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先進的な視点をお持ち医療機関の先生方へのお願い(MAPI)③

はじめに結論「医療従事者の皆様,欲しい医療AI教えて下さい」


クリニックでの診療以外にMAPI(医療AI推進機構)の想いに賛同し活動に参加させていただいております。
(この記事も井手個人の見解として記述をしております)

先日の①と②の記事ではデータを提供いただける医療機関様へのお願いでした。

つまり医療AIの入口についてのお願いでした。今回は出口についてヒアリングのお願いです。

https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSczCgfg7MKvvUJScBufTFusaJ3N6_-Fv2_D3I4wrmKkcwL-mw/viewform?usp=sf_link

医療AI開発の流れ

医療AIの開発の流れについて非常に単純化させると
①医療機関からデータ提供をしていただく
②MAPIが仮名化・匿名化などのデータ加工を行う
③AI作成企業がAIを構築する
④医療機関がAIを利用する

というステージに分けられます。

大学病院などの一部を除けば②③のステージについては多くの医療機関や医療従事者の皆様にとっては直接の関係はありません。


医療AI:マーケットインとプロダクトアウト

現在、日本の医療AIについてはプロダクトアウト視点をメインで開発が行われています。

AI開発企業様からすぐにお怒りの反発が来るのは十分承知で書いております。「おーい!、僕たちもマーケットインの考え方で作ってるんだよ! プンプンッ!」

しかし、ChatGPTが出てくるまではAIについては全く触れることがなかった医療従事者の方が多かったと思うのです。つまり、先進的な先生方や熱いスタートアップの方が先頭を切って狭いマーケットイン状態だったと思うのです。
以下のリンクのノートからの引用をさせて頂きますが

「自動車王」と呼ばれたアメリカのヘンリー・フォードは、こんなことを言いました。

『もし顧客に、彼らの望むものを聞いていたら、彼らは「もっと速い馬が欲しい」と答えていただろう』

 しかし、お客さんは「速い馬」が欲しいわけではありません。本当の願望は、「もっと速く移動したい」ということでした。

馬車がおもな移動手段であった時代に、自動車は富裕層の乗り物でした。
乗ったこともない人々にどんな自動車が欲しいかなんてことは、分かりません。

医療AIも同じではないかと、AIがまだまだ認知されていない時代に大学や尖がった一部の先生に聞いた要望と、AIが一般認知されてきて裾野の広い医療従事者に聞いた現在の要望は異なる可能性があるのです。

勿論、大学や尖がった先生方は業界の特性やAIの限界も知った中で適切なアイデア出しをされていると思います。多くの医療従事者に聞いた時には、現時点では不可能な、ニッチな儲からないAI、すでに諦められたAIなど非現実的なAIの要望が出てくるかもしれません。

しかし、それが大切なのです。まだまだAIについては可能性があるのと開発コストが下がっていく可能性があるので開発企業も未来においては十分ペイするプロジェクトになる可能性もあるのです

だからこそ皆様のご意見が大切なのです。中途半端に情報を知ってしまうと
「市場が小さい」「開発が大変」「競合がすでにいる」など提供側の論理でのフィルターがかかってしまいます。

現場の皆様が欲しいと思っておられるという事実がまずは大切です。

診断系のAIはもちろんのこと 臨床や研修や事務作業や患者さんとのコミュニケーションなど広義の医療におけるAIという文脈で 皆様が考える「お金を支払っても使いたい医療AI」について教えて下さい



今日はここまで


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