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【イベントレポート】EDUCATION × CAREER TALK〜 アフターコロナの「学び」を どうデザインしていくか〜

こんにちは!Teach For Japan のキャンパスアンバサダーとしてイベントをやらせていただいた、千葉大学 2年の佐藤朱里です。

今回は、私と 早稲田大学 3年の福原英信さんで運営させていただいた、7/11 土曜日に行われた  アフターコロナの「学び」をどうデザインしていくか  というイベントのレポートを書かせていただきます✨✨

1. 出発とゲスト

このイベントは、参加者を限定せず、高校生、大学生、教員、会社員など、さまざまな属性の人々が一緒に アフターコロナの「学び」について考えるきっかけを作りたい! という想いから出発しました。

新型コロナウイルスの影響で、今までどおり学ぶことができない、学び を与えることができない のは皆に共通するものだと思います。
この状況において、どうすれば 今までより良い学びになるのか と考え続けながら、それをすぐに実行する。そのために必要な 新たな気付き を、さまざまなバックグラウンドを持つ人々と考えることが 今 必要なことだと思ったからです。
 
その出発から、 ゲストは あの人しかいない! と思った人がいました。それが、今回ゲストとして登壇していただいた Teach For Japan CEOであり、札幌新陽高校 探究コースの創設者である中原健聡さん です。
私は、北海道出身で、高校生のときから、札幌新陽高校の先進的な取り組みを知っていて、もちろん中原さん のことも知っていました。そして、勝手ながら、教育に対して熱い想いを持っている という印象を持っていて、今回の イベントの趣旨から、ゲストは 中原さんしかいない と思ったのです。

中原さんについては、是非 この記事を読んでいただきたいです。
(私は、この記事を読んで、本当に感動しました)
https://an-life.jp/article/651

2. イベント当日

当日は、20名以上の方に参加していただき、大盛況のイベントになりました💫💫
ご参加してくださったみなさん、お忙しいなか 貴重な時間を使ってくださり、本当にありがとうございました。

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イベントは、運営の福原さんがファシリテーターを務め、中原さんに 生きた言葉でアフターコロナの学び について語ってもらい、その後、中原さんがしてくださった お話 を、より深く自分に落とし込むために、具体的なテーマを持った分科会で 参加者同士で意見交換をしてもらう という構成で行いました。


中原さんの お話 は、本当に興味深いものばかりでした。

「今の時代、教育に携わっていなくても、大人は存在しているだけで教育環境の一部。どういう意識で存在しているか。それが重要だと思います」

これは、結構 衝撃を受けた言葉でした。
確かに、私たちは、お店で 電車で 遊びに行ったところで、そこにいる大人を見て学んだことってありますよね。良くも悪くも。

それを、普段から意識しているひとも、中にはいらっしゃるかもしれませんが、多くのひとは、そんなに意識していないんじゃないかと思います。でも、常に意識しなければいけないことだと気付かされました。

日本では、教育は 教育者がするもの という考えが強いですよね。教育に限らず、自己責任論 (自分たちのことは自分たちでやること) が横行している社会だと言えます。
そんなことを打ち破る、そのためのひとつの大切な考えだと思います。

「小中高生の自殺率が上がっている。1日に1人くらい、小中高生が自殺で亡くなっている国が日本だと。そんな、生きる力 とは真逆のことが増えて続けているのに、教育水準の高い国 だなんて言えるな って思ったんですよ。そこで、サッカー選手時代に教育を通じて、生きたいように生き続ける人を育むことにチャレンジしたいと思いました。」

このイベントテーマは、アフターコロナの「学び」をどうデザインしていくか でしたが、アフターコロナにおいて、1番 考えなければいけない重たい問題は 自殺 だと言っても過言ではないでしょう。実際、ここ最近、学生の自殺件数が増えているということを よく耳にします…

髪は黒じゃないといけません、より給料が高い職に就きましょう、偏差値の高い大学に行きましょう…  こんなようなこと、誰でも聞いたことがある。
こういう規範は、生きたいように生きられない人を増やしてしまっていますよね…

特に、社会全体が、このような混乱状況だと、どうしても気持ちは落ち込んでしまいます。そんな中、自分で必死に考えて、こうしたい!と思ったことすら否定されてしまったら、生きたいように生きる のと反対に向かってしまいます。

こんな状況だからこそ。
生きたいように生き続ける人 を育む という視点は、絶対に失ってはいけないものだと思いました。


「分かる人?っていう風に聞いたことはないです。どう思う?っていうことを聞いています。例えば、単純な数式 3+3 っていうのがあっても、分かる人?って聞いたことはないです。」

分かる人? って聞いた瞬間に、分からない人は何も答えられなくなってしまう。それに、間違っていたらどうしよう と思って、はい!と 手を挙げる勇気も必要になってしまう。
これが、中原さんが 分かる人?とは聞かず、どう思う?と聞く理由だそうです。

これは、さっきの 生きたいように生き続ける人を育む につながっていますよね。
分かっても分からなくても、自分が思っていることを聞いてくれる。自分の意見を尊重してくれる…  そんな場面が、至るところに広がって欲しいと願います。

分科会は、「高校生と考える教育」「大学生と考える探求学習」 「ICT」 「街角の学び場」 「普通ってナニ?」という 5つのテーマで行いました。

私は、1つ お邪魔させていただいたのですが、中原さんの言葉 を咀嚼しようと意見交換をしていて、とても嬉しかったです。

話が盛り上がっていて、さまざまな属性を持つ人と交流を深めてくださっていて、その光景を見て ああ このイベントをやって良かった と心の底から思いました。

3. 参加者の方々からいただいた 声

参加者の方々からは、以下のような 声 をいただきました! 本当にありがとうございます!

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みんな違って みんないい、そんなことを思えたらいいな と思っていましたが、そういう社会をつくろうとされている中原さんのお話を伺うことが出来たので、少し私の中でも考えが進んだような気がします。
固定概念に縛られると、やりたいことが分からなくなって苦しいと思うので、とりあえず挑戦するマインドを持っていきたいと思いました!学びの在り方を意見交換でき、とても有意義でした。学校の役割とは何か、今一度考える機会となりました。今回のイベントに参加されるような、学ぶ意欲の高い方でも、かなり迷ったり既存の教育の中で苦しんでいらっしゃることを知り、驚きました。やはり、それだけ既存のシステムが限界をむかえているということだと思います。キャリアは階段。変える基準は、今と同じことを繰り返していても 同じステージにいる と感じた時 という中原さんの言葉が、印象深かったです。途中からの参加でしたが、学校評価の在り方について考えるきっかけとなりました。評価ってなんだろう と今も考えています。楽しかったです、ありがとうございました!
学校の役割について、改めて考えることが出来ました。進路が定まるかどうかは、自分とどう向き合うかが鍵であると思った。学生の身として悩んだり、うまくいかないと感じて諦めてしまう瞬間は沢山あるけれど、正解を見つけようとするのではなくて、ベストな生き方を自分自身の意見をも持って決めていくことが大切だということを、中原さんの教育やキャリアの話を拝聴して改めて感じた。また、教育は、ある種、人材の育成であるため、育てる側の教員のその立場に立つ意志の度量や、自身がどのくらい自分を理解しているかが生徒を理解して背中を押すことができるか につながるのだと思った。この子供たち個人の理想的なキャリアの形成の手伝いをしていくことは、教員や親だけではなく、第三者や専門的知識を持った人のサポートも大切で、そのことを受け入れる社会の寛容さも重要視されると考えた。

4. Campus Ambassador 2人のコメント


早稲田大学 3年  福原英信
「教育」から「学び合い」へとするために、一方的な知識の「伝達」である講演ではなく、学び合いの場を実現しようとした。
これからの学びを考えるイベントが、銀行型教育の場にしたくないという思いからである。多忙なメンバーで、課題提起型教育のイベントを開催することに難しさを感じた。計画を作り過ぎることの弊害がある一方で、ビジョンが共有されていないことによるミスコミュニケーション等も多くあった。

高校生からNPOで活躍されている方等がファシリテーターとして入って下さったことにより、学び合いの場が何とか成立したと思う。ここで感じた至らなかった点を活かしながら、これからの活動に活かしたい。

そして、イベント運営に関わってくださった皆様と参加者の皆様に心から感謝したい。

千葉大学 2年  佐藤朱里 

まずは、ゲストの中原さん、参加してくださったみなさん、そして、支えてくださったTFJのみなさん、一緒に運営をしてくださった福原さん。本当に本当にありがとうございました。

正直なところ、イベントの運営をしていて、ずっと ひとりで悩んでいました。どうしよう、うまくいかない という感覚があって、でも、誰にも相談できず、モチベーションがないまま進んでしまっていました。

そんなとき、TFJの方が力を貸してくださって、良い方向に進めることができました。
本当に沢山の人に支えられて、成功させることができました。改めて、本当にありがとうございました。

みなさんの笑顔が見られて、それだけで本当に嬉しかったです。

他、イベントに対して感じたことは、上に沢山書かせていただきました。これが私の感じたこと、考えたことです🌸🌸

ここまで読んでくださった皆さま、本当にありがとうございました!

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Teach For Japan  キャンパスアンバサダー
佐藤朱里

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