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音楽家がドストエフスキーを読む理由5選

ドストエフスキー

はじめまして、私は元音楽家の津本幸司と申します。現在は音楽家コーチングとして多くの専業音楽家を育てています。しつこく、全ての音楽家にオススメしたいのが私が数十年読み続けているドストエフスキーの文学です。特に『カラマーゾフの兄弟』をオススメしています。

なぜ、『カラマーゾフの兄弟』をオススメするのかが分からない方が多いのでその理由を説明します。

①交響曲

交響曲というのはオーケストラのソナタです。基本的に4楽章からなり、急緩舞急、つまり速い曲、遅い曲、踊りの曲、速い曲の4楽章からなります。この構成になっているのです。

②ポリフォニー

バッハ以前はポリフォニーといって複数の旋律が絡み合う音楽が主流でした。この『カラマーゾフの兄弟』も4、5人の登場人物や、数多くの脇役が独自の旋律で、そして互いに見事に絡み合います。

③数学的

バルトークの音楽のように、数学や幾何学的に物語を見ることができます。

④変奏曲

ゴーゴリ始め、数多くの先人作家のオマージュが見受けられます。変奏曲として捉えることができます。一本の葱→蜘蛛の糸(実際には元ネタは他にありますが)のように他の文学にオマージュさせる内容まで見受けられます。

⑤クリスタル

私は無類のシャンパン好きです。その時代、ロシアはイギリスに次ぐシャンパン輸出国でした。当時アレクサンドル2世が作らせた「クリスタル」は、爆弾が仕掛けられたり異物を混入させられないようにしたものです。でも襲撃されています。秘密結社のドーミトリー・カラーゾフによってです。現実社会が色濃く反映されています。

ふざけて説明しています。「クリスタル」説明の下りから再生されます。

まとめ

今回は最重要ポイントである「思想」「哲学」「宗教」を省いて紹介しましあた。それでも、音楽を知る人、文学を知る人、数学を知る人、ワインを知る人、歴史を知る人、現代を知る人を何度読んでも唸らせるのがドストエフスキー文学です。

完璧に解釈するこができないのが嬉しい所です。

私自身、殺された老人の恋心は30代までは解釈できませんでした。49歳の今なら少し分かるような気がしています。
最後までお読み頂きありがとうございました

津本幸司

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