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誰のもの|谷口賢志note

Netflix『キース・ヘリング——ストリート・アート・ボーイ』を観た。

キースさんには大変申し訳ないが、何年かに一度(或いは毎年)、ユニクロのTシャツのデザインになる人という印象しか持っていなかった。

結論から言うと、とんでもなく凄い人だった。

「芸術はみんなのものだ」——お金持ちが、高額で作品を買い楽しむという時代の中、キースさんは、目が飛び出るぐらいの値段になる自分の作品を様々なグッズにし、手頃な料金で販売した。子供でも買えるように店を出した。芸術を誰もが楽しめるように。当時キースさんをサポートしていた敏腕画商さんが、「あんなものは大赤字だったよ!」と笑っていたのがなんだか素敵だった。

キースさんは、31歳の若さで亡くなっている。それも知らなかった。

映画では彼を形成する様々な部分が映し出している。その中にはドラッグなど許されない行為もある。

ただこれだけは言える。

キース・ヘリングさんは、絶望を彩り、多くの人たちに光を届けていた。

そして、芸術は——あなたのものでもある。

谷口賢志


映画『文豪ストレイドッグス BEAST』

谷口賢志FC『独演会』

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