音楽家が行くべき世界の旅先とは?【ヨーロッパ・ロシア編】
オススメの旅!
はじめまして、私は津本幸司と申します。今は引退していますが、現役の頃、ロックやジャズの演奏をするギタリストとして活動していました。そして、音楽教育の集大成として「トータル・ギター・メソッドⓇ」というのを制作しました。ギターを嗜む方は是非ご参考にされてください。
その中で私に個人的な相談ができるシステムがあります。そこで頂いた質問です。
「音楽をテーマとして世界旅行する場合、探訪すべき地や順番などオススメのプランはありますか?」
お答えしたのは
「この質問・・・返信どころか、一冊本が書けます。2015年はノートルダム楽派の現地を見るためだけにパリに行きましたので一つの音楽時代を見るために一旅・・・と思いきや、2016年はショパンだけのために家族でポーランド旅行した感じですので作曲家一人につき一旅・・・と思いきや、そういえば2018年はシューベルトを聴くためだけにベルリンに行きましたので一曲につき一旅・・・これはきりがないですね。ちょっとまとめて記事にします。少々お時間下さい」
予算も時間も無限にあることを前提にスケジュールを組みますのでこの通りの旅が実現できるような音楽家を目指して下さい!
(写真はすべて私か妻が撮ったものです)
1日目:ロンドン
まずはロンドンに行って下さい。ヨーロッパ本土から行ったり来たりするの面倒なので最初にやっつける感じです。コードという概念を一般的にしてくれたルネサンス時代のダンスタブルや、ドイツ生まれなのにイギリスに帰化したバロック時代のヘンデルの音楽を聴きながら歩いて下さい。お子様連れの場合はピーターパンが時計の針に乗ってるビッグベンを見たり不思議の国のアリスや百一匹ワンちゃんの映画を観ながら旅して下さい。
2日目:パリ
ノートルダム楽派という中世ポリフォニーの時代の中心地であるノートルダム寺院や、豪華絢爛なベルサイユ宮殿でバレエの始まりを堪能して下さい。お子様連れの場合は美女と野獣、シンデレラ、おしゃれキャット、レミーの美味しいレストラン、そしてもちろんノートルダムの鐘を観ながら旅するのもオススメです。
この先お子様にはつまらない場所が続くので見るべきビデオを貯め込んでおいて、パリの思い出と一緒に映画を小出しに観せるのがいいでしょうね。
3日目:ブルゴーニュ
同じフランスですが、ブルグンド楽派といって1日目のダンスタブルと同じルネサンス時代にフォーブルドン様式といってやっぱりコードが流行始めたので訪れるべきです。良いワインを飲んでゴミ扱いされるガメイという葡萄を使ってワインを作る事を許されたボジョレー地方で、毒味用に仮発酵させたヌーボーがいかに飲むべきものでないかも経験して下さい。
4日目:アムステルダム
オランダはフランドル楽派というのがありジョスカン・デ・プレという天才がいた場所です。
5日目:ライプツィヒ
バッハやメンデルスゾーンなどドイツの作曲家の本拠地がライプツィヒです。ライプツィヒ音楽院とかも有名ですよ。お子様連れの場合は白雪姫を観ながら旅して下さい。
6日目:ヘルシンキ
飛行機でヘルシンキに飛んで下さい。シベリウスの曲を堪能するにはここが一番です。
7日目:サンクトペテルブルク
ロシアに入っちゃいますが、ここがモスクワと並ぶロシアの音楽の拠点です。チャイコフスキーがここで教えてたんですよ。
8日目:モスクワ
ロシアの首都です。サンクトペテルブルクとモスクワとどちらがどちらかは気にせずにロシア5人組、ストラヴィンスキー、プロコフィエフなど聞きまくってロシアを堪能して下さい。
9日目:ワルシャワ
ポーランドの首都です。ショパンに明け暮れる一日をお過ごし下さい。お詳しい方は当然ペンデレツキの「広島の犠牲者に捧ぐ哀歌」をこの地で聞くと脳がトリップしますよ。
10日目:ハンガリー
リストやバルトークなど頂点を極めた音楽家達の生まれ故郷とでも呼びましょうかね。個人的には一カ所限定ならハンガリーにします。ちなみに、奥様が美人の場合はルーマニアにちょっとよってからハンガリー入りするのもいいですよ。美容先進国であることはもちろんのこと、美人じゃない人を見つけるのが大変なくらいです。相対的な感覚が麻痺してしまうため、ホテルに戻って奥様を見て「どわ!」と驚くことのないように、奥様が美人の場合限定です。
11日目:チェコ
かのスメタナやドボルザークの故郷です。郷愁といえばチェコです。初めていっても「わ、懐かしい・・・」と思ってしまうんです。不思議ですね。
12日目:オーストリア
世界の音楽の中心がこちらです。ハイドン、モーツァルト、ベートーヴェン・・・あげればキリがありません。
13日目:ベルリン
ベルリンフィルハーモニーは聞いて下さい。死ぬまでに一度は・・・。
14日目:ヴェネツィア
サンマルコ大聖堂でウィラールトがどのようにステレオ効果を作っていたかを体感して下さい。
15日目:フィレンツェ
1600年に始まったとされるオペラ。この地でガリレオ・ガリレイのお父さん始め知識人の集会であるカメラータで話し合って誕生したんです。
16日目:ミラノ
ヴェルディの本拠地です。イタリアオペラの集大成をスカラ座で堪能して下さい。
裏技的な奥様とお子様の対策としてガレリアっていうショッピング・アーケードがディズニーランドの入り口付近のお土産屋さん通りのモデルなんです。お子様に「あーディズニーランドみたい」と言わせる場所です。そしてそのど真ん中にプラダ本店があるので散財すれば帰国まで満足するでしょう。
まとめ
一カ所1日の計算で上記記載しましたが、実際には1週間ずつ行っても飽きることはありません。私は上記すべて2週間ずつ滞在しました。
非現実的なプランになってしまうので、是非一カ所狙い撃ちをして、音楽家としての堪能方法を私に相談して下さいね。オススメの過ごし方、穴場を紹介しますね。ホントは記事を書きたいですけど、本の量になるのでこの辺りでおしまいにします。
本当に伝えたいのは「このように世界中で旅を堪能できる音楽家になるんだ」というマインドセットの重要性です。
津本幸司
音楽で生計を立てたい方、兼業音楽家を目指す方、セカンドライフに音楽を取り入れたい方用に公式LINEを始めました。
日曜日に有意義な配信ができるように頑張ります。今後はLINEのお友達専用の動画も作ります。どうぞお友達になってください。
https://lin.ee/Zvo4jm7
サポート頂いた分はありがたく執筆活動に使わせて頂きます。