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【疑義照会 仕切り直し】⑧<読書>小倉昌男 経営学-2 


疑義照会 仕切り直し

これまで疑義照会アプリSLACKのAPIで提供していましたが、SLACKの仕様変更に伴い使えなくなったため、これまでの経験と反省をもとにあらたな疑義照会アプリを作成中ですのでその辺りの背景を書いてみたいと思います

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新しいアプリのサイト




先日に引き続き、クロネコヤマト宅急便とクリニック

家に大量にある積読本から昨日【小倉昌男 経営学】という本を手に取り通勤時に読み始めました。クロネコヤマトの宅急便がどのような考えや過程でで創り上げられたかを書いたもので非常に学ぶべきところが多く印象に残った部分を記載して、クリニックや疑義照会にとってヒントになる点を書かせていただきます。

P75 個人宅配はいつどんな形の荷物をどこに運ぶか決まっていないため。集配効率が極めて悪い。この<常識>をあえて疑い、逆にどうすればこの市場で効率よく集配作業が出来るかを考えるとことから始めた。そして立てた仮説が全国規模の集配ネットワークを築けばビジネスになるというものである。

P78 郵便小包は誰でも知っている郵便局の窓口に持ち込ませることから仕事が始まる。それに対して

ヤマト運輸が一般市民に窓口に荷物を持ち込めと言っても無理である。ヤマト運輸の支店がどこにあるかなど、普通の人はだれも知らないからである。

【NYAUW的視点】
これはまさに<医師の紹介先>プロジェクトや<疑義照会>プロジェクトにとって大きなヒントをくれた内容の部分でした。クリニックとレストランのマーケティングの違いは、保険診療のクリニックは積極的集患を出来ないがレストランは積極的に需要を作り出せるのです。保険診療が扱うのは疾患ですので、病気を作り出すことは出来ないのです。病気になった時にそのクリニックを思い出してもらえるように下準備をしておくことです。レストランは予約さえ取れれば明日にでも行けます。そういった意味でクリニックにはより長期的視点が必要です。患者さんがこないからと短期的に予約を埋めるようなことをすると本当に必要な患者さんの予約枠が取れないことになるのです。しかし、レストランなどのようにとりあえずお試しというのが出来ないので患者さんは医療機関については口コミなどに頼ることになります。
しかし、患者さんの医学的リタラシーは平均的に高いわけではありませんので、知り合いやGOOGLE REVIEWでの受診となるわけです。しかし、皆さん自分のクリニックのGoole Reviewに納得していますか?
受療行動調査かららもわかるように「この病院を選んだ理由があると回答した者について、選んだ理由をみると、外来、入院ともに「医師による紹介」が最も高く」となっているのです

そういった視点で医療リタラシーのある医師の紹介先登録プロジェクトを行っているのです

P83 問題は、わたくしが思い描いたような全国的な輸送のネットワークをヤマト運輸が作ることができるかどうかであった。

ライバルの郵便局はどうだろう? 集配郵便局だが全国で約5000局ある。結構多い。だが郵便局のうち小包は一部で、主な業務は信書の配信である。小包だけなら5000はいらないはずである。だからこの数字にはこだわらないことにした。

次に公立中学校である。これは全国で1万1250校ある。ただし公立の中学校は原則的に歩いて通うものだから多いのは当然で参考にならない。

最後に警察署 これは全国で約1200有る。案外少ない感じだが地域の治安を維持するのが役目だから必要ならもっと多いだろう。これは参考になった。警察署が1200で済むならヤマト運輸の宅配のための営業所のそれくらいあれば間に合うのでは無いかと考えた


P98 商業貨物市場で仕事をしていたときには商売相手はメーカーや問屋の出荷担当者であった。彼らは物流のことをよく知っており、あそこに送ると何日くらいかかるのが当たり前とか、運賃は近いところは安く、遠いところは高くて当たり前と思っている。ところが一般の個人、ことに家庭の婦人は歳の所在地など日本の地理をよく知らないのは普通であるから、どこが近いか、どこが遠いかなどの判断が出来ないし、従って配達のスピードも料金も均一にしないと納得してもらえない

【NYAUW的視点】
これもまさに<医師の紹介先>プロジェクトや<疑義照会>プロジェクトにとって大きなヒントをくれた内容の部分でした。NYAUWの基本的な想いはこのnoteのプロフィールにも記載しておりますように「【医療や開業医のため息】をまずは自分のために解決したい。  その【ため息】にご理解頂け、前に進もうとされる先生とチームを組んで行きたいです」 
本当は全ての医師をターゲットにしたいのですが、やはりこれまでの様々な活動のレスポンス率から考えると昔は医師の5%を目標にしていましたがいまは1%の想いを共有できる医師と活動をしたいということがあります。30万人の医師の1%は3000人、開業医10万人の1%は1000人。そういった1000人のハブとなる先生がいれば全国をカバーできるのでは?という思いで活動をしております。1%の先生ぜひ宜しくお願いします



<関連投稿>

1%のご理解を頂ける先生お願いします


今日はここまで


通勤時に色々な読書をするのが楽しみですが、この本は特にNYAUWの活動と親和性の高い本でした。続きをまた書いてまいります





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