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torutoru
2020年5月22日 19:20
「あっ、髪切った?」アルバイト先の休憩室は、シフトの30分前には出勤をするバイトの人数に見合わず、狭い。僕の隣に置かれた、ガタガタするパイプ椅子に優しく座った彼女。僕の存在を見つけた途端、嬉々として話し掛けてきた。僕は毎月4,800円もかけて美容院に通っている。「とりあえず、生」のテンションで「とりあえず、ツーブロック」とオーダーするこの髪型に、それほどの価値があるのか、と会計時にい