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読書記録 神様のカルテ

 春から京都に越してきた大学時代の友人と、定期的に本の貸し借りをしている。そういう友人は数少ないのでとてもありがたい。「他人のおすすめの本」というのはとても興味がある。友人なら尚更である。


神様のカルテ(夏川草介)


 ざっくりあらすじ


 信州の病院に勤める、「草枕」が愛読書の5年目内科医、栗原一止。現場は常に医師不足、患者は止めどなくやってくる忙しい日々を過ごしている。そんな中、母校の医局から誘いの声がかかる。
 大学での最先端の医療を学ぶか、死を目前にした患者のために働き続けるか悩む栗原だったが、大学病院では診てもらえない、末期癌の患者である安曇さんが彼の背中を押してくれた…。



 言わずもがな有名なこちら。「感動できる小説ランキング」的なのでも見たことがある作品だ。むしろ今まで何故読んだことがなかったのだろう。

 読み始めると、大好きな長野県が舞台であることがまず嬉しかった。そして、泣いた。ほろほろ泣いた。命と向き合うこと、最期の時間をどう過ごすか、何をしてあげられるのか、何を残していけるのか、、

 そして、登場人物が皆愛おしい。皆個性豊かである。男爵、学士殿、同僚の砂山医師、大狸先生など、、、

 良すぎたので、1を読み終わった後、映画も観た。宮崎あおいさんがハルのイメージにぴったりすぎるが、やはりあの世界観は小説でしか味わえないと思う。

 2〜4も読みたいし、0もあるらしい(すごい続いてるシリーズ!)そして、人のおすすめ本、やはりハズレなし。

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