過去が変わらないと信じてしまうのは


 はーい、テツガク肯定です。

 過去は変えられない。
 そう人が信じてしまうのは。

 そういうものだから、と教え説かれたから。
 おそらく、それが3割程度で。

 残りの7割は、過去は絶対的なもの。
 そう思っていて、そう信じているから。

 そんな気がしてきました。

 ですが、最近、過去は未来同様にかなり曖昧なもの。
 そう愚者の私は、愚かに思い出しました。



 覚え違いといいますか。
 誰かと昔の話をしていると。
 けっこう、認識が違うことがあることに気づきました。

 昔は、あの人は勘違いをしている、と。
 自分の記憶に絶対的な自信を持っていました。
 もちろん、今でもそれは変わりません。

 私の愚かさは自分でも感心するほど。
 昔の記憶を覚えています。

 そして、それと同じように。
 誰かも、私の知らない昔を覚えている、と。
 やっと気づきました。


 例えば、こんなことがあったとします。

 突然、先生が教室に来て怒り出した。
 しばらく続いたが、何かに気づいた先生は。
 ばつが悪そうに自分の勘違いを認め、謝った後。
 友達を呼び、ボランティア活動のことを褒めた。

 後日、この出来事を自分と友達で話す時。

 自分「あの日の先生には困ったよ」
 友達「嬉しかったけど?」
 自分「突然、怒り出したじゃない」
 友達「えっ、そうだった?」

 こんな感じの食い違いがあります。

 褒められた友達は、いい記憶として残り。
 勘違いで怒られた自分には、驚き困った記憶。

 どちらも正しいのですが。
 立場が違うと同じ過去も違います。

 自分は怒られた。
 そう認識していた出来事が。
 自分の知らないところを知っている人からの話で。
 別の意味があると知り、その認識が変わることもありました。

 自分と相手とで同じ言葉の認識。
 それが違うことで、意見が割れることもよくありました。

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 友達とした食い違いを紐解いていくと。
 本当はお互い、同じものを見ているのに。
 何かの認識の違いで、食い違いになっている。

 こういうパターンが多いことに気づきました。



 そして、気づきました。

 思っていたほど過去は絶対的ではなく。
 曖昧に変わるものだと。

 現在では忘れたい過去の黒歴史があったとして。
 もし、その黒歴史のお蔭で。
 明日、大きな富を得たとしたら……。
 その過去は忘れたい黒歴史なのでしょうか?

 輝かしいゴールデン・ボーイな過去。
 その重い期待によって、転落した孤独の現在。
 その過去は、本当に輝かしいものだったのか?

 もっとシンプルに考えたら。
 どんな未来でも選べる、未来は無限大というのなら。

 過去改編も可能な未来を選び。
 過去を変える未来へ進むのは……許されない未知?
 タイムパラドクスが起きてしまう?

 今の私はタイムパラドクスは起こらないと思います。
 それに関しては、また別の機会に話したいのですが。

 そのタイムパラドクスが起こる前提には。
 過去が唯一絶対的な事実であること。
 それが必要だと思いますが。

 自分の人生も、誰かの人生も、歴史も曖昧です。

 織田信長さんが女性だったと、近い未来で唱えられたとして。
 それが、最も信憑性があるということで、教科書が書き換えられたとして。

 果たして、それで現在が消えたりするのでしょうか?

 正しい歴史から外れてしまう。
 生まれるはずの人がいなくなる。
 なんとなく、そうならないと思います。

 その解説はまた次の機会に。



 それでは、また次の機会にお会いしましょう。








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