博士課程のメリットとは【修士学生のリアルな主観】
先月、研究室に3年生が新たに加入し、新体制がスタートしました。
彼らも様々な研究室を訪問し悩んだ末、うちの研究室を選んだかと思います。
自分も2年前の気持ちが思い出されます笑、もう2年か笑汗
で、3年生の研究室訪問に対応している時、時々聞かれたのが、
博士課程に行くメリットってなんですか?
ってことなんですよね。
んー、わかるわかる、その頃ってすごい考えるのよねソレ。
いわゆる大企業の研究職に就くためには博士じゃないとだめなの?
それに対するデメリット多すぎない??
おそらく僕みたいに就活のことについて何も考えていないけど、とりあえず有名な企業に就きたいと思っているような3年生は、上記のような考えに至ると思います。
ネットで調べると、色々なメリット・デメリットが散見されます。
メリットでいえば、研究者になるのであればPh.Dを持っていないと海外ではまず相手にされませんし、やはり大企業の研究職ともなればPh.Dの方が獲られやすい傾向はあります。自分の成長につながるという自己啓発的なものあれば飛行機に乗るときにDr.~~と表示されるようになるなど豆情報的なものまで。
一方デメリットは言うまでもなく、アカデミアに残るにしろポストが少ない、就職も不安定どころか研究が上手くいくとも限らない、お金が足りないetc…
デメリットの絶望感がハンパないように見えますが…笑笑
そして、これに対する僕の解答は既に固まっています、まだ博士課程じゃないですけど(笑)
僕はアカデミアの人間でもないんで、忖度なしにハッキリ言うと、
博士課程に行くメリットはありません!!
はい、多方面からバッシングを浴びそうで内心冷や冷やしていますが、でも本当にそう思います。
就職の良し悪しは結局個人の能力で、修士卒でいいところに行けそうな人は博士を取得しもっといいところに行けるような気がしますし、ダメな人はダメです。あと運です。自分が就活するタイミングで企業が募集をかけていなければチャンスすらありません。
その上お金がない問題は最も致命的です。
確かに、最近こそ博士課程を応援する奨学金的な制度が増えてきているのは事実です。しかし、それは昔と比べて進学しやすいってだけでやはりお金がない人にとってはまだ足りません。
現に博士課程の学生は減っているわけですから、メリットすごいよ!!というのも個人的に少し気が引けます。。
先生が仰っていたのは、今の先生年代の方たちは周りも行くので、よくわかんないけどノリで博士に進んだって方も多いんだとか。
一方、僕たち世代は情報に囲まれて育ってきているため、割と現実を見る子が多い。そういう時代背景もまた博士課程の学生が減っている一つの要因だと思います。
じゃあ、なんで僕たちは博士課程に進もうとしているのでしょうか?笑
これはもう、研究が楽しいからに尽きるんですよね〜。
身の周りで、博士に行く人の共通点とかを考えた時、必ずと言っていいほど当てはまるのが、たった一回の人生で他人と同じような人生を歩んでもつまらないだろという考えを持っているってことなんです。
きっと僕たちは世間一般の人たちと幸せの価値観が違っているんだなと思います。
仮に思ったところに就職できなくても、たとえ婚期が遅れても、それは自分のやりたいことを優先した結果だからそれはそれでいいと思えてしまうんです。言い方を変えれば、現実を見ない夢物語野郎ですね、上等。
結論、
メリットデメリットで悩んでいるうちは博士課程には向いていない!
です。異議は認めます。以上。
僕の研究を応援して頂ければ幸いです!