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あの頃、ゆとりだった僕へ。

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とりとめもないエッセイ集です。「事実は小説よりも奇なり」の言葉どおり、フィクションより面白いエッセイになれば。がんばれ、自分。
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#コラム

To Be Continuedな日々

マンガは次の巻につづく。 アニメは次のシーズンにつづく。 ドラマは次の話につづく。 今作で…

torutoru
3年前
21

一瞬先の永遠

考える。 何億年前の人が生み出したモノ。 何億年先の人が生み出すモノ。 それは、今の僕た…

torutoru
3年前
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天気をただ褒めるだけのエッセイ

世の中から「天気」が消滅したら、会話の3割くらいは消えてなくなってしまうだろう。 というか…

torutoru
3年前
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万華鏡⇄世の中

万華鏡を覗くと、不思議な世界が広がる。 万華鏡を回すと、色々な変化が楽しめる。 万華鏡を離…

torutoru
3年前
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Hey Siri 「夢は諦めるべき?」

Siriは何でも知っている。らしい。 明日の天気、チャーハンの作り方、鼻唄まじりの曲名。AIが…

torutoru
3年前
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譲歩という歩み

譲歩とは、 「自分の意見や主張を押さえて相手の意向に従ったり妥協したりすること」らしい。 …

torutoru
3年前
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ひらがなみたいな愛や優しさを

「やさしさにふれて」 このテーマで文章を書こうと思ったとき、僕の中の「過去」という底の浅い記憶のバケツから何を引っ張り出そうか悩みに悩んだ。 幼少期、おとうさんおかあさん、学生時代、ともだち、会社。 こどもの頃の記憶から、大人になってからの記憶。 バケツをひっくり返して18秒ほど悩んだが、何も出てこなかった。底の浅いバケツの記憶量などたかが知れている。 あかちゃんとのふれあい、おじいちゃんおばあちゃんのぬくもり、障害者のかぞくとのほっこり…エピソードなど僕には持ち合わせてい

遥かひと夜

『遥かひと夜 / toru』 Lyrics by toru Music produced by rei ueno Video Directed by rei u…

torutoru
4年前
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周回遅れの青春を今夜歌にのせて

人生に遅すぎるなんてことはないって、どこかの誰かが言っていた。 こどもの頃にやっておけば…

torutoru
4年前
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雨の結果論

空を見上げる。 ずっしりとした雲が空を覆う。 仄暗いどんよりとした雲から無数の雨粒が落ちる…

torutoru
4年前
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ノーカウントになる前に

バスケットボールではブザービーターという言葉がある。 クォーターや試合の終了直前にシュー…

torutoru
4年前
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傲慢と乾杯

飲み屋での一幕。 よく見る常連さんやマスターとの乾杯。 騒がしく、いろとりどりのシフク。 …

torutoru
4年前
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過程の想像

ソウゾウしい街を歩く。 周りを見回すと、たくさんの人工物が目に飛び込んでくる。 ひとつひ…

torutoru
4年前
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LINEの部屋で、犬が死んだ日

忘れもしない、暑い夏の日だった。 クーラーをかけず寝苦しさで目が覚めたのか、LINEの通知で不意に起こされたのかはよく覚えていない。出勤には早すぎる、まだ寝ぼけが残る時間だった。 LINEの通知が入る。 お母さんからの、2通のLINE。 そのときはまだ、半分くらい夢の中にいるような感覚だった。   こんな時間になんだろうと、少しだけ現実に引き戻される。   LINEを開くと、僕と両親と兄の家族LINEのポストに2通届いている。 2通目はどうやら写真らしい。 家族LI