るくチームの雰囲気を意識的にマネジメントする、DJ的な動きが大事なんだなと。

5. 最後に

組織改善は現場が主体的に動いて、自立的に組織を変えていく必要がある。これはほんとにそうだなと。
ためになる一冊でした。

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